庶民院議長 (イギリス)

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イギリスの旗 イギリス
庶民院議長
Flag of the House of Commons
庶民院旗
現職者
リンジー・ホイル
Sir Lindsay Hoyle

就任日 2019年11月4日
組織庶民院
地位議長
呼称
  • 議長(非公式・議会内)
  • 右の殿下(英国・英連邦)
所属機関
庁舎議長公邸ウェストミンスター宮殿
指名12人以上庶民院議員の推薦(異なる政党に所属する3人以上の議員を含む)
任命議会選出
欠員が発生した時に選出する
任期陛下の仰せのままに
議会選出[注 1]
創設1377年
初代トーマス・ハンガーフォード[注 2]
職務代行者歳入委員長
俸給年額 156,676[1]
[注 3][2]
ウェブサイト公式ウェブサイト

庶民院議長(しょみんいんぎちょう、英語: Speaker of the House of Commons)は、イギリスの議会における庶民院下院)の議長である。

概要[編集]

議長は庶民院の会議を主宰し、議員の発言、議案選択権を有する。議長は会議秩序を維持する責任があり、庶民院規則に違反した議員を罰する。慣例により、議長は党籍を離脱する。

選出[編集]

伝統[編集]

イギリスの庶民院議長は、伝統的に、任命時に他議員にひっぱられて議長席に連れていかれる。歴史上、庶民院議長が庶民院の総意を国王に伝えるとき、イギリス国王が庶民院の意見を拒否した場合に、庶民院議長は処刑されることもあった。そのため、議長職を受けいれてもらうため、この伝統が確立された[4]

議長の一覧[編集]

リンジー・ホイル
Sir Lindsay Hoyle
労働党 57[5]
58[6]
2019年11月4日
- (現在)
[7]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ イギリス議会開会式と、欠員が生じた時。
  2. ^ 役職はそれ以前からあったが、公式に記録された人物。
  3. ^ 議員報酬 79,468€を含む。
  1. ^ Kelly, Richard (2019年3月27日). “Members' pay and expenses and ministerial salaries 2018/19”. UK Parliament. 2019年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月5日閲覧。
  2. ^ What is the annual salary of an MP?”. UK Parliament. 2019年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月5日閲覧。
  3. ^ 英国・公的機関改革の最近の動向”. 内閣官房. 2020年7月2日閲覧。
  4. ^ ホイル新下院議長、引きずられて議長席に イギリス”. BBCニュース (2019年11月5日). 2022年9月24日閲覧。
  5. ^ Election of Speaker”. Hansard. 2019年12月17日閲覧。
  6. ^ Election of Speaker”. Hansard. 2019年12月17日閲覧。
  7. ^ “Hoyle re-elected Commons Speaker as MPs return” (英語). BBC News. (2019年12月17日). https://www.bbc.com/news/uk-politics-50828196 2020年3月31日閲覧。