光コラボレーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
光コラボから転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動

光コラボレーションまたは光コラボレーションモデル(略称:光コラボ)とは、NTT東日本西日本が提供する光回線フレッツ光電気通信事業者(光コラボレーション事業者)に卸売することで、各事業者が光回線を自社のインターネットサービスとして提供すること[1]。利用者は光コラボレーション事業者独自のオプションやサービスを受けることができる[1]

なお、フレッツ光以外の光回線を利用するインターネットサービスは光コラボレーションには含まれない[2]

2015年2月から開始し[3]携帯電話事業者インターネットサービスプロバイダ(ISP)など多数の事業者が光回線事業に参加した[4][5]

概要[編集]

従来、NTTの光回線を用いたインターネットの利用には、フレッツ光といわゆるプロバイダー(ISP)との2契約が必要であったが、2015年2月からNTT東西による光回線の卸売がスタートし、プロバイダー各社は光コラボ事業者として光回線の提供も可能になった[6][7]。これにより利用者は、従来の2契約ではなく、光コラボ事業者との1契約で光回線を利用できるようになった[8][9]。1本化されたサービスをコラボ光とも呼ぶ[9]

2契約の例(従来)[注 1]
コラボ光の例(1契約)
  • ソフトバンク光 - フレッツ光(光回線)とYahoo! BB(プロバイダー)が一本化されたサービス[11]

光コラボ開始以降、多くのプロバイダー会社、またいわゆる格安スマホ会社(MVNO)などが参入した[4]

契約種類[編集]

光コラボの利用には、おもに新規契約・転用・乗り換え(事業者変更)などの方法がある[9]

  • 新規契約 - 新しく光コラボ事業者と契約する。従来の契約は解約。
  • 転用 - 既存のフレッツ光+プロバイダー契約を、転用手続きを行い一本化する。
  • 乗り換え - 既存のフレッツ光+プロバイダー契約のうち、プロバイダーを解約し、新たに契約する光コラボに既存のフレッツ光を流用する。

メリット[編集]

光コラボを利用した場合のメリット[6][7]

  • 窓口が一本化 - 契約・手続きの窓口が、コラボ事業者1社となる。
  • 料金が安くなる - コラボ光の多くが従来のセットプランより値引きをしている。
  • 光コラボ事業者の特典 - 事業者が提供するポイント付与などのサービスが受けられる。
  • 携帯電話の料金 - 携帯電話会社が提供するコラボ光は携帯電話料金の値引きもある。

デメリット[編集]

おもに転用・乗り換えした場合のデメリット[6][7]

  • ISP(プロバイダー)が変わるため、回線速度・安定性に影響する場合がある。
  • 転用・乗り換え前の事業者の違約金等が発生する場合がある。

背景[編集]

光通信市場において、巨大資本を擁するNTTの市場独占状態を総務省が問題視し、卸売を推進・適法するに至った[3]

光コラボレーション事業者[編集]

光コラボレーション事業を行う事業者を、光コラボレーション事業者(以下、光コラボ事業者)という。2018年8月時点で、NTT東日本の登録光コラボ事業者は約600社[12]

  • NTT東日本の光コラボ事業者一覧は公式サイト[13]を参照。
  • NTT西日本の光コラボ事業者一覧は公式サイト[14]を参照。

なお、フレッツ光以外の光回線を利用するインターネットサービスは光コラボレーションには含まれないため[2]NURO光auひかりeo光などは光コラボ事業者には含まれない[2]

シェア[編集]

2020年3月末時点のコラボ光の契約数は約1,300万件を超え、そのうち約70%をドコモ光ソフトバンク光のMNO(移動体通信事業者)2社サービスが占めている[15][16]

脚注[編集]

注釈
  1. ^ withフレッツ契約はコラボ光以降も継続されている。withフレッツユーザーが自動的にコラボ光に移行するわけではないので注意。既存ユーザーがコラボ光へ移行するには「転用」が必要。
出典
  1. ^ a b 光コラボレーションモデルってなあに? - テレコムサービス協会(2021年5月7日閲覧)
  2. ^ a b c 2021年版|一番おすすめの光コラボは?11社を徹底比較して厳選 - 失敗しない光コラボ選び - セレクトラ(2021年5月7日閲覧)
  3. ^ a b NTT東西における光回線の卸売サービスの提供状況について - 総務省(2015年12月2日配信、2021年5月7日閲覧)
  4. ^ a b 光アクセスサービス「フレッツ光」・「コラボ光」が1,200万契約突破”. 東日本電信電話株式会社(2019年8月6日作成). 2020年1月7日閲覧。
  5. ^ 「光コラボレーションモデル事業者様」及び「お取り扱いサービス」一覧”. 東日本電信電話株式会社(2019年12月27日作成). 2021年5月7日閲覧。
  6. ^ a b c フレッツ光の転用とは? メリットとデメリットについて解説 - DTI(2021年5月7日閲覧)
  7. ^ a b c 光コラボとは?イラスト付でわかりやすく解説! | @Nifty光 - ニフティ(2021年5月7日閲覧)
  8. ^ 光コラボレーション 転用とは - NTT東日本(2021年5月7日閲覧)
  9. ^ a b c 光コラボレーションモデルについて - NTT西日本(2021年5月7日閲覧)
  10. ^ Yahoo! BB 光 with フレッツ - ソフトバンク(2021年5月7日閲覧)
  11. ^ 光回線/SoftBank 光(ソフトバンク光) - Yahoo! BB(2021年5月7日閲覧)
  12. ^ 「光コラボレーションモデル」における光アクセスサービスの700万契約突破について - NTT東日本(2018年8月27日配信、2021年5月7日閲覧)
  13. ^ 「光コラボレーションモデル事業者様」及び「お取り扱いサービス」一覧 - NTT東日本
  14. ^ 「光コラボレーション事業者さま」及び「お取り扱いサービス」一覧 - NTT西日本
  15. ^ ブロードバンド回線事業者の加入件数調査(2020年3月末時点) - MM総研(2020年5月28日配信、2021年5月7日閲覧)
  16. ^ 格安スマホより過酷な光コラボ、2社でシェア7割 - 日経クロステック(2018年8月10日配信、2021年5月7日閲覧)