豊田拓矢

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豊田 拓矢
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県八潮市
生年月日 (1987-03-28) 1987年3月28日(37歳)
身長
体重
176 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 ドラフト3位
初出場 2014年3月29日
最終出場 2018年7月20日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

豊田 拓矢 (とよだ たくや、1987年3月28日 - )は、埼玉県八潮市出身[1]の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校5年生の時に「小作田ベスターズ」で野球を始め、八潮中学校時代は「八潮シニア」でプレーした。浦和学院高等学校では1年生時の夏にベンチ入りし[1]、チームは1年生時と3年生時に全国高等学校野球選手権大会に出場、自身は通算で2試合2/3回を投げ防御率0.00だった[2]

上武大学4年生の時、関甲新学生野球・春季リーグで5勝を挙げ最多勝を受賞した[3]。この年、チームは第57回全日本大学野球選手権大会に出場[4]。大学通算成績は12試合74回を投げ9勝2敗、防御率1.82[2]

TDKでは1年目から都市対抗日本選手権に登板[1]。3年目にJR東日本東北の補強選手として第82回都市対抗野球大会に出場[5]、2回戦で救援登板し勝利投手になった[6]。5年目の第84回都市対抗野球大会の2回戦で先発登板し、ヤマハ打線相手に7回2死まで完全投球をしていたが[1]、その後1点を失い敗戦投手になった[7]

2013年10月24日に行われたプロ野球ドラフト会議埼玉西武ライオンズに3巡目で指名され[8]、契約金6000万円、年俸1200万円(金額は推定)で合意し[9]、入団。背番号は「19」に決まった[10]

西武時代[編集]

2014年は開幕を一軍で迎えた[11]。3月29日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦において3点ビハインドの9回に4番手でプロ初登板し、1回を投げ被安打0、奪三振1、無失点だった[12][13]。4月17日の対千葉ロッテマリーンズ戦では1点リードの5回一死の場面に2番手で登板し、1回2/3を投げ無失点で初勝利を挙げた。この日、ともに新人の中日ドラゴンズ又吉克樹オリックス・バファローズ東明大貴もプロ初勝利を挙げたが、新人の投手3人が同日に初勝利を挙げたのは59年ぶりの記録となった(新人に限らない3人同日の初勝利では2年ぶり)[14][15]。しかし、同月22日の対楽天戦ではアンドリュー・ジョーンズにサヨナラ本塁打を浴びた[16]。5月21日の対読売ジャイアンツ戦では2点リードの6回に2番手で登板し、1回を投げ無失点で初ホールドを挙げた[17]。9月25日の対オリックス戦では初先発したが、3回に右足がつり降板した[18]。2回0/3を投げ1失点で勝敗はつかなかった[19]

2016年は右肩が完治した8月に一軍に昇格し、6試合に登板[20]2017年は一軍登板はなかった。

2018年は2年ぶりの一軍登板を果たすも2試合の登板で防御率13.50と振るわず、10月4日に戦力外通告を受けた。

退団後[編集]

西武退団後は、妻の実家がある由利本荘市で再就職[21]。退団後も野球に関わりたく、妻の秋田県立西目高等学校時代の恩師である、石川聡秋田県立秋田南高等学校野球部監督に相談[21]学生野球資格回復研修制度の認定を受け、2019年2月より秋田南高校野球部の外部コーチに就任[21]。週末の練習に、バッテリーやトレーニング、投球術、配球面など幅広く指導している[21]

選手としての特徴[編集]

大学4年生時に直球は最速152km/hを記録。社会人時代に病気や怪我の影響で一時期球速を10km/h近く落とすも、5年目には150km/hに回復させた[1]

投球フォームは松坂大輔のそれを参考にした大きく胸を張るスタイル。このフォームを維持するため、社会人時代は水泳で背筋を鍛えていた[22]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2014 西武 34 1 0 0 0 2 2 0 2 .500 172 39.2 48 5 10 0 2 17 1 0 20 20 4.54 1.46
2015 3 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- 15 3.2 1 0 4 1 0 2 0 0 0 0 0.00 1.36
2016 6 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- 29 6.0 7 0 3 0 0 7 1 0 1 1 1.50 1.67
2018 2 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- 7 1.1 2 0 1 0 0 0 0 0 2 2 13.50 2.25
NPB:4年 45 1 0 0 0 2 2 0 2 .500 223 50.2 58 5 18 1 2 26 2 0 23 23 4.09 1.50
  • 2018年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手












2014 西武 34 1 7 0 0 1.000
2015 3 0 0 0 0 .---
2016 6 0 3 0 0 1.000
2018 2 0 0 0 0 .---
NPB 45 1 10 0 0 1.000
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 19 (2014年 - 2017年)
  • 49 (2018年)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e TDK152キロ右腕豊田 待ってろ井納 日刊スポーツ 2013年10月24日紙面から
  2. ^ a b 別冊宝島 プロ野球選手データ名鑑2014 宝島社 27頁
  3. ^ 平成20年度 春季関甲新学生野球1部リーグ表彰選手 白鷗大学硬式野球部HP
  4. ^ 第57回 全日本大学野球選手権大会 公益財団法人 全日本大学野球連盟
  5. ^ 第82回都市対抗野球大会補強選手一覧 公益財団法人 日本野球連盟 (PDF)
  6. ^ 第82回都市対抗野球大会10月29日の結果 スポニチ Sponichi Annex
  7. ^ 第84回都市対抗野球大会7月19日の結果 スポニチ Sponichi Annex
  8. ^ 2013年ドラフト会議 全指名選手 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2013年10月24日配信
  9. ^ 西武 ドラ3豊田と合意 契約金6000万円 スポニチ Sponichi Annex 2013年11月19日掲載
  10. ^ 本日12/12「2013ドラフト新入団選手発表会」を開催! 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2013年12月12日配信
  11. ^ 2014年 開幕登録選手発表! 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト 2014年3月26日配信
  12. ^ 西武ドラ3豊田デビュー戦で3人ピシャリ 日刊スポーツ 2014年3月29日掲載
  13. ^ 2014年3月29日 埼玉西武 対 楽天イーグルス 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  14. ^ 59年ぶり大記録 新人3投手同時初勝利 日刊スポーツ 2014年4月18日掲載
  15. ^ 2014年4月17日 埼玉西武 対 千葉ロッテ 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  16. ^ 伊原監督怒り心頭「歩かせろと…」 - プロ野球ニュース”. nikkansports.com. 2022年2月20日閲覧。
  17. ^ 2014年5月21日 埼玉西武 対 巨人 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  18. ^ 西武豊田プロ初先発は右足つり無念の降板 日刊スポーツ 2014年9月25日掲載
  19. ^ 2014年9月25日 オリックス 対 埼玉西武 成績詳細 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  20. ^ 西武豊田170万円減「1年間1軍にいられるよう」日刊スポーツ 2016年12月7日掲載
  21. ^ a b c d 間杉大旗「元西武・豊田さん(由利本荘市住)プロ経験基に強化後押し 秋田南高で外部コーチ」『秋田魁新報』2022年7月13日、23面。
  22. ^ 「参考にしたのは松坂さん」西武ドラ3右腕 弓なり投法披露 スポニチ Sponichi Annex 2014年2月2日掲載

関連項目[編集]

外部リンク[編集]