名古屋嬢

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名古屋嬢(なごやじょう)とは、名古屋に生まれ育った若い女性のうち、特にお嬢様を指す俗称。語源は「名古屋城」と「名古屋のお嬢様」を掛けた語呂合わせ。愛知万博とともに全国的に知られるようになった[1]

概説[編集]

おしゃれで派手で、化粧品ブランドものが大好きな名古屋生まれ・名古屋育ちの若い女性の代名詞として使われる。2000年頃から名古屋独特のお嬢様ファッションヘアスタイルが注目され始め、名古屋の裕福な家庭で育ったファッションに敏感なお嬢様に対して使われるようになる。目指すところのイメージは「名古屋の箱入り娘」である。

ファッション[編集]

分厚い前髪に太い縦巻きカール、頭頂部付近で髪にボリュームを持たせた盛り髪などといった派手なロングヘアが東京ファッション誌で注目され、当時としては特徴的なこれらの巻き髪が「名古屋巻き[2]」と呼ばれるようになり、その後に全国的に定番化していった。

ファッションの特徴は日本のギャル系アパレルブランドの洋服を百貨店で購入し、海外高級ブランドのバッグアクセサリーを合わせるスタイルが主流である。派手好きな名古屋人というイメージを強く反映している。また、落ち着いたコンサバファッションの名古屋嬢達は一見おしとやかに見えるものの、派手さよりも豪華さが際立っている。携帯するブランド物の装飾品は誰からも分かる定番商品やロゴが目立つ箇所に入っていたりと、他人が見てブランド名を容易に判別できるものを身につける傾向がある。

洋服や高級ブランド品は、自身が仕事の給金で購入するのではなく、同居している両親が百貨店の外商で購入したり、母親同伴で高級ブティックに出かけて高価なブランドものを大量に買ってもらう(名古屋買い)消費スタイルが多い。また一つの商品を母子で共有し一緒に使うこともある。

境遇・逸話[編集]

「名古屋嬢」と呼ばれる若い女性は、もともとは名古屋のお嬢様学校である伝統校の椙山女学園愛知淑徳学園金城学院ローマ字の頭文字を取って「SSK」と呼ばれる、女子教育を主とする3つの学校法人大学愛知淑徳大学のみが、のちに共学化)の在校生やその卒業生を指すものであった。

SSKの同窓生は母親、祖母、曾祖母の代から卒業生という家系が少なからずあり、3代4代と続いてSSKの附属から大学までの出身者の場合がある。また名古屋はよそ者を受け付けない保守的な土地柄(村社会)に加えて、他の土地に移住する者も少なく、地元の大学に進学することが多い。特に女子は結婚するまで親元で生活し、良家の子女はSSKの中学校から大学卒業後、けいこ事をしながら見合いをし、家柄が良く安定した職業につく男性や素性の分かった地元の資産家の家に嫁ぐのが幸せであるという考えが一部ではあるが今日も根強く、卒業後も就職せず家事手伝いで過ごすのをよしとする風潮がいまだに残る古風な土地柄である。

ただ近年では、SSKに次ぐお嬢様学校として名古屋文化短期大学が浮上してきており、メディア等でも「名古屋嬢養成学校」として同大学を取り上げる例が増えるなど[3][4]、SSK以外の学校の出身者も「名古屋嬢」に含めることが多くなっている。

ショッピング[編集]

栄地区[編集]

名古屋駅地区[編集]

※松坂屋名古屋本店、名鉄百貨店、丸栄、三越名古屋栄店は「4M」と呼ばれている。

好みのブランド[編集]

好みのファッション誌[編集]

いわゆる「赤文字雑誌」。他になごや嬢PiN☆DoMやSpygirl。

関連ビジネス[編集]

登場作品[編集]

ワイドショー[編集]

「名古屋嬢特集」といったテーマ名で取り上げられることが多い。

ドラマ[編集]

漫画[編集]

  • 『名古屋嬢のエリカさま』(かれん、クイーンズコミックス
  • 『名古屋嬢のマリコさま』(かれん、クイーンズコミックス)

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • 「名古屋のBeauty&Fashion事情」『Muffin-Net』小学館(2003年)[1]
  • 「名古屋嬢の教訓」『女性自身光文社(2004年2月24日)
  • 「新・名古屋嬢」『あいちま』NTT西日本(2004年9月)[2]
  • 『ここまでやるか名古屋人-イチゴスパから名古屋嬢、メーエキからモーニングまで』名古屋に学ぶ研究会、二見書房(2004年10月30日)
  • 「愛知万博に行って名古屋「嬢」を見る?」『日経ものづくり』日経BP社(2005年3月14日)[3]
  • 「「名古屋嬢ブーム」の功績」『読売新聞』(2007年8月3日)[4]
  • 「トヨタショックの影響?最近影の薄い「名古屋嬢」はどうしてる?」『週刊文春文藝春秋(2009年4月9日)[5]

関連項目[編集]