Microsoft Windows 2.0

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Windows 2.x
Microsoft Windows ファミリー
Windows logo and wordmark - 1985.svg
開発者
マイクロソフト
ウェブサイト www.microsoft.com/windows/
リリース情報
リリース日 1987年11月1日 [info]
最新版 2.11 1989年3月13日 [info]
ソースモデル Closed Source
ライセンス Microsoft EULA
カーネル 無し
サポート状態
サポート終了:2001年12月31日

Microsoft Windows 2.xは、マイクロソフトから1987年に発売されたMS-DOS上に動作するオペレーティング環境 (Operating Environment) である。Microsoft Windows 1.0に比べるとオーバーラップウィンドウが標準的に採用されるなどの改善があった。

概要[編集]

Windows 1.0と同様のリアルモードアプリケーションを想定しているなど、基本的なシステムはWindows 1.0と同様のものを継承している。しかしウィンドウが重ねて表示されるようになったことに伴い、ウィンドウの機能や操作性にいくつかの変更点が見られる。

もともとタイル表示だったWindows 1.0ではタイトルバー右端のボタンは1つしかなく、これにはタイル間の境界位置を変更してウィンドウサイズを変更したり、ダブルクリックで最大化する機能があったが、Windows 2.0では廃止されている。代わりに[↓](最小化)と[↑](最大化)の矢印マークで表現される二つのボタンがタイトルバー右端に新たに配置されるようになり、最大化(フルスクリーン)時は最大化ボタンの代わりにウィンドウに戻すボタンとして上下矢印のボタン([⇔]を90°回転したような形状)が表示されるようになった。ウィンドウサイズ変更についてはそもそもWindows 2.0では個々のウィンドウがデスクトップ上に自由に配置できるようになったため、ウィンドウ間の境界ではなく個々のウィンドウごとに大きさを変える仕組みが必要になった。そこでWindows 1.0には無かったウィンドウ枠が新たに設けられており、その後のWindowsと同様にウィンドウ枠をドラッグすることにより個々のウィンドウのサイズを自由に変更できるようになっている。ウィンドウ枠のデフォルト設定はWindows 3.xや9xよりも太めだが、太さはコントロールパネルで変更することができる。一方でデスクトップのレイアウトが自由に取れるようになったことで、タスクアイコンも必ずしもタスクバーのようにデスクトップ下部領域に並べる必要が無くなり、デスクトップ上であれば好きな位置にドラッグして置きなおすことができるようになった。ただしデフォルトではデスクトップ下部に優先的に並ぶ。マウスの操作もその後のWindowsと同様に、クリックでプルダウンメニューを出してポイントで選択し、クリックで決定する操作が可能になった。

付属アプリケーション[編集]

アプリケーション
  • ペイント (PAINT.EXE)
  • ライト (WRITE.EXE) - ワードプロセッサ。
  • メモ帳 (NOTEPAD.EXE)
  • カードファイル (CARDFILE.EXE) - カード型データベース
  • カレンダー (CALENDAR.EXE)
  • 電卓 (CALC.EXE)
  • 時計 (TIME.EXE) - アナログ時計。タスクアイコン状態でも機能する。
  • リバーシ (REVERSI.EXE) - ゲーム。
  • ターミナル (TERMINAL.EXE) - 通信アプリケーション。
ツール類
その他のコマンド
  • WSWITCH - メモリスイッチ設定コマンド(PC-9800シリーズ)。
  • WUSKCGM - ユーザー定義文字保守ユーティリティ。
  • WHCOPY - 画面コピー。
  • WINIS - イメージスキャナ(PC-9800シリーズ)。

履歴[編集]

Windows 2.03
最初のバージョン。英語版は1987年12月9日に発売。
Windows/286 2.1
バージョン2.0からメモリ管理関係を大幅に向上させたものであり、Intel 80286バグを利用したHMA(XMSの機能の一つで、64KB弱のメモリが拡張できる)やEMSを駆使することで、メモリ環境を改善したものである。このときからWindows 2.xは後述するWindows/386にあわせてWindows/286という名称になった。ただし日本語版では名称変更は行われていない。
Windows/286 2.11
2.x系列の最終版。

Windows/386[編集]

Windows 2.xではIntel 80386以降の32bitCPU搭載マシン向けに、Windows/386という別のバージョンが平行して販売されていた。 これは、仮想86モードを利用してWindows上のDOS環境をマルチタスクで動作できるようにしたものである。バージョンもWindows(/286) とあわせて変更されており、2.01, 2.03, 2.1, 2.11などがあった。なお最初のバージョンの2.01はWindows 2.x系列では最初に発売されている。