ヴィレッジ (映画)
ヴィレッジ | |
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The Village | |
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監督 | M・ナイト・シャマラン |
脚本 | M・ナイト・シャマラン |
製作 |
サム・マーサー スコット・ルーディン M・ナイト・シャマラン |
出演者 |
ブライス・ダラス・ハワード ホアキン・フェニックス エイドリアン・ブロディ ウィリアム・ハート シガニー・ウィーバー |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード |
撮影 |
ロジャー・ディーキンス ゲオルグ・プーリア |
編集 | クリストファー・テレフセン |
製作会社 |
タッチストーン・ピクチャーズ スパイグラス・エンターテインメント ブラインディング・エッジ・ピクチャーズ スコット・ルーディン・プロダクション |
配給 | ブエナビスタ |
公開 |
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上映時間 | 108分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $60,000,000[1] |
興行収入 |
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『ヴィレッジ』(The Village)は、2004年のアメリカ合衆国のミステリ映画。監督・脚本は『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン。
あらすじ[編集]
1897年のアメリカ、深い森に囲まれた数十人が自給自足で暮らす小さな村その村には決して森に入ってはならないという古くからの「掟」があり、村人は森に住むという「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしていた。「掟」を守る限り、森に住む「怪物」が村の平和を破ることはなかったからである。
村長の娘で盲目の女性アイヴィーには寡黙かつ誠実な男性ルシアスと、精神に病を抱えるノアの2人の友人がいた。ある時ルシアスは薬が不足し始めている村のために、森を抜けて他の町へ行きたいと年長者達に相談するが聞き入れてもらえず、その態度に何か隠している事があると単身森へ入り、「怪物」を呼び寄せると言われる「赤色」をした植物を持ち帰る。その晩、赤いローブを着た「怪物」が出現し、やがて奇妙な出来事が勃発している事にルシアスは自分を責めるが、以前からルシアスに好意を抱いていたアイヴィーは愛を告白する。しかしその場面を目撃し、以前よりアイヴィーに想いを寄せていたノアは逆上してルシアスを刺し、ルシアスは重症を負う。彼を救う薬を手に入れる為に、森を抜けたいと村長である父に懇願すると、折れた父はアイヴィーに「村の真実」を伝え、森を抜ける事を許す。森を抜けようとする最中、「怪物」がアイヴィーを襲おうとするも、深い穴に落ち命を落とす。そしてアイヴィーは森の果てにある「壁」へと辿り着き、「壁」の外側の人に必要な薬を書いた手紙を渡し、ルシアスは一命を取り留めた。
実は時代は西暦1897年ではなく2000年代であり、村の在る地は「ウォーカー野生生物保護区」と呼ばれる、村長の父親の遺産によって警備が賄われた私有地であった。村は事故や殺人などで身内の命を奪われた者達によって、争いのない理想郷を作ろうと興されたものであり「怪物」や「掟」などはその真実を知らない二世代以降の村人を「外の世界」へ行かせないためだった。そして森でアイヴィーを襲おうとした「怪物」は、ルシアスを刺した罰で地下室に閉じ込められたノアが偶然衣装を発見した後に抜け穴を見つけて脱走、アイヴィーを襲おうと変装したものだった。
ノアの死は年長者だけの秘密とし、「怪物」に襲われた事にする事で「怪物」の信憑性を高めたという皮肉な結果になったことを最後に物語の幕は閉じた。
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | 日本テレビ版 | 機内上映版 | ||
アイヴィー・ウォーカー | ブライス・ダラス・ハワード | 園崎未恵 | 小林さやか | 甲斐田裕子 |
ルシアス・ハント | ホアキン・フェニックス | 森川智之 | 加瀬康之 | |
ノア・パーシー | エイドリアン・ブロディ | 宮本充 | 桐本琢也 | |
エドワード・ウォーカー | ウィリアム・ハート | 佐々木勝彦 | 原康義 | |
アリス・ハント | シガニー・ウィーバー | 駒塚由衣 | 土井美加 | |
オーガスト・ニコルソン | ブレンダン・グリーソン | 石住昭彦 | 浦山迅 | |
クラック夫人 | チェリー・ジョーンズ | 定岡小百合 | 一柳みる | |
ヴィヴィアン・パーシー | セリア・ウェストン | |||
ロバート・パーシー | ジョン・クリストファー・ジョーンズ | |||
ヴィクター | フランク・コリソン | |||
タビサ・ウォーカー | ジェイン・アトキンソン | 小野洋子 | 立石凉子 | |
キティ・ウォーカー | ジュディ・グリア | 伊藤美紀 | ||
クリストフ・クレイン | フラン・クランツ | 鳥海勝美 | ||
フィントン・コイン | マイケル・ピット | 平川大輔 | 竹若拓磨 | |
ジェイミソン | ジェシー・アイゼンバーグ |
評価[編集]
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは219件のレビューで支持率は43%、平均点は5.50/10となった[3]。Metacriticでは40件のレビューを基に加重平均値が44/100となった[4]。
映画評論家の町山智浩はレイ・ブラッドベリの短編小説集『十月はたそがれの国』(1947年)収蔵の「びっくり箱」(原題:Jack-in-the-Box)、およびロジャー・コーマン監督の1958年製作の映画『恐怖の獣人』(原題:Teenage Caveman)と同じアイデアが使われていると指摘している[5]。
脚注[編集]
- ^ a b “The Village (2004)” (英語). Box Office Mojo. 2014年10月19日閲覧。
- ^ 2004年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ “The Village (2004)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月10日閲覧。
- ^ “The Village Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月10日閲覧。
- ^ “ヴィレッジ:映画評論・批評”. 映画com. (2004年9月1日) 2014年10月19日閲覧。
外部リンク[編集]
- ヴィレッジ - allcinema
- ヴィレッジ - KINENOTE
- The Village - オールムービー(英語)
- The Village - IMDb(英語)
- The Village - Rotten Tomatoes(英語)