ラチェット&クランク (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ラチェット&クランク > ラチェット&クランク (ゲーム)
ラチェット&クランク
Ratchet & Clank
ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション2
開発元 インソムニアックゲームズ
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
シリーズ ラチェット&クランクシリーズ
人数 1人
メディア DVD-ROM
発売日 2002年12月3日
Best: 2003年7月10日
Best2: 2005年7月7日
Best3: 2005年11月2日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
テンプレートを表示

ラチェット&クランク』(ラチェットアンドクランク、Ratchet & Clank )は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より2002年12月3日に発売されたプレイステーション2アクションゲームインソムニアックゲームズサーニーゲームズノーティドッグの協力を得て開発した。ラチェット&クランクシリーズの第1作目。

2016年にはプレイステーション4にて本作のリブート版『ラチェット&クランク THE GAME』とそれをベースにしたアニメ映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』が制作された。日本では2016年8月9日にリリースされ、アニメ映画は劇場公開せずにゲームソフトとの同梱版も発売された。

ストーリー[編集]

銀河の辺境、惑星ベルディンに住むロンバックス族の少年、ラチェット。彼の夢はお茶の間で大人気のヒーロー、キャプテン・クォークのように宇宙を冒険し、有名になることだった。ラチェットは夢をかなえるため宇宙船を開発していたが、宇宙船の起動に必要な「ロボット起動キー」がないため、途方に暮れていた。

同じ頃、ブラーグが支配する惑星カルトゥのロボット工場で1体の不良品ロボットが誕生した。ロボットは偶然発見したインフォボットと共に、ブラーグの魔の手を逃れるため宇宙船で脱出する。 しかし、クランクの乗った宇宙船はブラーグによる追撃の結果、攻撃を受け惑星ベルディンに墜落してしまう。

墜落する宇宙船を目撃したラチェットは、赴いた墜落現場でロボットのようなパーツを見つけ回収する。 そのパーツは実はロボットそのもので、ロボットはラチェットに「銀河の危機を救ってくれるヒーローを探している」と話し、自らが持ってきたインフォボットを見せる。 ラチェットは助けてあげたいが宇宙船が動かないと話すが、宇宙船の起動に必要な「ロボット起動キー」はロボットに内蔵されていた。 ふたりは宇宙船に乗り込み、惑星ベルディンを後にする。 宇宙を駆ける宇宙船の中で、ふたりは互いに自己紹介する。ロボットは「シリアルナンバーB5429」と名乗るが、ラチェットは「クランク」と名づけた。 こうして、ふたりの銀河を股にかける大冒険の幕が上がった。

キャラクター[編集]

メインキャラクター[編集]

ラチェット
声:津村まこと
種族は「ロンバックス」。朽ち果てたソーラーシステムを改造して、自分だけの宇宙船を造ろうと努力していたが、どうにも上手くいかない独学メカニック。夢は、宇宙英雄「キャプテン・クォーク」のように、自分で造った宇宙船で冒険することである。
当初は憧れのキャプテン・クォークに助けを求めて宇宙に飛び立ったが、そのクォークに裏切られて夢を見失った事で自暴自棄になり、「自分勝手に生きてやる」と冒険をやめようとした。しかしクランクの発破とクォークへの怒りによってなし崩し的に冒険は続き、クォークを倒した後は自らの意志でBBBの野望を阻止する事を決意。やがて故郷の星ベルディンが「デ・プラネタイザー」の標的になっている事を知り、BBBとの決戦に向かう。
クランク
声:大川透
銀河征服を企むBBB(ビッグ・バッド・ボス)のロボット工場で間違えて製作されてしまったロボット。すぐに脱出したが追跡されて撃墜されてしまい、ベルディンに不時着。ラチェットに発見されて相棒となり、意見の相違から度々衝突するも徐々に友情を深めていく。BBBを倒した後はベルディンにあるラチェットの家に住む事になった。尚、名前である「クランク」はラチェットがつけた名前。
常にラチェットの背中に背負われているが、時にはラチェットの背中から離れ、単独行動することもある。ステージが進むと改造が受けられるようになり、さらに高くジャンプできるようになったり、水中を速く移動できたりするようになる。また、特定の場所では、巨大化して敵を蹴散らすこともできる。
BBB(ビッグ・バッド・ボス)
声:後藤哲夫
ブラーグの指導者。通称ビッグ・ボス・ドレック。人口増加・環境汚染により死の惑星と化したブラーグの惑星「オークソン」の代わりの移住先として、いくつかの惑星から奪った美しい部分だけをツギハギしたブラーグのための新たな惑星を造ろうとしている。
しかし実は、オークソンを死の惑星にした張本人は他でもない彼であり、すべては己の金儲けのためだけの計画であった。最終的に新たな惑星は完成し、その惑星を配置するのに邪魔な惑星であるベルディンを破壊しようとし、ベルディンに巨大レーザー兵器「デ・プラネタイザー」を配置する。自らロボットに乗りこみデ・プラネタイザーの上でラチェットを迎え撃つが、結局計画はラチェットに阻止され、新たな惑星諸共デ・プラネタイザーに撃たれて破壊された。
キャプテン・クォーク
声:乃村健次
ラチェットのあこがれの銀河のヒーロー。映画・CMなどにも多数出演。ラチェットは最初、この人物に助けを求めるために冒険をしていた。しかし、彼は自身のスポンサーであるBBBと敵対する人物であるラチェットを惑星アンブリスに誘い込み、スナグルビーストで倒そうとする。それに失敗した後、自ら宇宙船に乗り込み、ムーンベースG上空でラチェットとドッグファイトをすることとなる。その戦いでラチェットに敗れた後、スティーブという偽名を使いセールスマンとなるがラチェットにあっさりバレてしまう。しかし、このことが2作目では大変重要なこととなる。

その他のキャラクター[編集]

全編に登場
ヘルプデスク
声:田中敦子
ラチェットやクランクに通信機越しに操作方法や攻略のアドバイスを教えてくれるヘルプボイス。その正体はロボットで、わくせいカレボIIIのガラクトロン本社から指示を送っている。美人かと期待したラチェットは落胆したが、逆に興味の無かったクランクは惚れた。ラチェット達を応援していたらしく、社に内緒でマップオートマチックをくれる。
ガラクトロン・ショップ店員
声:山崎たくみ
新種のガラメカや弾薬を売ってくれる「ガラクトロン・ショップ」の店員。陽気な口調が特徴。
わくせいノバリス
ノバリス市長
声:長島雄一(現:チョー
クレイターシティの長。ビッグ・バッド・ボスがもちかけた、わくせいノバリス破壊の承諾を断り拘束されたがラチェットに助けられる。
デカケツ親父
声:宝亀克寿
クレイターシティに住んでいるケツのデカい親父。わくせいノバリスが危機に陥っていることを知りクレイターシティから離脱した。修理業を行っているようで、わくせいバタリアで再登場するほか、以後の作品でもたびたび登場する。
わくせいケルバン
フィットネス・トレーナー
声:水原リン(現:真山亜子
フィットネスコースの最終地点にいる大柄な体格の女性。コースをクリアした物に贈られるはずのスイングショットの代金を理不尽な理由で要求する。第3作で「ヘルガ」として再登場する。
ふとっちょアル
声:高戸靖広
「Mr.アルのロボ工房」を営んでいる青年でメカオタク。メガネをかけており、太めの体格をしている。機械に関する腕前は確かで、クランクにヘリブースターを取り付けてくれる。以後の作品にもたびたび登場。
わくせいアリディア
スキッド・ミックマークス
声:高木渉
緑色の肌をしたボードレースのプロフェッショナル。恐竜のような尻尾が生えている。乗っていた船がわくせいアリディアに墜落。一命は取り留めたものの、足をくじいてしまう。ある条件を満たせば新品のホバーボード「Z3000」を譲ってくれる。第3作ではメインキャラクターの1人として再登場した。
スキッドのマネージャー
声:斎藤志郎
名前不明。アリディア墜落後も携帯がつながらない事ばかり気にしているなどどこか間が抜けている。スキッドと同じく緑色の肌で尻尾も生えている。スキッドが足をくじいてレースに参加できなくなったため、代わりにラチェットにレースに出るよう頼んでくる。
わくせいユードラ
ロボット副官
声:岸祐二
ビッグ・バッド・ボスの部下。わくせいユードラの森林移植計画の司令官。
ネビュラG34
科学者
声:岡野浩介
BBステーションで働いていた科学者。小柄な体とは裏腹に高慢だが、根は臆病。ブラーグから救ってあげると、お礼にグラインドブーツを安く売ってくれる。
わくせいキャナル
ダーラ・グラッチ
声:園田恵子
どんな状況でも冷静なTVレポーター。わくせいキャナルのホバーボードの受付付近で報道特別番組『宇宙 あの星 この星』の中継をしていた。わくせいオルタニスでも別番組の企画で登場。
R.Y.N.O.セールスマン
声:藤原啓治
ブラックウォーターのダウンタウンにいる怪しげな男。裏取引で銀河最強の武器とも言われる「ランチャー・ナンバー8」を売ってくれる。「R.Y.N.O.」とは英語版におけるランチャーシリーズの通称。
ホバーボードレースの受付
声:安達忍
わくせいキャナルのホバーボードレースの受付係の女性。ちなみにクォークのCMにもちらっと出演している。
クォークの用心棒
声:北川勝博
わくせいキャナルに停泊中だったクォークのトレーラーを警護していた体格の良い男。時給(6ボルト)が安いことに不満を抱いており、クォークとの面会を希望するとボルトを要求してくる。
わくせいバタリア
コマンドー
声:水野龍司
クロントス要塞にいた軍隊の指揮官(コマンドー)。敵の爆撃に遭うが臆病風に吹かれた部下が皆逃げ出してしまったため、別の援軍を要請する。
脱走兵
声:大川透
クロントス要塞の逃げ遅れた兵士。逃げたいがお金がなく困っている。
わくせいポクタル
リゾートのオーナー
声:緒方愛香(現:岡田吉弘
ホワイリゾートのオーナー。近頃ブラーグがリゾートの海水を汚染したせいで、経営中止に追い込まれてしまい困っている。
Mr.ボブ
声:渡辺穣
 ホワイリゾートに店を構える機械工。わくせいケルバンのアルの兄弟。アルとは対照的に細身。ボブもメカに関してはかなりの技術を持っており、クランクにジェットブースターを取り付けてくれる。
発明家
声:斉藤次郎
ホワイリゾートの地下でラリタリウム鉱石を探している。発明家らしいが海パンにゴーグル姿で登場。
わくせいホーベン
探鉱者
声:落合弘治
わくせいホーベンの鉱山を掘る仕事をしている体格の良い男性。硬い岩にぶつかってドリルが壊れてしまった。
エドウィーナ
声:田中敦子
わくせいホーベンの奥地でロボ工房を営んでいる女性。ロボット好きらしくクランクには愛想がいい。同じくロボ工房を営むアルやボブとの関係は不明。
わくせいオルタニス
スクラップ商人
声:菅原淳一
 ゴーダシティ廃墟を進んでいったところでガラクタを売っている商人。空爆に遭って以来客が途絶えてしまっている。
わくせいカルトゥ
エンジニア
声:佐藤祐四
わくせいカルトゥにいるエンジニアで、ロボットを巨大化する機械を開発した。
ロボット製造マシン
声:なし
わくせいカルトゥのロボット工場のコンピュータ。ブラーグ軍のロボやクランクもこのコンピュータによって生み出された。意思を持っており、クランクからは「ママン」と呼ばれていた。
わくせいカレボIII
CEO
声:川久保潔
ガラクトロン社のCEO(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)。ガラクトロン本社でホバーボードの新しいスターを探している。

敵キャラクター[編集]

ブラーグ族
BBB(ビッグ・バッド・ボス)が指揮する下品で醜い種族。ロボット兵器も所持している。
その他
各惑星に住む野生のモンスター。ブラーグとは関係ないが、ラチェットやクランクを敵視し襲ってくる。

ボス[編集]

エイリアンクイーン
ネビュラG34で登場した雌のエイリアン。噛みついて攻撃するほか、エイリアンを呼ぶこともある。
スナッグルビースト
クォークアジトQで登場した巨大な怪物。溶岩地帯で戦うため、炎を使った攻撃を得意とする。
スターファイターQ
ムーンベースGで登場。キャプテン・クォークが乗り込んだ宇宙船。ラチェットとクランクは「ジェットファイター」に乗り込み宇宙空間で戦うことになる。
ウルトラスペシャルグレートBBメック(USGBBメック)
わくせいベルディン(2回目)の最終地点で登場したラスボス。BBBが乗り込んでおり、かなりのパワーと耐久力をもつ。

ステージ[編集]

ゲーム中には多くの惑星が登場し、各惑星が1ステージを構成している。惑星間を移動するときには「スペースシップ」という小型の宇宙船を使用する。

辺境惑星ベルディン「カイゼル高原」
ラチェットが生まれ育った故郷。ラチェットとクランクが初めて出会ったのもここである。辺境惑星だけあって未発達な惑星。クリア後は最終局面になるまで来ることができなくなる。
水源惑星ノバリス「クレイターシティ」
自然環境が豊かな惑星で、ビッグ・バッド・ボスの最初の標的となった。ステージ中は川の流れている場所が多く、水の流れが速い部分では強制的に流されてしまう。またステージの奥には高層ビルが見え、都市としても機能が発達していることが分かる。
大都市惑星ケルバン「テクノポリス」
高層ビルが立ち並ぶ、高度技術が発達した惑星。自動車が空を飛び交っている。キャプテン・クォークが宣伝していた店「Mr.アルのロボ工房」がある。
原語版の都市名は「テクノポリス」ではなく“Metropolis”である。それに従ってか、後の作品に再登場した際の日本語版名称は「メトロポリス」に変更されている。
開拓惑星アリディア「アウトエリアX11」
沼地が多い惑星。有名なホバーボード選手スキッド・ミックマークスの乗っていた船が不時着した。開拓惑星の名から資源開拓が盛んな惑星だとわかる。
森林惑星ユードラ「フォレスタービレッジ」
森林生い茂る美しい惑星。しかしビッグ・バッド・ボスの命令で森林伐採計画が進行している。
ネビュラG34「開発拠点 BBステーション」
ブラーグの宇宙開発基地。新型ガラメカの開発やブラーグのミュータントの研究をしていると思われる。キャプテン・クォークの新たな手掛かりを求めて潜入することになる。
海洋惑星キャナル「ブラックウォーター」
ホバーボードレースで賑わいを見せる海洋惑星。キャプテン・クォークもこの惑星に停泊中だという。
原語版の惑星名は「キャナル」ではなく“Rilgar”となっている。「テクノポリス」同様後の作品に再登場した際の日本語名は「リルガール」に変更されている。
秘密惑星アンブリス「クォークアジトQ」
キャプテン・クォークのアジト。ヒーローを目指す者の修練場のような構成。ラチェットとクランクはクォークと話をするためにこのコースにチャレンジすることになる。
軍事惑星バタリア「クロントス要塞」
強大な力をもつバタリア軍。その中枢クロントス要塞にもブラーグが侵攻してきた。ブラーグに恐れをなした兵士たちが次々と逃げだしたため、現在バタリアは戦力不足となり応援を求めている。
猛毒惑星オークソン「コンビナートピア」
大気がウイルスで汚染されている惑星。毒性が極めて強いため、O2マスクがなければラチェットは行動できない。既に放棄されているが、工場が廃液を出しているので工場はまだ稼働状態。
溶岩惑星ガスパー「ブラーグ補給所」
惑星全体が溶岩で覆われており、現在はブラーグの補給基地として使われている。
リゾート惑星ポクタル「ホワイリゾート」
銀河でも有名なリゾート地。ところがブラーグによって海が汚染されてしまい、今ではリゾート客もほとんど途絶えてしまった。
極寒惑星ホーベン「プラネットバスター工場」
全体が極寒の冠雪地帯である惑星。ビッグ・バッド・ボスの惑星破壊爆弾「プラネットバスター」の工場。鉱山もあるようで、貴重な「ラリタリウム鉱石」が取れる。
オルタニス軌道「ムーンベースG」
わくせいオルタニスの軌道に浮かぶ宇宙ステーション。オルタニスを破壊するための武器が積まれているという。
荒天惑星オルタニス「ゴーダシティ廃墟」
武器をもたない街「ゴーダシティ」。ブラーグの空襲に遭い今は廃墟となってしまった。常に雷雨に見舞われている。
ロボ惑星カルトゥ「ロボット工場」
大量のロボット兵が製造されているロボット工場。最新鋭のハイテクロボ、ウルトラメックもここで作られている。クランクが製造されたのもこの工場である。
ハイテク惑星カレボIII「ガラクトロン本社」
銀河一のガラメカ製造会社「ガラクトロン」の本社があるハイテク惑星。ホバーボードレース場もある。
ベルディン軌道「侵略艦隊 スペースシップBB」
ビッグ・バッド・ボスは惑星を破壊する兵器「デ・プラネタイザー」を完成させた。デ・プラネタイザーのありかを探るため、ここに忍び込むことになる。
辺境惑星ベルディン「カイゼル高原」(2回目)
ラチェットの生まれ故郷にして、ビッグ・バッド・ボスの最後の標的となった惑星。新しい惑星を軌道に乗せるため、ビッグ・バッド・ボスは邪魔なベルディンを消し去ろうとしている。本作の最終ステージであり、これまで手に入れたガラメカを総動員して進む必要がある。1回目と違って空が薄暗くなっている。

外部リンク[編集]