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石黒達昌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

石黒 達昌(いしぐろ たつあき、1961年9月5日 - )は、日本の小説家医師、東京大学講師・文部科学省高等教育局医学教育課専門官・テキサス大学MDアンダーソン癌センター助教授などを経て、2020年現在は勤務医[1]

専門は医学教育・外科・消化器科・乳腺科、特に癌免疫、ジクロロ酢酸を用いた癌治療など。

経歴

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作風

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「平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに……」(もともと無題の作品であるが、便宜上作品の冒頭部分を題名として扱っている)は、ハネネズミという空想上の動物をノンフィクション風、横書き、表や写真入りで描くという斬新なスタイルを用い、大江健三郎筒井康隆から、日本文学に新風を吹き込む作品であると評された。

著作

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小説

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単行本

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  • 『最終上映』(1991年、福武書店)
    • 最終上映(『海燕』1989年11月号)
    • ステージ(『海燕』1990年6月号)
  • 『平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに……』(1994年、福武書店)
    • 平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに……(『海燕』1993年8月号)
    • 今年の夏は雨の日が多くて、(『海燕』1993年11月号)
    • 鬼ごっこ(『海燕』1992年11月号)
  • 『94627』(1995年、ベネッセ
    • イスラム教の信者、ユダヤ教の信者、キリスト教徒など、神と終末の日とを信じ善を行う者は、その主のみもとに報酬がある。彼らには恐れも悲しみもない(『海燕』1994年10月号)
    • 94627
    • ALICE(『海燕』1995年7月号)
  • 『新化』(1997年、ベネッセ)
    • 新化
    • カミラ蜂との七十三日(『海燕』1996年1月号)
  • 『新化』(2000年、ハルキ文庫)
    • 平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに……
    • 新化
  • 『人喰い病』(2000年、角川春樹事務所
    • 雪女
    • 人喰い病
    • 水蛇
  • 『冬至草』(2006年、早川書房ISBN 9784152087355
    • 希望ホヤ(『SFマガジン』2002年3月号)
    • 冬至草(『文學界』2002年5月号)
    • 月の…(『文學界』1999年12月号)
    • デ・ムーア事件(書き下ろし
    • 目をとじるまでの短かい間(『文學界』2004年12月号)
    • アブサルティに関する評伝(『すばる』2001年11月号)

短編集

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  • 日本SFの臨界点 石黒達昌──冬至草/雪女(2021年8月 ハヤカワ文庫JA)- 編:伴名練
    • 希望ホヤ
    • 冬至草
    • 王様はどのようにして不幸になっていったのか?(『小説TRIPPER』1996年夏季号)
    • アブサルティに関する評伝
    • 或る一日(『文學界』1999年3月号)
    • ALICE
    • 雪女
    • 平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに……

エッセイ

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  • 『劣等生の東大合格体験記』(2010年、講談社)

単行本未収録作品

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  • †(『海燕』1994年4月号)
  • (失踪中の王妃からの手紙)(『すばる』1995年4月号)
  • その話、本当なのか(『文學界』1998年10月号)
  • 真夜中の方へ(『文學界』2001年10月号)
  • ショールーム(『すばる』2003年4月号)
  • この世の終わりは一体どのような形になるのだろうか?(『S―Fマガジン』2006年8月号、エッセイ)
  • 足(『真夜中』No.5 2009 Early Summer)
  • ハバナの夜(『群像』2010年12月号)

医学関連書

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  • 『ランダム外科学』(1993年、金原出版
  • 『ハローマッチング'04 小論文・面接のABC』(2004年、医学評論社
  • 『ハローマッチング'05 小論文・面接・筆記試験対策のABC』(2005年、医学評論社)

翻訳

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  • ロシア語 (2004年 現代日本文学アンソロジー)
  • 中国語  (2013年 冬至草)
  • 英語   (2015年 Biogenesis Vertical Co.)

脚注

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