コンテンツにスキップ

二硫酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
二硫酸
{{{画像alt1}}}
Ball and stick model of the disulfuric acid molecule{{{画像alt2}}}
識別情報
CAS登録番号 7783-05-3 チェック
PubChem 62682
ChemSpider 56433 チェック
UNII NTC1O8E83E ×
EC番号 231-976-8
MeSH Pyrosulfuric+acid
ChEBI
特性
化学式 H2O7S2
モル質量 178.14 g mol−1
外観 無色
融点

36 °C, 309 K, 97 °F

酸解離定数 pKa 2.5 (20℃; in conc. H2SO4)[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

二硫酸(にりゅうさん)は硫黄オキソ酸のひとつ。ピロ硫酸(pyrosulfuric acid)とも呼ばれる。化学式はH2S2O7。2分子の硫酸が脱水縮合した化合物に相当する。発煙硫酸中に存在し、芳香族化合物に対してスルホン化剤としてはたらく。

合成・単離

[編集]

スルホン化やニトロ化などにおいて二硫酸の反応性を利用するときは、通常は発煙硫酸をそのまま用いる。

ある報告によれば、65% の三酸化硫黄 (SO3) を含む発煙硫酸にヒ素の粉末を懸濁させ、そこへペルオキソ二硫酸カリウム (K2S2O8) を加えると、ゆっくりと二硫酸の無色結晶が生じてくる[3]

用途

[編集]

反応性は、記事:発煙硫酸を参照のこと。

関連項目

[編集]

参考文献

[編集]
  1. ^ Template:RedBookRef
  2. ^ Perrin, D. D., ed (1982). Ionisation Constants of Inorganic Acids and Bases in Aqueous Solution. IUPAC Chemical Data (2nd ed.). Oxford: Pergamon (1984発行). Entry 62. ISBN 0-08-029214-3. LCCN 82--16524 
  3. ^ Hoenle, W. Z. Kristallogr. 1991, 196, 279.