伴名練

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伴名 練はんな れん
ペンネーム 伴名 練はんな れん
誕生 1988年????
日本の旗高知県
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 京都大学文学部
活動期間 2010年 -
ジャンル SF
ホラー小説
主な受賞歴 第17回日本ホラー小説大賞短編賞受賞
デビュー作 少女禁区
ウィキポータル 文学
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(はんな れん、1988年 -)は、日本の小説家、アンソロジスト。高知県出身[1]ホラーSFに分類される作品を執筆している。

経歴・人物[編集]

京都大学文学部[1]。在学中より第4期京都大学SF研究会に所属。2010年、大学在学中に応募した「遠呪」にて、角川書店主催の第17回日本ホラー小説大賞の短編賞を受賞[2]。同年10月、受賞作に改題・改稿を施した「少女禁区」に、書下ろしの近未来SF中編「Chocolate blood, biscuit hearts.」を併録した『少女禁区』(角川ホラー文庫) で作家デビューした[1]

作品リスト[編集]

単行本[編集]

  • 『少女禁区』(2010年10月 角川ホラー文庫)イラスト:シライシユウコ
  • 『なめらかな世界と、その敵』(2019年8月 早川書房 / 2022年4月 ハヤカワ文庫JA)イラスト:赤坂アカ
    • なめらかな世界と、その敵(『稀刊 奇想マガジン 準備号』2015年12月 カモガワSFシリーズKコレクション/再録:『年刊日本SF傑作選 アステロイド・ツリーの彼方へ』2016年6月 創元SF文庫
    • ゼロ年代の臨界点(『Workbook93 ぼくたちのゼロ年代』2010年8月 京都大学SF・幻想文学研究会/再録:『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』2011年7月 創元SF文庫)
    • 美亜羽へ贈る拳銃(『伊藤計劃トリビュート』2011年11月 京都大学SF・幻想文学研究会 特殊検索群i分遣隊/再録:『年刊日本SF傑作選 拡張幻想』2012年6月 創元SF文庫)
    • ホーリーアイアンメイデン(『年刊日本SF傑作選91~99を編む パイロット版』2017年12月 カモガワSFシリーズKコレクション/再録:「年刊日本SF傑作選 プロジェクト:シャーロック」2018年6月 創元SF文庫)
    • シンギュラリティ・ソヴィエト(『改変歴史SFアンソロジー パイロット版』2018年5月 カモガワSFシリーズKコレクション)
    • ひかりより速く、ゆるやかに - 書き下ろし
  • 『百年文通』(2022年4月 一迅社 電子書籍のみ)イラスト:けーしん
    • 『ベストSF2022』大森望編(竹書房文庫、2022年8月)に収録された。
    • 扉の向こうに、永遠を見つけた。(『コミック百合姫』2021年1月号(2020年11月18日発行)表紙、一迅社)
    • お久しぶり、静さん。今日を心待ちにしていました。(『コミック百合姫』2021年2月号(2020年12月18日発行)表紙、一迅社)
    • 世界すべてを飲み込もうとするような、未知への憧れに輝く瞳。(『コミック百合姫』2021年3月号(2021年1月18日発行)表紙、一迅社)
    • 「心配性だね、お姉ちゃんは」(『コミック百合姫』2021年4月号(2021年2月18日発行)表紙、一迅社)
    • 《妹を誑かす奸賊は其方様かしら》(『コミック百合姫』2021年5月号(2021年3月18日発行)表紙、一迅社)
    • どうして私は、今日までこのことを知らなかったのか。(『コミック百合姫』2021年6月号(2021年4月16日発行)表紙、一迅社)
    • 「どうかしら、似合っていると良いのですけれど。」(『コミック百合姫』2021年7月号(2021年5月18日発行)表紙、一迅社)
    • 「私の方がずっと昔から、お姉ちゃんのことを考えてる」(『コミック百合姫』2021年8月号(2021年6月17日発行)表紙、一迅社)
    • 「心が二つに引き裂かれてしまいそうだった。」(『コミック百合姫』2021年9月号(2021年7月17日発行)表紙、一迅社)
    • 「その淡い光の暖かさを、私は知った。」(『コミック百合姫』2021年10月号(2021年8月17日発行)表紙、一迅社)
    • 頭の中で静との思い出が押し寄せた。(『コミック百合姫』2021年11月号(2021年9月18日発行)表紙、一迅社)
    • 救われた命の数は少しでも増えたはずだ、そう信じている。(『コミック百合姫』2021年12月号(2021年10月18日発行)表紙、一迅社)

編纂書[編集]

  • 2010年代SF傑作選(2020年2月 ハヤカワ文庫JA 全2巻)- 共編:大森望
  • 日本SFの臨界点 [恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙(2020年7月 ハヤカワ文庫JA)
  • 日本SFの臨界点 [怪奇篇] ちまみれ家族(2020年7月 ハヤカワ文庫JA)
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽(2021年6月 ハヤカワ文庫JA)
  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人 (2021年7月 ハヤカワ文庫JA)
  • 日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女 (2021年8月 ハヤカワ文庫JA)
  • 新しい世界を生きるための14のSF (2022年6月 ハヤカワ文庫JA)

単行本未収録作品[編集]

以下、商業出版物に収録された作品のみを掲載。

小説[編集]

  • かみ☆ふぁみ! 〜彼女の家族が「お前なんぞにうちの子はやらん」と頑なな件〜(『NOVA 10 書き下ろし日本SFコレクション』2013年7月 河出文庫
  • 一蓮托掌〈R・×・ラ×ァ×ィ〉(『R・A・ラファティ生誕百周年記念トリビュート小説集 つぎの岩』2014年11月 京都大学SF・幻想文学研究会 六人の愉快な収穫者の会 / 再録:『年刊日本SF傑作選 折り紙衛星の伝説』2015年6月 創元SF文庫)
  • フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪(『伊藤計劃トリビュート』2015年8月 ハヤカワ文庫JA)
  • 聖戦譜(『稀刊 奇想マガジン 創刊号』2016年5月 カモガワSFシリーズKコレクション / 再録:『ヒドゥン・オーサーズ Hidden Authors』2017年5月 惑星と口笛ブックス
  • 彼岸花(『S-Fマガジン』2019年2月号 早川書房 / 再録:『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』2019年6月 ハヤカワ文庫JA)
  • 白萩家食卓眺望(『S-Fマガジン』2020年4月号 早川書房)
  • 全てのアイドルが老いない世界(『小説すばる』2020年6・7月合併号 集英社
    • 2021年11月、『ベストSF 2021』(大森望編、竹書房文庫)に再録された。
  • 兇帝戦始(『ダーク・ロマンス 異形コレクションXLIX』光文社文庫、2020年11月10日)
  • 墓師たち(『kaze no tanbun 移動図書館の子供たち』柏書房、2020年12月29日)
  • 解説──最後のレナディアン語通訳(『異常論文』ハヤカワ文庫JA、2021年10月19日)
  • インヴェイジョン・ゲーム1978(『狩りの季節 異形コレクションLII』光文社文庫、2021年11月16日))
  • 葬られた墓標(『文學界』2022年2月号 文藝春秋)
  • 二〇〇〇一周目のジャンヌ(『小説現代』2022年4月号 講談社

論考・随筆[編集]

  • 選考文 評者・神林長平の見出した才能(『S-Fマガジン』2019年10月号 早川書房)
  • 『なめらかな世界と、その敵』あとがきにかえて(『S-Fマガジン』2019年10月号 早川書房)
  • 延命小説(『文學界』2019年12月号 文藝春秋
  • ○活(『小説すばる』2020年1月号 集英社)
  • 別の本(『別冊文藝春秋』2020年1月号 文藝春秋)
  • 伴名練インタビュウ SFの歴史を継いでいくこと(『SFが読みたい! 2020年版』2020年2月 早川書房)
  • 技巧と情動と(『S-Fマガジン』2020年10月号 早川書房)
  • タイム・トラベラー』のことなど(『S-Fマガジン』2021年2月号 早川書房)
  • 『日本SFの臨界点』編纂の記録2021(『S-Fマガジン』2021年10月号 早川書房)
  • 幻の短篇集(『S-Fマガジン』2021年12月号 早川書房)
  • 戦後初期日本SF・女性小説家たちの足跡(『S-Fマガジン』2022年4月号 早川書房 - 連載中)

出典[編集]

  1. ^ a b c 『年刊日本SF傑作選 折り紙衛星の伝説』、創元SF文庫、2015年6月初版発行、p.288。
  2. ^ 日本ホラー小説大賞 受賞作品リスト Archived 2013年7月6日, at the Wayback Machine. 2015年8月26日閲覧

関連項目[編集]