新野直吉

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新野 直吉(にいの なおよし、1925年7月28日 - )は、日本歴史家。日本古代史および東北地方史を専門領域とする。文学博士(東北大学)。 かつての読みは「なおきち」。

経歴[編集]

1925年、山形県西置賜郡小国町の旧肝煎の家に生まれる。神宮皇學館大學附属専門部に在学中、応召。戦後、同課程を卒業の後、復員兵の復学優遇制度により、東北帝国大学法文学部(のち東北大学文学部)国史学科に入学する。1950年卒業し、同学部助手秋田大学学芸学部講師、同助教授、同教授を経て、1989年教育学部長・教育学研究科長。附属図書館長、同学部附属中学校長、秋田大学史学会長、東北史学会長などを歴任する。1991年秋田大学学長、同医療技術短期大学部学長に就任する。停年退官後、ひとたび病に倒れたものの、1998年秋田県立博物館長となる。

2000年勲二等旭日重光章を受章。このほか秋田市文化賞(1979年)、秋田県教育功労賞(1983年)、日本教育研究連合会表彰(1985年)、秋田県文化功労賞(1986年)、河北文化賞(1990年)を受けている。

現在、秋田大学名誉教授、秋田県立博物館名誉館長、秋田県文化財保護審議会会長、秋田県生涯学習審議会会長、秋田市史編さん委員長、東北史学会名誉会員。文学博士

実績[編集]

  • 国造制研究の第一人者。神道史にも通ずる。
  • 通時代的な奥羽の地域史研究者としても知られ、秋田美人に関する著書もある。

その他[編集]

自伝[編集]

  • 「学び来し方」『秋大史学』37(1991年)
  • 『史学の坂道を歩む-倉田山から五十年-』 皇學館大學講演叢書77(1994年

主な著作[編集]

単著
  • 多賀城と秋田城』 (東北出版、1959年
  • 『国造と県主』 (至文堂1965年
  • 『律令古代の東北』 (北望社、1969年
  • 『古代東国の開拓』 (塙書房、1969年)
  • 出羽の国』 (学生社1973年
  • 『研究史国造』 (吉川弘文館1974年
  • 『古代東北の覇者 ― 史実の中の安倍・清原・藤原氏 ―』 (中公新書、1974年)
  • 『日本古代地方制度の研究』 (吉川弘文館、1974年)
  • 『謎の国造』 (学生社、1975年
  • 『古代東国史の人々』 (吉川弘文館、1978年
  • 『秋田美人の謎』 (白水社1984年。のち中公文庫2006年
  • 『古代東北史の基本的研究』 (角川書店、1986年)
  • 『古代東北日本の謎』 (大和書房1988年
  • 『古代東北の兵乱』 (吉川弘文館、1989年)
  • 『田村麻呂と阿弖流為 ― 古代国家と東北 ―』 (吉川弘文館、1994年)
  • 『古代日本と北の海みち』 (高科書店、1994年)
共著
論文
  • 「古代北羽の仏教弘通」 『日本仏教』 14 (1962年
講演録
校注