新津運輸区
新津運輸区 | |
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基本情報 | |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 新潟支社 |
所属略号 | 新ニツ[1]、新津[2] |
配置両数 | |
機関車 | 1両 |
気動車 | 79両 |
合計 | 80両 |
備考 | 2020年4月現在のデータ[3] |
新津運輸区(にいつうんゆく)は、新潟県新潟市秋葉区の新津駅構内にある東日本旅客鉄道(JR東日本)新潟支社の車両基地。また、運転士・車掌も所属している[1]。
配置車両の車体に記される略号
なお、「SLばんえつ物語」関連列車に充当される機関車の区名札は、所属機であるC57 180だけでなく、借入車の場合も「新」を使用する[注 1]。
車両部門
配置車両
C57形蒸気機関車のほか、新潟支社管内の気動車を一手に引き受けている。なお、電車や客車などは新潟車両センターの配置となっている。
電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
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0両 | 79両 | 1両 | 0両 | 0両 | 80両 |
気動車
- キハ40系気動車(越乃Shu*Kura編成を除き2020年7月をもって運用終了) - 新潟色(青)、新新潟色(赤)、首都圏色、国鉄急行色風塗装の4色のバリエーションがあった。車内はキハ40形の一部(585-587)がロングシートに改造されているのを除き原型の2+2のセミクロスシートであり、紺色のモケットを有する。なお2015年以降に小牛田運輸区から転入した車両にはモケットの色が異なっていたり2+1の配置になっていたりするものも存在した。全車エンジン換装・冷房化が行われている。ドアはボタン式である。2020年3月まで羽越本線(新津 - 酒田間)、信越本線(新潟 - 新津間)、磐越西線(新津 - 会津若松間)で運用され、2020年7月までは只見線(小出 - 只見間)で運用されていた。
- キハ40形(6両)
- 500番台4両(552・560・585・587)、2000番台2両(2020・2023)が配置されている。うち1両 (552) は越乃Shu*Kura編成であり、この1両と2000番台2両は小牛田からの転入車であった。2019年度に500番台1両が廃車された。
- キハ47形(4両)
- 500番台2両(512・513)、1500番台2両(1514・1519)が配置されている。2019年度に500番台10両、1500番台9両が廃車された。
- キハ48形(7両)
- 500番台4両(523・545・554・558)、1500番台3両(1533・1542・1545)が配置されている。うち2両(558・1542)は越乃Shu*Kura編成であり、523を除く全車が小牛田からの転入車であった。2019年度に500番台2両、1500番台2両が廃車された。
- キハ40形(6両)
- キハ110系気動車 - ワンマン運転に対応。車内は2+1のセミクロスシートである。
- GV-E400系気動車(40両)
- 両運転台のGV-E400形8両、片運転台のGV-E401形とGV-E402形が各16両の計40両が配置されている。2018年1月16日付で各型式1両の計3両が新製配置された[5]。2019年5月から2020年3月までに37両が新製配置され、2020年3月ダイヤ改正で只見線を除くキハ40系列の運用を置き換えた。2020年3月時点では、羽越本線(新津 - 酒田間)、米坂線(全線)、信越本線(新潟- 新津間)、磐越西線(新津 - 会津若松間)で運用されている。
ジョイフルトレイン
- 越乃Shu*Kura
- キハ48 558+キハ48 1542+キハ40 552で構成される3両編成。
機関車
- C57形蒸気機関車(1両)
過去の配置車両
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- キハE120形気動車
- 2020年3月に8両全車が郡山総合車両センター会津若松派出に只見線用として転属した。転属に先立って新津仕様のオレンジ色から只見線仕様の東北地域本社色に塗装変更が行われた。2008年にキハ58系、キハ52形の置き換えを目的に8両が新製配置されたもので、当初はキハ110系と共通で信越本線、羽越本線、磐越西線、白新線、米坂線の広範囲で運用されていたが、2018年に新潟駅ホームが高架化されたことでATS-Pが導入されてからは、本形式はATS-Pを搭載しなかったため、先頭車としての新潟駅乗り入れが不可能となっていた。新潟駅乗り入れが不可能になってからは運用範囲が狭められ、羽越本線(新津 - 坂町間)と米坂線において本形式同士2両編成[注 3]で運用と磐越西線の会津若松 - 新潟間1往復及び信越本線の新潟 - 新津上り1本においては、キハ110系1両と2両を先頭車にして本形式2両[注 3]を中間車として連結された5両編成の運用があった。
- キハ58形・キハ28形気動車
- 2010年1月末までに最後まで配置されていた3両すべてが廃車となった。キハ28・58形2両は旧国鉄色(2003年9月塗り替え、それ以前は新潟色)で、キハ58形1両は新潟色であった。臨時列車や団体列車などに使用されたが、全車解体された。
- キハ52形気動車
- C57形蒸気機関車
- 上記のJR東日本の動態保存機である180号機のほか、蒸気機関車の現役時代(1972年10月まで)には、現在「SLやまぐち号」を牽引している1号機(JR西日本の動態保存機)などが、当時の新津機関区に配置されていた。また、前述の1号機や、現在秋葉区の新潟市新津鉄道資料館にて静態保存されている19号機を含めた、旧・新津機関区に最後(1972年10月)まで配置されていた計5両の本形式のうちの1両である181号機の第2動輪1対が、新津運輸区の構内においてモニュメントとして保存されている。
- D51形蒸気機関車
- 蒸気機関車の現役時代には、日本海縦貫線(羽越本線・白新線・信越本線の"海線"区間)や磐越西線(の新津 - 会津若松間)の主力機関車として、旧・新津機関区にも数多くのD51形が配置されていた。このうち、JR東日本の動態保存機である498号機も、現役時代の晩年(1966年から1972年まで)は新津機関区に配置されていた[注 2]。また、新発田市の東公園で静態保存されている512号機は、1940年に鉄道省大宮工場で新製された後、11月に新津機関区に新製配置され、以後、羽越本線の電化完成に伴う1972年10月のダイヤ改正で廃車となるまでの32年間、一貫して新津機関区の配置であった。なお、この512号機は、新津機関区に初めて配置されたD51形の1両でもある。
運輸部門
車掌・運転士ともに、主に新津発着列車に乗務している。
蒸気機関車の機関士・機関助士は、新潟支社管内蒸気機関車牽引列車(SL列車)運転の際には乗務範囲外でも乗務する(ただし、あらかじめ訓練運転を行うほか、当該区間を担当している運輸区の運転士が添乗し路線指導を行う)。
なお、以前は、運転士が所属していた「新津運輸区坂町派出所」(旧・坂町機関区)があったが、1999年12月改正で廃止された。ただし新潟・新津 - 村上間で蒸気機関車が牽引する臨時列車が運行される関係などから、転車台のみ存続している。
その他
構内には転車台があり、普段から蒸気機関車や気動車の方向転換に使用されている。
沿革
- 1913年(大正2年)10月1日 - 新津機関庫設置。
- 1981年(昭和56年)12月25日 - 新津車掌区廃止。[6]
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 東日本旅客鉄道に継承。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 新津機関区が新津運転区に改称。
- 1991年(平成3年)11月1日 - 新潟運転所より気動車検修部門が移転し新津運転所となる[1]。
- 1997年(平成9年)9月5日 - 新潟車掌区より車掌行路移管を受け新津運輸区となる[7]。
脚注
注釈
出典
参考文献
- ジェー・アール・アル編 (2016) (日本語). JR気動車客車編成表2016. 交通新聞社. ISBN 978-4330690162