選り抜き記事
ディートリヒ・ブクステフーデは、17世紀北ドイツおよびバルト海沿岸地域を代表する作曲家・オルガニストである。声楽作品においては、バロック期ドイツの教会カンタータの形成に貢献する一方、オルガン音楽においては、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクに端を発する北ドイツ・オルガン楽派の最大の巨匠であり、その即興的・主情的な作風はスティルス・ファンタスティクス(幻想様式)の典型とされている。
ブクステフーデの家系は、北ドイツ・エルベ河畔の都市ブクステフーデに由来する。13世紀から14世紀には、ハンブルク、リューベック等のバルト海沿岸の諸都市に一族の名が現れるようになる。……
- かに座は、現代の88星座の1つで、プトレマイオスの48星座の1つ。黄道十二星座の1つで、カニをモチーフとしている。星座のほぼ中央にある散開星団M44「プレセペ星団」が有名。ギリシア神話では、英雄ヘーラクレースに挑んで噛みつくも踏み潰されてしまったカニが星座になったものとされる……
- 『こわれた腕環』は、アメリカの作家アーシュラ・K・ル=グウィンが1971年に発表したファンタジー小説。『影との戦い』(1968年)に続く『ゲド戦記』シリーズの第二作である。架空の世界アースシーを舞台にした『こわれた腕環』は、カルカド帝国に生まれた少女テナーの物語である……
- パレスチナ文学は、パレスチナ在住の作家やパレスチナにルーツを持つ作家による文芸作品および文学研究を指す。歴史的な経緯によって世界各地に作家がおり、パレスチナ国の他に各国で難民や市民として暮らす人々が創作をしている。言語は主にアラビア語で執筆されており、英語やヘブライ語などの作品も発表されている……