亜セレン酸
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亜セレン酸 | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 7783-00-8 |
特性 | |
化学式 | H2SeO3 |
モル質量 | 128.97 g/mol |
外観 | 白色結晶 |
密度 | 3.004 g cm-3, 固体 (15 ℃)[1] |
融点 |
分解 |
水への溶解度 | 67.0 g/100 g溶液 (25 ℃) |
酸解離定数 pKa | 2.62 8.32 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
-524.46 kJ mol-1[2] |
危険性 | |
EU分類 | 有毒 (T) 腐食性 (C) 環境への危険性 (N) |
EU Index | 034-002-00-8 |
Rフレーズ | R23/25, R33, R50/53 |
Sフレーズ | (S1/2), S20/21, S28, S45, S60, S61 |
関連する物質 | |
関連する | 亜硫酸 セレン酸 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
亜セレン酸(あセレンさん、selenous acid)とは、セレンのオキソ酸の一種で、化学式 H2SeO3 と表される無機化合物。分子量 128.98、CAS登録番号は [7783-00-8]。
二酸化セレンに温水を作用させ、冷却して得られる。遊離酸は結晶として単離が可能である。
性質
[編集]白色結晶であり、70 ℃ で分解して二酸化セレンとなる。水およびエタノールに可溶。
水溶液中では二塩基酸として働き、その酸解離定数は以下の通りである。
- , pKa
- , pKa
また酸化剤、還元剤両方の作用があり、その標準酸化還元電位は以下の通りである[3]。
- ,
- ,
塩
[編集]関連項目
[編集]参考文献
[編集]- ^ Merck Index 13th ed., 8504.
- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
- ^ Allen J. Bard, Roger Parsons, Joseph Jordan, Standard Potentials in Aqueous Solution, Marcel Dekker Inc (1985).