リボルバー・オセロット

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リボルバー・オセロットRevolver Ocelot1944年 - 2014年)は、コナミ(現、コナミデジタルエンタテインメント)のアクションゲーム、メタルギアシリーズに登場する架空の人物。

概要[編集]

ソ連のアフガン侵攻に参加した際、敵対するムジャーヒディーン(アフガンゲリラ)に、シャラシャーシカの異名で恐れられていた[1]マカロニ・ウェスタンが趣味で、射撃拷問が特技。

母語であるロシア語のほか、英語フランス語スペイン語ドイツ語イタリア語ポルトガル語も使いこなす。

本名はアダムスカ。幼少の頃から「賢者達」と呼ばれる組織によって育てられ、シリーズを通して二重・三重スパイとして暗躍している。「弾の気持ちが分かる」と豪語し、その言葉に偽りなく、跳弾をコントロールして障害物の裏に隠れた敵を銃撃するほどの腕前を持つ。

経歴[編集]

1964年のスネークイーター作戦以前からソ連軍特殊部隊に所属し、ソ連崩壊後はオモン (OMOH、民警特殊任務部隊) を経てロシア税務警察の突撃部隊に籍を置く。その後は、KGB第一総局を前身とするSVRの特殊作戦部門に所属したという経歴を持つが、これは偽装である。後にスカウトにより、アメリカ特殊部隊FOXHOUNDに入隊する。

来歴・関わった事件[編集]

ヴァーチャスミッション・スネークイーター作戦[編集]

1964年8月24日・同年8月30日。階級は少佐で、黒い軍服に赤い軍帽で身を包むGRU「山猫部隊」隊長を務めている。諜報能力の高さ(後述)、早撃ちや跳弾を自在に操る射撃技術はこの頃から習得しているが、新しい技をろくに練習をしないで実践し、失敗して自滅するなど、自分のポテンシャルを慢心のせいで発揮できない未熟者でもあった。だが次第に心を入れ替え、大物相手にも物怖じしない強者に成長し、格上や大物から注意を受けても自分を持ち動揺しないなど、精神的にも成長した。ブーツに拍車を付ける、銃を回転させるガンスピンを見せるなど、すでにマカロニウェスタンマニアの傾向がある。ヴァーチャスミッションでネイキッド・スネーク(後のビッグ・ボス)と初めて対峙するが、慢心により惨敗した。 マカロフ PMを隊の制式採用銃として使っていたが、初弾排莢を手動で行う癖によって弾詰まりを起こしてしまい、ネイキッド・スネークから、先述したウェスタン指向からくるリボルバーのやり方で射撃をするなら自動拳銃には向かず、リボルバー(回転式拳銃)が最適だと指摘され、それ以来はシングル・アクション・アーミー (SAA) を携行する。スネークとの決着をつけることに執着しては敗北を繰り返しているが、その度に反省をして実力をつけていった。スネークに最後の勝負を挑んだ際には短期間の内にCQCを習得しているなど、格闘術の才能もかなりのもの。

実は、コブラ部隊隊長ザ・ボスと同部隊のザ・ソローの息子であり、生後間も無く賢者達によって奪われ、そこで育てられたことが示唆されている。EVAの話では、実際に育てたのはGRUとヴォルギン大佐だとされている。後にADAMのコードネームでアメリカの賢者達(後の愛国者達)のスパイとなり、劇中ではスネークをサポート、利用して「賢者の遺産」を奪うために送り込まれたGRU←KGB←CIAの三重スパイとして暗躍した。

シリーズの過去を描いている本作でオセロットを殺害すると、タイムパラドックスを発生させたことになり、ゲームオーバーになってしまう。このため、劇中でオセロットと戦った際の結末は、決着がつかないか気絶させての戦闘終了に限られる。

サンヒエロニモ半島事件[編集]

1970年。本作の舞台であるサンヒエロニモ半島には登場しないが、条件を満たすとスネークとの無線会話シーンがあり、デモシーンで多く登場する。 階級はGRUの少佐。引き続きリボルバーを愛用している。

何者かの後ろ盾を得て活動しており、CIA本部の核シェルターに避難しようとしたCIA長官を待ち伏せし殺害。賢者達のリストと遺産を奪う。

最後の電話シーンでは、オセロットの協力者はゲノムを利用したある計画を企てており、自分がその計画に手を貸すにはビッグ・ボスの協力が必要だと述べている。 この協力者はオセロットから「ヌル(ゼロ)と同じコードネームを持つ男」と呼ばれており、ゼロ少佐であることが示唆されている。

THE PHANTOM PAIN[編集]

1984年。9年間の昏睡から目覚めたスネークを救出したあと、ビッグ・ボスの相棒であるミラーが立ち上げていたダイヤモンド・ドッグズに合流する。

シャドー・モセス島事件[編集]

2005年。シャドー・モセス島におけるリキッド・スネークのFOXHOUND武装蜂起に参加する。アームズ・テック社のケネス・ベイカー社長をワイヤーとC4爆弾で縛りつけ、潜入したソリッド・スネークを待ち受けるが、サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)に利き腕である右腕を斬り落とされて逃走した。

シャドー・モセス島陥落の際にはメタルギアおよび新型核弾頭の演習データを持って脱出。当時のジョージ・シアーズ大統領(ソリダス・スネーク)にデータを渡している。ロシアのゴルルコビッチ大佐の私兵部隊との合流を目指し、ソ連再建が目的とも語っていたが、これは偽りだった。

劇中では、DARPAの局長ドナルド・アンダーソンを拷問中の事故で死亡させている(ラストで、口封じのために拷問中の事故と見せかけて暗殺したと語られている)。優性遺伝子を受け継いでいたのがリキッド、劣性遺伝子を受け継いでいたのがソリッドであることを知っていた。

マンハッタン沖タンカー沈没事件(タンカー編)[編集]

2007年8月8日[2]。シャドー・モセス島事件以降、ブラックマーケットメタルギアの情報を流し、メタルギアの亜種の発生に暗躍。海兵隊の水陸両用メタルギア「メタルギアRAY」を奪取する計画を立案し、ソリッド・スネークたちの偽装タンカー潜入を影で演出した上でゴルルコビッチ大佐とその私兵部隊と共に偽装タンカーを占拠する。その際スコット・ドルフ海兵隊司令官を殺害、さらにゴルルコビッチをも裏切って殺害し、RAY試作機を強奪、タンカーを爆破・沈没させて逃走した。この時点でオセロットが「愛国者達」のスパイであることが判明する。

シャドー・モセス島事件で右腕を切断されたため、右肩にリキッドの腕を移植しており、右利きだったのを左利きに矯正している。劇中ではリキッドの意思がオセロットの意識を乗っ取ろうとする描写がある。腕を移植した理由として「早撃ちの名声を失いたくなかったため」とリキッドに解釈されている(『バンドデシネ』)。

『バンドデシネ』では作中にリキッドの幻影が現れ、彼によって肉体を徐々に支配され、オセロットがそれに葛藤する描写が存在する。また、リキッドと共に『メタルギアソリッド3』に登場したコブラ部隊のメンバーのザ・ソローが登場し、オセロットを酷評する描写が存在する。腕にリキッドの意思が宿っていたことに関しては、リキッドが「俺たちは普通の人間の肉体とは違う」とビッグ・ボスのクローンであるが故の現象だと説明している。

ビッグシェル占拠事件(プラント編)[編集]

  • 『メタルギアソリッド2』(2001年発売)

2009年4月29日[3]。ソリダスらと共に武装蜂起に参加するが、実はこの蜂起そのものが「愛国者達」の演習であり、オセロットはそのデータ収集を任されていた。最終的にリキッドに精神を乗っ取られたかのような言動を見せ、「愛国者達を葬りに行く」と言い残し、メタルギアRAYに乗って海中に姿を消した。

ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件[編集]

2014年。リキッド・オセロットと名乗って民間軍事会社「アウターヘブン」を率い、「アウターヘイブン」と呼ばれる場で「愛国者達」への蹶起を企てていた。リキッドのものを移植していた右腕を機械式の義手に交換。

実際は、リキッド・スネークに精神を乗っ取られたのではなく、オセロットが「愛国者達」に抗するため、腕の移植に加え自己暗示などまで用いあえて自分を洗脳してドッペルゲンガーとなったのである。この洗脳技術は「愛国者達」のS3計画から生まれたもの。

最終的にソリダスの遺伝子コードを利用してSOPシステムを完全掌握。その後ソリッド・スネークが愛国者達の代理AI、J.D.(ジョン・ドゥ)を破壊したことで、オセロットの目的であったビッグ・ボスの解放が実現されることになった。 その後、ソリッド・スネークと最後の対決を行い、スネークの新型FOXDIEによって息を引き取った。

声優[編集]

壮年期
青年期

脚注[編集]

  1. ^ シャラシャーシカ (Sharashka) は旧ソ連の実験設計局の名称であるが、本当の由来は『メタルギアソリッドV』での出来事に起因している。
  2. ^ タンカー内に設置されたコンピュータのログイン画面に表示されている。
  3. ^ オープニングで日付が示されている。