横引シャッター

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株式会社横引シャッター
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
東京都足立区綾瀬6-31-5[1]
設立 1986年(昭和61年)4月3日
業種 製造業
法人番号 7011801012928 ウィキデータを編集
事業内容 シャッターの製造販売
オーダーメイド・アクリル・パーテーション[1]
代表者 市川慎次郎(代表取締役社長)[1]
資本金 1,000万円[1]
従業員数 34名(グループ全体・平成30年1月現在)[1]
主要子会社 株式会社中央シャッター(親会社)[1]
関係する人物 市川文胤(創業者)
外部リンク https://www.yokobiki-shutter.co.jp/
特記事項:平成29年度「がん患者と仕事の両立への優良な取り組みを行う企業表彰」優良賞[2]
4月5日が「横引シャッターの日」に認定されている。
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株式会社横引シャッター(かぶしきがいしゃよこびきシャッター)は、東京都足立区綾瀬にあるシャッター専業メーカー。特に特許を取っている「上吊式横引きシャッター」では定評があり、2019年現在トップシェアを持ち、KIOSK地下鉄売店などで広く採用されている。CSRに熱心な企業としても知られ「煌めくオンリーワン・ナンバーワン企業2020」(ぎょうけい新聞社)に選出[3]、2018年には、東京都より『平成29年度「がん患者と仕事の両立への優良な取り組みを行う企業表彰」優良賞』を受賞[2]。2020年11月2日には一般社団法人日本記念日協会より4月5日が「横引シャッターの日」に認定された[4][5]

概要[編集]

地下鉄の売店、全国のKIOSKなどで数多く採用されている同社製「横引きシャッター」

市川文胤により1986年(昭和61年)4月3日に設立。当初はシャッターメーカーの修理をメインとする下請けに始まった。ショッピングモールの店舗や地下鉄売店、全国のKIOSKなどで数多く採用されている「横引きシャッター」を開発。それ以前にも左右方向に開閉するシャッターは存在したが、下に戸車がある下車式という形式で、下部レールに砂・ゴミなどが挟まり故障が多かった。市川文胤が試行錯誤の末に開発した「上吊式横引きシャッター」は、これらの問題を一気に解決。さらに開閉がスムーズになるメリットも生み出し、特許を取得[6][7]。株式会社中央シャッター・株式会社横引シャッターを含む4社で「中央グループ」を形成し、スーパーゼネコンから建設業者、個人商店、一般ユーザー向けに営業を展開[8][9]。「上吊式の横引きのシャッター」や「水平引きシャッター」など、特殊シャッター技術で、平成20年度足立ブランドに認定された[10]

2012年の創業者文胤の急逝により、息子の市川慎次郎が継承。"社員は家族"という創業者の遺志を引き継ぎ、働く意欲のある社員は年齢に関係なく雇用し続け、2021年現在の最高齢社員は93歳。年齢性別国籍も多様なライフスタイルに合わせたフレックスタイム制も実施。ルールにすると柔軟な対応ができないとしてモラルと"お互い様精神"を重視。その社風を醸成した「多能工化」の取り組みを行っている。全社員がすべての部署を経験することで、通常の作業効率を上げることに成功。不況下でも2019年度までに5期連続売上げアップを達成[11]がんで余命4か月を宣告された当時60歳の社員に働く場を与え、その社員は仕事を続けながら2年間生き延びた。それより社員の一体感がさらに高まった。2018年、東京都は平成29年度「がん患者と仕事の両立への優良な取り組みを行う企業表彰」優良賞を授与した[2]

主要製品[編集]

同社製横引シャッター(2020年現在トップシェアを持つ)

横引きシャッター[編集]

「上吊式横引きシャッター」で特許を取得。展示会などで認知度を上げ主力商品となる。ゼネコンからの受注生産のほか、一般住宅市場やバリアフリーニーズにも対応する商品を多数開発。同社の横引きシャッターは、2020年現在、約30%とトップシェアを持ち、全国のKIOSKや地下鉄の売店などで広く採用されている。S字や曲線が自由に描けるため、建物に合わせたコーディネートが可能である[8][12][13][14]

オーダーメイド・アクリル・パーテーション[編集]

用途に応じサイズを指定でき経年変化による変色しにくい素材を採用したオーダーメード・アクリルパーテーションを開発・販売。上吊り式で脚のスペースの要らない商品などを開発。新型コロナウィルス感染防止の需要が高まっている[15][16]

CSR[編集]

横引シャッターはCSRに熱心な企業としても知られる。

定年なき雇用[編集]

現社長の市川慎次郎は「社員は家族」とする創業者の遺志を引継ぎ、規定の60歳定年制を運用せず、採用を原則として年齢不問、働く意欲のある限りは雇用を続け、90歳を超える社員も働く企業として知られ、メディアにも注目された[17]。定年後の雇用条件や雇用形態は一切変更せず、「若い者へ技術・知識を伝達する」ことを唯一の条件とした。さらに年齢性別国籍も多様な社員のライフスタイルに合わせたフレックスタイム制度も導入。また、"お互い様精神"の社内風土を醸成する取り組みとして「多能工化」を実施。若い社員の『合コンがあるから早く帰りたい』との要望に『合コン休暇』を作ったこともある[18]。全社員がすべての部署を経験することで部署を超えた支え合いが可能となり、個々のパフォーマンスの向上を実現させ、2016年から2017年への1年間で30%も生産効率を上げ、5期連続売上アップを達成するなどの実績を上げた[11][19][20][14]

その他、外国人LGBT児童養護施設出身者などの積極的雇用も行っている[21]

がん患者の雇用[編集]

市川は、がんに罹患した社員でも仕事が続けられるよう支援しており、実際に2018年8月現在で同社の従業員31人中、過去5年間で5人ががんに罹ったが、仕事をやめることがないよう、それぞれ個別に柔軟に対応している。2018年には、「がん患者にやさしい企業」として東京都に表彰される[22][2]

新型コロナウイルス感染拡大防止対策[編集]

2020年5月12日、代表者市川が幹事を務める東京足立ロータリークラブは東京江北ロータリークラブと共同で折り畳み式のプラスティック製フェイスシールド5000個を足立医師会へ寄贈[23]。5月15日には、新型コロナウイルス感染拡大に際し、非常事態宣言後、偶然地元の足立区役所を訪れた際、アクリルパーティションがある部署と無い部署があることに気付き、パーティションが不足している現状を知り、試作を繰り返し100セットを用意。寄贈し、その後最終的に170台を寄贈。さらに、石川県に100台、熊本県にも100台を寄贈した[24][21]。また、市川が経営する横引きシャッターでは、全社員にマスクを配布し着用や換気を徹底するほか、時間帯変形フレックス制や在宅勤務、休業補償月の休業や雇用体系なども個別で対応するなど、いち早い対応をとった[25][23][26]

また、製造業でありながら、4月7日、東京が緊急事態宣言の対象になったことを受け、働き方改革を決断。34名の全社員と個別面接を行い、「在宅勤務」「フレックスタイム制(時差出勤もしくは時短勤務)」「週休3日制」の3つを提案し、いずれかを選ばせ、給与は全額支給しながら全社で社員の総出勤日数を40%減らすことに成功した[27]

沿革[編集]

  • 1986年(昭和61年) - 4月3日、市川文胤によりに設立。
  • 2008年(平成20年) - 「上吊式の横引きのシャッター」や「水平引きシャッター」など、特殊シャッター技術で、平成20年度の足立ブランド認定[28]
  • 2012年(平成24年)- 市川慎次郎が社長に就任。
  • 2016年(平成28年) - 株式会社横引シャッターが「煌めくオンリーワン・ナンバーワン企業」(『21世紀を拓くエクセレントカンパニー2016年版』産経新聞生活情報センター企画、ぎょうけい新聞社)に選出される[29]
  • 2017年(平成29年) - 2月24日、株式会社横引シャッターのゆるキャラである「カニ部長」と社長アイドル「スタイリッシュハート」のユニットが結成され、テーマソング「おしえてカニ部長」が全国発売される[30]
  • 2018年(平成30年) - 3月2日、東京都より平成29年度「がん患者と仕事の両立への優良な取り組みを行う企業表彰」優良賞受賞[2]
  • 2020年
    • 5月15日、足立区へ新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、アクリルパーティション100セットを寄贈[23]
    • 令和2年度東京都スポーツ推進企業に選定される[31]
    • 11月2日 - 一般社団法人日本記念日協会より4月5日が「横引シャッターの日」に認定される。

マスメディア[編集]

テレビ[編集]

ラジオ出演[編集]

[2][32]より

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 株式会社横引シャッター”. 2020年10月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 株式会社横引シャッター - 2018年12月7日 NHK BSプレミアム「医師の闘病から読み解く がんを生きる新常識2」”. 2019年10月26日閲覧。
  3. ^ 『東京新聞』2019年2月20日第25面
  4. ^ 一般社団法人日本記念日協会4月5日”. 2021年4月17日閲覧。
  5. ^ 横引シャッター公式Facebook”. 2021年4月17日閲覧。
  6. ^ 連載:第11回 経営危機からの復活 9億円の負債を抱えても「絶対に解雇しない」。下町の2代目社長は会社をどう立て直したのか”. BizHINT (2021年2月8日). 2021年5月12日閲覧。
  7. ^ 『オンリーワン・ナンバーワン企業 21世紀を拓くセレクトカンパニー 2020年版』(140-147P)
  8. ^ a b 『あだち百景』Vol.137 2019年4月
  9. ^ 株式会社横引シャッター公式サイト - 中央グループについて”. 2020年10月26日閲覧。
  10. ^ 株式会社横引シャッター公式サイト - 足立ブランド認定製品・技術 株式会社横引シャッター”. 2020年10月26日閲覧。
  11. ^ a b 『東京新聞』2019年2月20日「働き方改革」あなたの会社でも
  12. ^ 『JSDA』(日本シャッタードア協会 55 2018年11号)
  13. ^ a b 『ホリプロコムものまね軍団オフィスDEライブ』#05「株式会社横引シャッター」2021/06/05放送【チバテレ公式】”. 2021年8月25日閲覧。
  14. ^ a b c グロースの翼~350万社の奮闘記~「三方よしを三方ジョイに」”. 2021年8月25日閲覧。
  15. ^ Nes & Opinions「用途でサイズを指定できるパーティション」2020年9月20日号
  16. ^ 横引シャッター公式サイト - オーダーメード・アクリル・パーテーション”. 2020年10月20日閲覧。
  17. ^ 先駆者の未来図公式You tube“中小企業流働き方改革”市川 慎次郎が目指す自由な働き方”. 2020年10月26日閲覧。
  18. ^ 2019年6月22日日刊ゲンダイ「年金2000万円不足時代の生き方」連載5 - 91歳の現役工場マン 平久守さんの給与と1日
  19. ^ 『てんとう虫』2019年1月号 70-71頁
  20. ^ 『porta』2018#32(一般社団法人長寿社会開発センター)2018年12月15日発刊
  21. ^ a b 『煌めくオンリーワン・ナンバーワン企業』2020年版 P136
  22. ^ 『朝日新聞』2018年9月17日付「がんとともに~仕事続ける道 支える」
  23. ^ a b c 『足立朝日』2020年6月5日 No.402
  24. ^ 熊本日日新聞』2020年7月19日号「熊本市に間仕切り寄贈 東京の企業」
  25. ^ 足立のシャッター会社、足立区へ「アクリルパーティション」寄贈”. 足立経済新聞 (2020年5月22日). 2020年10月26日閲覧。
  26. ^ 『労働の科学』75巻8号 34P
  27. ^ 『日経トップリーダー』2020年6月号P20-21 様変わりする「現場の働き方」
  28. ^ 足立ブランド認定製品・技術 株式会社横引シャッター”. 2020年10月26日閲覧。
  29. ^ 足立朝日 2016年9月5日付
  30. ^ フジサンケイBusiness i.
  31. ^ スポーツTOKYOインフォメーション - 令和2年度東京都スポーツ推進企業319社を認定!”. 2021年1月26日閲覧。
  32. ^ 株式会社横引シャッター公式サイト - メディア”. 2019年10月26日閲覧。

外部リンク[編集]