「上飯田駅」の版間の差分

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'''上飯田駅'''(かみいいだえき)は、[[愛知県]][[名古屋市]][[北区 (名古屋市)|北区]][[上飯田 (名古屋市)|上飯田通]]1丁目にある、[[名古屋鉄道]](名鉄)・[[名古屋市営地下鉄]]の[[鉄道駅|駅]]。駅番号は名古屋鉄道が'''KM13'''、名古屋市営地下鉄が'''K01'''。
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== 歴史 ==
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=== 年表 ===
== 年表 ==
* [[1931年]]([[昭和]]6年)[[2月11日]] - 名岐鉄道上飯田駅開業。
* [[1931年]]([[昭和]]6年)[[2月11日]] - 名岐鉄道上飯田駅開業。
* [[1944年]](昭和19年)[[7月11日]] - [[名古屋市電御成通線]]が駅前に乗り入れ。
* [[1944年]](昭和19年)[[7月11日]] - [[名古屋市電御成通線]]が駅前に乗り入れ。
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== 駅構造 ==
== 駅構造 ==
[[上飯田連絡線]]株式会社が施設を所有している。名鉄と名古屋市交通局の[[共同使用駅]]で駅自体は名鉄が管轄しており、[[駅名標]]は名鉄と地下鉄の仕様が混在している{{efn|ただし、厳密には地下鉄の仕様と異なり当駅のものは、英語表記が全て大文字である(地下鉄の駅のものは、頭文字のみ大文字で残りは小文字)。}}。駅構内の案内サイン類やホームの自動アナウンスは名鉄仕様である。

[[島式ホーム]]1面2線を有する[[地下駅]]で、[[ホームドア|可動式ホーム柵]]が設置されている。ホームは6両まで対応している。上飯田線は開業時点では名城線としか交差していないが、名城線より造られた時期がかなり遅いため当駅のホームは地上から約21mの深さにあり、かなり深い位置にある。
[[島式ホーム]]1面2線を有する[[地下駅]]で、[[ホームドア|可動式ホーム柵]]が設置されている。ホームは6両まで対応している。上飯田線は開業時点では名城線としか交差していないが、名城線より造られた時期がかなり遅いため当駅のホームは地上から約21mの深さにあり、かなり深い位置にある。


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当駅は[[上小田井駅]]と同様に名鉄管理であるため窓口でミューチケットや名鉄の企画乗車券が購入可能。逆に名古屋市交通局の一日乗車券などは自動券売機でのみ発売。manacaは名鉄仕様のもののみ発売している。
当駅は[[上小田井駅]]と同様に名鉄管理であるため窓口でミューチケットや名鉄の企画乗車券が購入可能。逆に名古屋市交通局の一日乗車券などは自動券売機でのみ発売。manacaは名鉄仕様のもののみ発売している。

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=== のりば ===
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==

2019年1月13日 (日) 04:19時点における版

上飯田駅
名鉄上飯田ビル地図
かみいいだ
KAMI IIDA
所在地 名古屋市北区上飯田通一丁目15
北緯35度12分13秒 東経136度55分46.7秒 / 北緯35.20361度 東経136.929639度 / 35.20361; 136.929639座標: 北緯35度12分13秒 東経136度55分46.7秒 / 北緯35.20361度 東経136.929639度 / 35.20361; 136.929639
所属事業者 名古屋鉄道(名鉄)
名古屋市交通局名古屋市営地下鉄
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
(地下鉄)16,740**人/日
(名鉄)16,697**人/日(降車客含まず)
-2016年-
乗降人員
-統計年度-
(名鉄)33,504**人/日
-2016年-
開業年月日 1931年昭和6年)2月11日
乗入路線 2 路線
所属路線 名鉄小牧線*
駅番号 KM  13 
キロ程 0.0 km(上飯田起点)
(2.3 km) 味鋺 KM12►
所属路線 地下鉄上飯田線*
駅番号 K01
キロ程 0.8 km(平安通起点)
◄K02 平安通 (0.8 km)
備考 共同使用駅(名鉄の管轄駅)
* 一体運用されており、相互直通運転実施
** 直通連絡人員含む
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上飯田駅(かみいいだえき)は、愛知県名古屋市北区上飯田通1丁目にある、名古屋鉄道(名鉄)・名古屋市営地下鉄。駅番号は名古屋鉄道がKM13、名古屋市営地下鉄がK01

上飯田連絡線株式会社が施設を所有しており、名鉄の小牧線と、名古屋市営地下鉄の上飯田線が乗り入れる。名鉄と名古屋市交通局の共同使用駅であり、名鉄が管轄している。

歴史

1971年昭和46年)の市電廃止後、名古屋の都心部へ向かうにはここから市バスに乗り換えるか、1キロメートル南方にある平安通駅まで徒歩で乗り換える必要があった。当駅から平安通駅まで、朝夕の通勤ラッシュ時には多くの人が歩いていた。名鉄パレ(現・Mikawaya)やダイエー(現・イオン)などが営業している。地上駅時代は終端部の先に「名鉄上飯田ビル」(3階から上が公団住宅(上飯田第1公団)で、地下1階から地上2階は名鉄の区分所有する地下1階、地上10階建ての建物、土地はすべて名鉄の所有。)という駅ビルがあり[1]、これは地下駅移転後も現存する。また、旧上飯田駅の2階へはシャッターが閉められており、現在立ち入る事は出来ない。

旧駅は板でふさがれている(2018年12月)

年表

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地下駅で、可動式ホーム柵が設置されている。ホームは6両まで対応している。上飯田線は開業時点では名城線としか交差していないが、名城線より造られた時期がかなり遅いため当駅のホームは地上から約21mの深さにあり、かなり深い位置にある。

小牧寄りに引き上げ線があり、当駅止まり最終列車がここで夜間滞泊した後、翌朝の当駅始発平安通行となる。それ以外はすべて直通運転である。

当駅は名鉄管理であるが、乗車券確認システムは非導入である。

当駅は上小田井駅と同様に名鉄管理であるため窓口でミューチケットや名鉄の企画乗車券が購入可能。逆に名古屋市交通局の一日乗車券などは自動券売機でのみ発売。manacaは名鉄仕様のもののみ発売している。

駅名標は名鉄と名古屋市営地下鉄の仕様が混在している[注釈 1]。駅構内の案内サイン類やホームの自動アナウンスは名鉄仕様である。

のりば

番線 路線 行先
1 地下鉄上飯田線 平安通方面[6]
2 KM 名鉄小牧線 小牧犬山方面[7]

配線図

上飯田駅 構内配線略図

平安通駅
上飯田駅 構内配線略図
小牧・
犬山方面
凡例
出典:[8]


利用状況

名鉄上飯田駅(青)の年間乗車人員の推移(愛知統計年鑑による数値[9])。上飯田連絡線の開通で途中駅となり、利用者が減少した。

名古屋鉄道

『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は3,578人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中119位、小牧線(14駅)中7位であった[10]

『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は15,108人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中26位、小牧線(14駅)中2位であった[11]

『名鉄 1983』によると、1981年度当時の一日平均乗降人員は14,618人であり、この値は名鉄全駅中24位であった[12]

『小牧市統計年鑑』によると2009年度の1日平均乗車人員は2,318人、乗降客数は4,598人である。

名古屋市交通局

2016年度は16,740人(名鉄連絡含む)である。ちなみに地下鉄だけの場合、一日平均乗車人員は2,537人、2016年度(平成28年度)で妙音通駅に次いで利用客が少ない。

駅周辺

その他

上飯田駅で誤って降車してしまうのを防止するためか、味鋺駅発車後の次駅放送並びに上飯田駅到着前の到着放送には、「地下鉄名城線をご利用のお客様は、終点の平安通までご乗車ください」旨のアナウンスが流されている。

バスターミナル

上飯田線開業前の停留所名は「上飯田町」だった。昔より本数は減ったものの名古屋駅や栄へ向かうバスは現在も多数運行されている。しかしここから地下鉄を利用すると平安通駅でも乗り換えが生じるため、乗り換える客は少ない。

名古屋市営バス「上飯田」バス停

隣の駅

名古屋市営地下鉄・ 名古屋鉄道
  • 上飯田線・KM 小牧線
    • 平安通駅(名古屋市営地下鉄上飯田線・K02) - 上飯田駅 (K01・KM13) - 味鋺駅(名鉄小牧線・KM12)

脚注

注釈

  1. ^ ただし、厳密には地下鉄の仕様と異なり当駅のものは、英語表記が全て大文字である(地下鉄の駅のものは、頭文字のみ大文字で残りは小文字)。

出典

  1. ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部 1994, p. 462.
  2. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部 1994, p. 1012.
  3. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部 1994, p. 1016.
  4. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部 1994, p. 570.
  5. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部 1994, p. 1074.
  6. ^ 上飯田|各駅情報|地下鉄|名古屋市交通局、2018年2月25日閲覧
  7. ^ 駅時刻表:名古屋鉄道・名鉄バス、2018年2月25日閲覧
  8. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 発行年:2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  9. ^ 愛知県統計年鑑
  10. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  11. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部 1994, pp. 651–653.
  12. ^ 名古屋鉄道(編集)『名鉄 1983』名古屋鉄道、1983年、36頁。 

参考文献

  • 名古屋鉄道広報宣伝部 編『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年。全国書誌番号:95002573 

関連項目

外部リンク