東陽片岡

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東陽 片岡(とうよう かたおか)は、日本漫画家東京都板橋区出身。多摩美術大学デザイン科卒業。

雑誌のデザイナーをしていたが、並行して個人漫画のミニコミを発行。現在とほぼ同じ作風であり、その特異さと完成度の高さから、評判になる。 雑誌「ガロ」に投稿し、入選。「長井勝一が生前に選んだ、最後の新人」とされる。

「東陽片岡」というペンネームの由来は、彼が夢で渡された名刺にあった名前だという[1]

作風[編集]

昭和を感じさせる、下町に暮らす人々とその生活をテーマとして、下品とシュールを織り交ぜたエロ・グロ・ナンセンスでありながら、ダウナーで妙にリアリティを感じさせる独自の世界を描いている。映画『三丁目の夕日』のような「昭和」とは対極に位置する、下品で貧乏くさい「昭和」である。

作品は、スクリーントーンを使用せず、すべて手描きで、また、アシスタントも使用していない。 登場人物が暮らす古アパートの、畳の細かい目をびっしりと描き込むのも特徴で、「畳職人漫画家」とも呼ばれる。

掲載雑誌の種類は非常に幅広い。

作品リスト[編集]

映画出演[編集]

  • 「東陽片岡の甘い生活」 自主映画監督ダーティ工藤による、インタビュー・ドキュメンタリー。DVD発売。下記の2作品を収録。
    • 「東陽片岡のカク!」2001年
    • 「東陽片岡パッケージを描くの巻」2006年
  • 「東陽片岡のルサンチマン」2007年 やはりダーティ工藤監督による、東陽片岡主演によるフィクショナルな映画作品。

主な登場人物[編集]

微妙に設定は異なるものの、各作品をまたいで共通の人物が登場するスター・システムがみられる。

  • 決斗兄弟
    キックボクサーの兄弟。実の兄弟では無い。ジムが潰れる等、運が無い。チャンピオンを目指している。兄の名は不明。弟の名は順二。
  • ホームレス兄弟
    ホームレスの兄弟。実の兄弟では無い。アオカン(野宿)をしたり、日雇い労働をして木賃宿に泊まったりしている。
  • ながし三兄弟
    歓楽街の飲食店でながし稼業を営んでいる。長男はグチ聞き屋、次男はエロ話屋、三男はギターのながし。長男は常に褌一丁。
  • 山下さん
    印刷工場で働いている。無口。顔がそっくりな妹が居る。妹の仕送りで行く月イチのソープが楽しみ。涙もろい?
  • 寝たきり姉妹&お金屋さん
    病気でもないのに、働きもせず、古アパートの一室で常に寝ている姉妹。たまに「お金屋さん」が来てもってきてくれるお金で、生活している。
  • 作者
    作者の東陽片岡と思しき人物。初期はたまにしか登場しなかったが、近年は頻繁に登場。風俗(主にホテトル)とオートバイによる温泉巡りを、無上の楽しみとする。真性包茎であったため、包茎手術を行った。
  • グチ聞き屋
  • ハンチング帽の男
  • 流し新太郎

脚注[編集]

  1. ^ 久住昌之『夢蔵』情報センター出版局、1995年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]