インパクト・レスリング
種類 | LLC |
---|---|
本社所在地 |
![]() テネシー州ナッシュビル[2] |
設立 | 2002年5月10日[3] |
業種 | サービス業 |
事業内容 |
プロレス興行 関連企画の運営 関連商品の販売 |
代表者 | 代表取締役社長 Ed Nordholm |
主要株主 |
Anthem Sports & Entertainment 85%[4] Aroluxe Marketing 10%[4] ディクシー・カーター 5%[4] |
関係する人物 |
ジェリー・ジャレット(創業者) ジェフ・ジャレット(創業者) |
外部リンク | インパクト・レスリング公式サイト(英語) |
インパクト・レスリング(Impact Wrestling)は、アメリカ合衆国のプロレス団体。運営はアンセム・レスリング・エキシビジョンズ(Anthem Wrestling Exhibitions, LLC)。
過去に団体名を幾度か変更しており、古い順にNWA-TNA(NWA : Total Nonstop Action、2002年 - 2004年)、TNA(Total Nonstop Action Wrestling、2004年 - 2016年)、GFW(Global Force Wrestling、2017年7月 - 2017年9月)を名乗っていた。
概要[編集]
2002年、ジェリー・ジャレットとジェフ・ジャレットの親子がTNA(Total Nonstop Action Wrestling)として設立。6月19日に旗揚げ戦を開催したが資金難のため早々に経営危機に直面、ジェリー・ジャレットはテキサス州のエネルギー関連企業パンダ・エナジー社に持株を売却して融資を仰ぎ、同社CEOのカーター・ファミリーにオーナーシップを譲渡[5]。
当初はNWAに属してNWA-TNAと呼ばれていた。また、2007年5月までNWAの主要タイトル(NWA世界ヘビー級王座、NWA世界タッグ王座)を管理していた。
6角形のリングを導入するなど斬新な試みを行うのが特徴。
運営企業[編集]
- 2002年
Jスポーツ・アンド・エンターテイメント(J Sports & Entertainment,LLC)
- 2002 - 2016年
TNAエンターテイメント(TNA Entertainment,LLC)
- 2017年1月
インパクト・ベンチャーズ(Impact Ventures,LLC)
- 2017年1月 -
アンセム・レスリング・エキシビジョンズ(Anthem Wrestling Exhibitions, LLC)
運営形態[編集]
多くのインディー団体が収入不足により倒産していく中で、経費の最小化で収入を確保する戦略を取っている。それは興行の開催場所の固定と安定した放映収入、そして選手の契約形態に反映されている。ほとんどの選手は専属契約という形ではないため他団体へ出場する選手も多い。また、ほぼ契約選手のみで興行を行うWWEとは対照的に、日本やメキシコなど海外の他団体との交流も積極的に行っている。
興行形態は初期は週1回のPPVのみであったが人気の拡大とともに週一番組『TNA iMPACT!(現Impact Wrestling)』『Xplosion』、月1回の3時間PPVとなっている。開催場所は設立初期はナッシュビルのTNAアサイラムに固定していた。現在はフロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオ・フロリダにて全番組の収録を行っている。また、団体として各地を転戦するようなことはしなかったが人気の拡大と共に2006年3月17日には初のハウス・ショーをデトロイトで開催。
インパクト・レスリングの王座[編集]
当初はヘビー級王座とタッグ王座はTNA独自には創立せず、前述のように歴史と知名度があるNWAの王座を最高位に据えていた。これにより、NWAの知名度を利用してTNAの知名度を一気に向上させていった。
TNA独自の王座としてXディヴィジョン王座を創立。クルーザー級の王座と見られがちだがヘビー級のサモア・ジョーなども戦線に参入しており、厳密な体重規定というものはない。そのスタイルはプロレスの近未来形と言われて世界中から注目を集めており、TNAのメジャー化の切り札と言われている。
2007年5月13日、正式にTNAからNWA王座の剥奪が決定。以降はTNA独自の王座に切り替わることになった。
日本との関係[編集]
日本人選手ではNOSAWAが参戦していたほかに大森隆男、鈴木健想もスポット参戦している。2005年10月に獣神サンダー・ライガーが参戦。2006年1月には棚橋弘至、2007年にはタイガーマスク(4代目)も参戦。2008年には雷陣明がトライアウトに合格して、所属選手としてKIYOSHIのリングネームで活動。2010年から2011年にかけてオカダ・カズチカが長期の武者修行を行っていた。女子レスラーでは浜田文子が所属選手として活動していた。2013年からは日本の団体WRESTLE-1、2017年からは同じくプロレスリング・ノアと提携をしており、互いに選手を派遣し、双方のタイトルに挑戦、戴冠するなどしている。
2021年2月には新日本プロレスを主戦場とするジュース・ロビンソンとデビッド・フィンレーがタッグマッチで出場、その後はインパクト世界タッグチーム王座を奪取している、また5月にはエル・ファンタズモ、7月にはジェイ・ホワイトが出場した。
2022年に新日本プロレスが主催するBEST OF THE SUPER Jr.にエース・オースティーンが出場したが、同年6月3日に、この団体から新日本プロレスのホワイト率いるヒール軍団BULLET CLUBに移籍した。
歴史[編集]
NWA-TNA - TNA[編集]
2002年、NWA-TNAを設立。
2004年、TNAレスリングに団体名を改称。
2005年10月からは9月まで『RAW』を放送していたSpike TVが『TNA iMPACT!』の放送を開始してTV放送の面でもWWEを追撃。
2006年1月、日本のFIGHTING TV サムライで放送が開始された。9月25日には、その1ヶ月前にWWEを退団したばかりのカート・アングルとの契約を発表。この移籍劇は電撃的であり、契約締結を事前に知っていたのはTNA中枢のごくわずかの人物だけだったとされる(他のTNAスタッフは発表当日=『TNA iMPACT!』収録の15分前にようやく知らされた)。
2009年10月27日、ニューヨークでの会見でハルク・ホーガン、エリック・ビショフと契約を結んだことを発表。
2010年1月4日、3時間生放送スペシャルを決行。その日はWWEの放送時間と重なっていたため、一夜限りのマンデー・ナイト・ウォーズが復活。また、その放送にはホーガン、ビショフ、リック・フレアー、スコット・ホール、Xパック、さらにはWWEから離脱していたジェフ・ハーディーも登場。
2011年5月20日、『TNA iMPACT!』の番組名称を『Impact Wrestling』と変更。12月からはアジア圏内でのマーケット拡大のため、インドにてRing Ka Kingという団体を発足。
2012年、「TNA殿堂」(TNA Hall of Fame)を制定する(後述の団体名変更後は「インパクト殿堂」に改名)。
2013年1月、日本での放送は日テレG+で開始されることが日テレG+公式Twitterで明らかとなり、1月19日から放送開始。PPVも通常放送で放送された。7月30日、日本のプロレス団体「WRESTLE-1」との業務提携を発表[6][7]。
GFW - インパクト・レスリング[編集]
2017年1月、カナダ・トロントのテレビ放送会社であるアンセム・スポーツ・アンド・エンターテイメントがTNAの株式の85%を取得し、子会社化。運営企業名称をTNAエンターテイメント(TNA Entertainment)から、インパクト・ベンチャーズ(Impact Ventures)を経て、アンセム・レスリング・エキシビジョンズ(Anthem Wrestling Exhibitions,LLC)に変更した[8]。
2月、団体名をインパクト・レスリング(Impact Wrestling)に改称[9]。同月、プロレスリング・ノアとの業務提携を発表した[10]。
4月20日、GFWとの合併とジャレットのCCO[要曖昧さ回避]就任を発表[11]。7月2日、団体名をGFW(Global Force Wrestling)に改称。インパクト・レスリングは興行・番組の名称として引き続き使用された[12]。
9月5日、ジャレットの無期限休職を発表[13]。10月23日、GFWとの合併解消とジャレットのCCO辞任を発表。それと同時に団体名をインパクト・レスリングに戻した[14]。
2022年11月、DAZNとパートナーシップ契約を締結し、ドイツ・イタリア・オーストリア・スイス除く全世界へ配信することになった[15]。
PPV[編集]
開催しているPPV[編集]
- Slammiversary
- Bound for Glory
過去に開催していたPPV[編集]
- Genesis
- Lock Down
- Against All Odds
- Victory Road
- Sacrifice
- Destination X
- Hard Justice
- No Surrender
- Turning Point
- Final Resolution
One Night Only[編集]
2013年[編集]
- X-Travaganza
- Joker's Wild
- Hardcore Justice 2
- 10 Reunion
- Knockouts Knockdown
- Tournament of Champions
- World Cup
2014年[編集]
- Tag Team Tournament
- Hardcore Justice 3
- #OldSchool
- Joker's Wild 2
- Global Impact Japan
- X-Travaganza 2014
- World Cup 2014
- Knockouts Knockdown 2014
- Victory Road
2015年[編集]
- Turning Point
- Rivals
- Joker's Wild 2015
- Hardcore Justice 2015
- X-Travaganza 2015
- Knockouts Knockdown 2015
- World Cup 2015
- Gut Check
- The TNA Classic
- Global Impact
2016年[編集]
- One Night Only Live!
- Rivals 2
- Joker's Wild 2016
- Knockouts Knockdown 2016
- Victory Road 2016
- World Cup 2016
- X-Travaganza 2016
- September 2016
- Against All Odds
- December 2016
2017年[編集]
- One Night Only Live!
- Joker's Wild 2017
- Rivals 2017
- Victory Road
- Turning Point 2017
- No Surrender 2017
- GFW Amped Anthology
タイトル[編集]
- インパクト世界王座 : ジョシュ・アレクサンダー
- インパクト世界タッグ王座 : カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ
- インパクトXディヴィジョン王座 : マイク・ベイリー
- インパクト・デジタル・メディア王座 : ブライアン・マイヤーズ
- インパクト・ノックアウト王座 : ジョーディーン・グレイス
- インパクト・ノックアウト・タッグ王座 : ディオナ・プラッツオ&チェルシー・グリーン
- 過去に存在した王座
所属選手[編集]
脚注[編集]
- ^ Sapp, Sean Ross (2017年1月4日). “Dixie Carter Resigns As TNA Chairman, Anthem Forms New Company For TNA” (英語). Fightful 2017年4月4日閲覧。
- ^ “Privacy Policy — Impact Wrestling” (英語). 2017年3月15日閲覧。
- ^ “TNA Entertainment LLC Business Review in Nashville, TN” (英語). bbb.org (2011年). 2011年10月30日閲覧。
- ^ a b c Clark, Ryan. “More On The Ongoing Billy Corgan vs. TNA Wrestling Lawsuit” (英語). eWrestlingNews.com (2016-11-28) 2016年12月4日閲覧。
- ^ “Promoting legend and former TNA owner Jerry Jarrett”. ProWrestling.net: August 4, 2008. 2011年4月6日閲覧。
- ^ “Japanese legend The Great Muta meets with Jeff Jarrett and TNA Officials in Nashville” (英語). Total Nonstop Action Wrestling (2013年7月30日). 2013年7月30日閲覧。
- ^ Johnson, Mike (2013年7月30日). “More on TNA meeting” (英語). Pro Wrestling Insider. 2013年7月30日閲覧。
- ^ Sapp, Sean Ross (2017年1月4日). “Dixie Carter Resigns As TNA Chairman, Anthem Forms New Company For TNA”. Fightful 2018年1月4日閲覧。
- ^ “Anthem is working on phasing the TNA out of Impact Wrestling”. CageSideSeats.com. 2017年2月28日閲覧。
- ^ “【TNA、現インパクトレスリングとの業務提携を発表!】2月7日内田雅之会長の記者会見の模様”. NOAH (2017年2月7日). 2017年2月7日閲覧。
- ^ “MCMAHON’S IMPACT REPORT 4/20: Lashley vs. Storm for the Impact Title, ODB vs. Rosemary, X-Division six-man title match”. PWTorch.com. 2017年4月20日閲覧。
- ^ Raj Giri (2017年7月2日). “More On Impact Rebranding As GFW, Alberto El Patron Travel Issues, NASCAR Stars At Slammiversary”. Wrestling Inc. 2017年7月13日閲覧。
- ^ Marc Middleton (2017年9月5日). “GFW Announces That Jeff Jarrett Is Taking An Indefinite Leave Of Absence From His CCO Position”. Wrestling Inc. 2017年11月7日閲覧。
- ^ Raj Giri (2017年10月23日). “Impact Wrestling Terminates Business Relationship With Jeff Jarrett And GFW”. Wrestling Inc. 2017年11月7日閲覧。
- ^ “DAZN Unable To Air IMPACT Wrestling In Certain Countries Due To Their Existing Deal With WWE”. WRESTLINGHEDLINES. (2022年12月16日) 2023年2月16日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- インパクト・レスリング公式サイト(英語)
- インパクト・レスリング (@IMPACTWRESTLING) - Twitter