大戴礼記

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大戴礼記(だたいらいき)は、漢代の儒者戴徳が、古代の礼文献を取捨して整理した、儒教関連の論文集である。戴徳の甥である戴聖も『礼記』(小戴礼記)を著しており、区別し『大戴礼記』と呼ぶ。

単に『大戴礼』(だたいれい)と呼ぶ場合もある。なお「大戴」は「ダタイ」と呼ばれることが多い。本書の内容は、礼に対する論述(記)であるが、体系的なものではなく、雑多な論文の集まりである。全13巻85篇であったが、現在ではその過半が失われ、40篇のみ現存している。

邦訳文献[編集]

全40篇の内容[編集]

現存40篇の配列
篇名 内容要旨
1 39 主言 孔子曾子との問答で、君主の徳について論じたもの。
  40 哀公問五義 哀公と孔子との問答で、人材登用について論じたもの。
  41 哀公問於孔子 魯の哀公と孔子との問答で、人君の修身について論じたもの。
  42 礼三本 天地・祖先・君師について論じたもの。
2 46 礼察 人君が審察しなければならないことについて論じたもの。
  47 夏小正 代の暦書であるとされている。
3 48 保傅 天子の補佐について論じたもの。
4 49 曾子立事 49篇から58篇までは曾子と弟子たちの記録。『曾子』18篇が本であるとされている。本篇は立身・修身について論じたもの。
  50 曾子本孝 同上。孝について論じたもの。
  51 曾子立孝 同上。
  52 曾子大孝 同上。
  53 曾子事父母 同上。父母に仕えることについて論じたもの。
5 54 曾子制言(上) 法言のような意味で、のっとるべき事について論じたもの。
  55 曾子制言(中) 同上
  56 曾子制言(下) 同上
  57 曾子疾病 同上。曾子が疾病中に君子のことについて論じたもの。
  58 曾子天円 天地万物の理について論じたもの。
6 59 武王践阼 武王が践祚の後に太公望と論じたもので、自戒の言葉を綴ったもの。
  60 衛将軍文子 孔子の弟子に対する論評。
7 62 五帝徳  
  63 禘繋  
  64 勧学  
8 65 子張問入官  
  66 盛徳  
  67 明堂  
9 68 千乗  
  69 四代  
  70 虞戴徳  
  71 誥志  
10 72 文王官人  
  73 諸侯遷廟  
  73 諸侯釁廟  
11 74 小弁  
  75 用兵  
  76 少間  
12 77 朝事  
  78 投壺  
13 79 公符  
  80 本命  
  81 易本命