コンテンツにスキップ

アフマド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アフマドアラビア語: أحمدAḥmadディベヒ語: އަހްމަދު‎、英語: Ahmad / Ahmed)は、ムスリム(イスラム教徒)の男性名。近代以降は男女問わずとして用いられることもある。

概要

[編集]

元々はアラビア語で「賞賛する」「称える」を意味する他動詞 حَمِدَ(ḥamida)の動名詞 حَمْد(ḥamd)から派生した比較級・最上級形である。意味は「最も称讃された(者)」「最も賞賛に値する(者)」。預言者ムハンマドの名前と同語根の単語で、クルアーンの中で直接言及がなされている。

さらにハディースによれば「アフマド」はムハンマド自身の異称の主要なひとつとされており、過去にムハンマドの出現を述べた予言や成人前のムハンマドなどの逸話でたびたび言及されている。アラビア語の意味的にも預言者ムハンマドに関する逸話などからも大変縁起の良い名前であるため、ムスリムの男性名として非常に人気がある。

アラビア語における発音のバリエーションはアフメド。また日本語のカタカナ表記のバリエーションはアハマド、アハメド。トルコ語では語末子音の発音が異なりアフメト(アフメット)となる。英語など他言語に引きずられて著しく転訛したアーメドアーマドなどもある(ただし、アラビア語、ペルシア語のアルファベット転写hは長母音を意味しているものではなく現地ではアーメドやアーマドとは読まないが、英語圏など海外ではアーマド、アーメドそして促音化したアーマッド、アーメッドなどと発音されることもある。また、アラブ人の名前は、Ahmedというアルファベット表記でもアハドとカナ転写される事例がある[1])。

君主

[編集]

その他の人物

[編集]

人物以外

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ アハマド・ファトヒ・スルール エジプト 人民議会議長”. 日本記者クラブ. 2018年7月14日閲覧。

関連項目

[編集]