食キング

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食キング
ジャンル 青年漫画料理・グルメ漫画
漫画
作者 土山しげる
出版社 日本文芸社
掲載誌 週刊漫画ゴラク
レーベル ニチブンコミックス
発表期間 1999年4月 - 2004年4月
巻数 全27巻
話数 全250話+外伝4話
漫画:極食キング
作者 土山しげる
出版社 日本文芸社
掲載誌 食漫➡別冊漫画ゴラク
レーベル ニチブンコミックス
発表号 食漫VOL1 - 別冊漫画ゴラク12月号
発表期間 2009年 - 2012年12月
巻数 全5巻
話数 全41話
テンプレート - ノート
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ポータル 漫画

食キング』(しょくきんぐ・しょっきんぐ)は、土山しげる漫画作品。続編『極食キング』についても併せて解説する。

概要[編集]

週刊漫画ゴラク」にて連載。『喧嘩ラーメン』に続くグルメに題材をとった作品である。

副題に「B級グルメ店復活請負人」とあるとおり、主人公である「北方 歳三」(きたかた としぞう)がラーメン屋や洋食屋などの一流、高級レストランとはいえない庶民向けの飲食店を再建するストーリーである。本作の特徴として、北方は料理人に対して単に料理のトレーニングや客寄せとなる料理を教えるのではなく、一見料理とは無関係だが実際には再建の為に必要な特訓をさせることにある。北方はこれを「修業」と称している。修業の例を以下にあげる。

これら意味不明の修業を強制された料理人は、「なんでこんな事を?」と尋ねるが、それに対して北方は「質問は一切受け付けん!!」と答えるのがパターンになっている。

修行を経て作られた料理名は、その土地やメインの食材にかけた駄洒落であることが多い。

また、本作の前半では物語は基本的に区切り(再建する店)ごとでほぼ完結していて、北方以外にはレギュラーとなるキャラクターがいないのも特徴である。ある意味主人公は料理人で、北方は狂言回しともいえる立ち位置にある。言わば『ザ・シェフ』などと同様、『料理版ブラック・ジャック』といえる作品である(ブラック・ジャック=北方、患者=料理人)。

後半からは北方が幾多の料理人と様々な料理対決を行うようになる。最初は自らの腕に自惚れていたり、利益のことしか考えていない料理人が北方に敗れることで改心する、というパターンが多く、登場人物に純粋な悪人はほぼ皆無である[独自研究?]。 物語序盤、料理は作品だと言い切る傲慢な一流料理人との対決の中で、相手の姿が自分の分身のように見えた北方は、その勝負に敗れた事で自身の驕りに気づき、立ち直るといったエピソードがある。

あらすじ[編集]

メールで依頼を受け、多額の報酬を取って料理人として自信を失ったり本来の姿を忘れ客足の遠のいた飲食店を再建させる「再建請負人」、北方歳三。一見料理と何の関係もない奇抜な修行や激しい叱責を行いながらも、料理に対する真摯な姿勢に依頼人は心を打たれ、信頼関係の元で多くの店を再建させてきた。彼は函館一と呼ばれる老舗レストラン「五稜郭亭」の創業者北方清次郎の孫であり、自身も五稜郭亭の料理長として「伝説のシェフ」とまで呼ばれた男だったが、弟であるが料理よりも採算や利益などの数字しか重視しない精四郎と対立し、自分が身を引く形で五稜郭亭を離れた過去を持っていた。その後、再建請負人として全国を転々としていた北方だが、その中で精四郎が売上至上主義に従う人間だけに料理人をすげかえ、五稜郭亭の名を広めるために強引なチェーン展開を進めていることを知る。味へのこだわりと客のニーズに応える料理作りで名を築いた五稜郭亭が崩壊の危機にあることを悟った北方は、再び函館へと舞い戻るのであった。

『極食キング』では、再建人の稼業で口福倶楽部の主管である織田獅子丸と対立してゆく。獅子丸との料理勝負を制し、その後も再建稼業に従事。最後はライバルだった獅子丸の再建に着手する。

主な登場人物[編集]

※「声」はモーションコミックのもの。

北方歳三(きたかた としぞう)
- 三宅健太
本作の主人公。五稜郭亭で伝説のシェフとまで呼ばれる凄腕の料理人だったが、弟である精四郎との対立により、五稜郭亭を出て、再建人となる。料理を食べる者を何よりも大切にする考えを持ち、料理の腕も抜群であった事などから伝説の料理人として業界では著名な存在となる。
北方精四郎(きたかた せいしろう)
歳三の弟。幼い頃は歳三と仲が良く、将来は2人で五稜郭亭を継ぐ事を夢見ていたが、高校時代に自らは料理の才能がないと悟り、経営を学んで裏側から五稜郭亭を支えるべく、大学に進学し、さらにはいくつかの会社に勤めるもその間に数字しか信用しない冷徹な男に豹変してしまった。店の経営方針を巡って歳三と対立し、歳三が去ってからは自らにとって都合の悪い者を解雇したり、五稜郭亭をチェーン店化したり、他の料理店を乗っ取って自分のものとしたりするなど、さらに強引な経営をするようになっていった。物語の終盤では自らが連れて来て、料理長を任せていたイギリスの料理人、エドワード・クックが造反した際に、五稜郭亭を守るため、歳三と和解した。これ以降は冷徹な描写はなくなり、かつて目指していた様に裏側から五稜郭亭を支えていた様である。
織田獅子丸(おだ ししまる)
北方歳三のライバル。比叡山の麓にある口福倶楽部の主管。料理人としての腕は確かで和食、洋食、中華を問わずに幅広い天才肌であったが、一方で部下の料理人には厳しい。歳三とたびたび争い、ラーメン勝負を行なうが敗北。以後はさらに料理と部下に対して厳しくなり、部下の離反にあい、かつて自らが追い出した明智に総料理長の座を奪われてホームレスにまで身を落とす。森の要請を受けた歳三の再建を受け、料理人として復活した[註 1]
なお織田は、前作「喧嘩ラーメン」より登場しているキャラクターである。
森蘭太郎(もり らんたろう)
獅子丸の側近としてエリアマネージャーを務める[1]。「蘭」と獅子丸から呼ばれている[2]。獅子丸の事を慕っており、歳三に再建を依頼する[3]
明智(あけち)
口福倶楽部五条店の店長。売り上げが激減したため獅子丸の怒りを買って解任され、三条河原町店の店長の座を条件に歳三を罠にはめるように命令される。だが獅子丸の厳しいやり方についていけず、歳三の再建を受けて離反し、中京区寺町御池で明智亭を建てて自立する[4]。獅子丸が他の部下からも離反されると、京都財界の重鎮から新たな総料理長候補として擁立され、獅子丸を追い出した[5]
木谷元次(きたに もとつぐ)
『味楽園』の店長。餃子の料理人。元は県や市から表彰されるほどの料理人だったが、妻の死を機に腕を落とす。歳三に修業されて餃子の料理人としての腕を取り戻した。家族に娘とその娘の息子がいる。

作品データ[編集]

初出[編集]

雑誌掲載

  • 本編
    • 『漫画ゴラク』(1999年4月 - 2004年4月)
    • 『漫画ゴラクネクスター』(No.71 - 72)
  • 外伝
    • 「維新洋食伝」『漫画ゴラクスーパー増刊』2001年5月
    • 「ハイカラ洋食伝」『漫画ゴラクスーパー増刊』2001年10月
    • 「モダン洋食伝」『漫画ゴラクスーパー増刊』2001年12月
    • 「チンピラ洋食伝」『グルマン 漫画ゴラクスーパー増刊』2002年2月

単行本[編集]

  • ニチブンコミックス版(日本文芸社)全27巻
  • Gコミックス版(日本文芸社)※廉価版コミック

脚注[編集]

註釈[編集]

  1. ^ 極食キング1巻から5巻にかけて登場

出典[編集]

  1. ^ 極食キング1巻、p.128
  2. ^ 極食キング2巻、p.143
  3. ^ 極食キング5巻、p.166
  4. ^ 極食キング2巻
  5. ^ 極食キング5巻、p.184

外部リンク[編集]