土鈴

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土鈴(どれい)は、粘土を焼成して作られた土製の

縄文時代の遺跡や古代の祭祀遺跡から発見される。土笛石笛と同様、小林達雄の定義する機能や用途が正確に特定できない「第二の道具」に属する楽器である。

縄文時代の土鈴には穴がまったくないものがある。穴がないと焼成時に中の空気が膨張して破裂することがあるが、内部を空洞にするため相対する半球を二つ作り、土製または小石、マメ類を用いた丸玉を内部に入れて密閉したと考えられており、粒の粗い砂のまじった粘土では砂粒の間から空気が自然と抜け、実験では焼成しても破裂しないことが確認されている。

そのほかに以下のような作り方もある。

  1. 粘土で鈴の中に入れる丸玉を作る。
  2. その丸玉を枯れ草や新聞紙などでくるむ。
  3. その上に粘土を貼り付けていって球形にし、一部分の粘土を取り除いて小さな孔や切れ込みをつくり、そこからは草や新聞が見えるようにする。この穴と切れ込みは、中にくるんだ丸玉より大きくてはいけない。
  4. これを焼成する。中の小さな丸玉と外側の球形だけが土器として残り、枯草や新聞紙は灰として小さな孔や切れ込みから取り除くことができる。

こうして、中空の中に小さな丸玉が入った鈴ができあがる。の孔や切れ込みは、音の響きを外にきかせる機能のほかに、こうした制作上の理由もあると考えられる。

郷土玩具や縁起ものとして江戸時代以降に作られている素焼きに絵付けをした土鈴もある[1]。この場合は、量産するため、あらかじめ中空になるように考えて作った型を半分に割った2つの木型に粘土を押し付けて外身をつくり、ある程度乾燥させてから中に丸玉を入れて貼りあわせ、そして焼成して鈴の形状が作られる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 大辞泉』「土鈴 古くから魔よけとされ、今も郷土玩具として各地にみられる」
  2. ^ 堀越神社