メダル・オブ・オナー (ゲームソフト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
メダル・オブ・オナーシリーズ
Medal of Honor Series
ジャンル ファーストパーソン・シューティングゲーム
開発元 2015, Inc.、EA Los Angels、Danger Close Games他
発売元 エレクトロニック・アーツ
1作目 Medal of Honor(日本未発売)
アメリカ合衆国の旗 プレイステーション: 1999年11月11日
最新作 メダル・オブ・オナー ウォーファイター
日本の旗 Windows,プレイステーション3,Xbox 360: 2012年11月15日
スピンオフ作品 メダル・オブ・オナー バルジ突破(著:拓植久慶,中央公論新社)
公式サイト http://medalofhonor.jp/
テンプレートを表示

メダル・オブ・オナーシリーズ』(Medal of Honor、略称:MOH)は、エレクトロニック・アーツより発売されている第二次世界大戦をはじめとした戦争を舞台とした一人称視点シューティング(FPS)のゲームソフト

タイトル表記は初期では「メダル・オブ・オナー」と中点を加えていたが、現在は中点をなくした「メダル オブ オナー」となっている。

概要[編集]

本格ミリタリー系FPSの先駆けであり、日本では2002年に発売された『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』で一躍有名シリーズとなった。

シリーズ名はアメリカ軍における最高の勲章『名誉勲章』を由来としており、名誉勲章協会から正式に名称の使用許可を得ている。 その背景から主人公はシリーズを通して基本的にアメリカ軍の兵士となっている。

特に第二次世界大戦を舞台とした1人プレイ用FPSとしては、コール オブ デューティシリーズ(CoDシリーズ)と双璧を成しているが、様々な面でリアルさを追求したCoDシリーズに比べ、MOHシリーズは「一人で敵部隊を殲滅する」などが出来るヒーロー性が強いバランスとなっており、それがCoDシリーズが生まれる直接の引き金となった。

CoDシリーズが舞台を現代戦に移し大ヒットしたことを受けて、MOHシリーズも2010年10月にリリースされた最新作は現代戦となった。

スクリプトを活用した映画のような派手な演出(例:『プライベート・ライアン』のオマハ・ビーチ)、実銃の銃声や実際の環境音などのサンプリング、生オーケストラを録音してのゲーム音楽作成など、現在ミリタリー系ゲームでよく使われている技法を初めて本格的に導入したのはMOHシリーズであり、後の同系統ゲームに大きな影響を与えたことから「元祖」とも言われる。

ミリタリー系ゲームの『コール オブ デューティシリーズ』とは長年のライバル関係である。

シリーズ作品[編集]

メダル・オブ・オナー (2010年のゲーム) メダル・オブ・オナー ヒーローズ2 メダル・オブ・オナー エアボーン メダル・オブ・オナー ヴァンガード メダル・オブ・オナー ヒーローズ メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲 メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト メダル・オブ・オナー アドバンス メダル・オブ・オナー ライジングサン メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2ND メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦 メダル・オブ・オナー アライドアサルト

関連作品[編集]

  • メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲(日本スピンオフ小説、著:拓植久慶、中央公論新社)
  • メダル・オブ・オナー バルジ突破(日本スピンオフ小説、著:拓植久慶、中央公論新社)
  • Medal of Honor: Mobile(携帯電話アプリ版、日本未発売)
  • Medal of Honor: Airborne(携帯電話アプリ版、日本未発売)

開発中止作品[編集]

  • Medal of Honor: Fighter Command
  • Medal of Honor: Rising Sun 2
  • Medal of Honor: Airborne(PS2版、Wii版)

シリーズ歴代主人公[編集]

ゲーム中に階級が昇進する人物はゲーム開始時の階級を表記。

氏名 所属 階級 担当作品 備考
ジェームズ・スティーブン・パターソン アメリカ陸軍航空軍 少尉 MOH
MOHFL
MOHH
愛称「ジミー」。
MOHUGとMOHAAでは名前のみ、MOHAではトラヴァースが乗る輸送機のパイロットとして登場。
シリーズで最も登場回数が多い。
MOH2010に登場するジム・パターソンは孫に当たる。
マノン・バティステ マキ なし MOHUG 現在唯一の非アメリカ軍人かつ非アメリカ人の女性主人公。
MOHAAでは同名、MOHEAでは「マノン・デュシャン」という名前で登場。
マイク・パウエル アメリカ陸軍 中尉 MOHAA
ジャック・バーンズ アメリカ陸軍 軍曹 MOHAA SH
ジョン・ベイカー アメリカ陸軍 軍曹 MOHAA BT、MOHH
ジョセフ・D・グリフィン アメリカ海兵隊 伍長 MOHRS 愛称「ジョー」。
ジェーク・マーフィー アメリカ陸軍 伍長 MOHI 日本語版では語訳で階級が空軍伍長となっている。
トーマス・ミッチェル・コンリン アメリカ海兵隊 二等兵 MOHPA 愛称「トミー」。
ウィリアム・ホルト アメリカ陸軍 中尉 MOHEA、MOHH
フランク・キーガン アメリカ陸軍 伍長 MOHV
ボイド・トラヴァーズ アメリカ陸軍 上等兵 MOHA
ジョン・ベルグ アメリカ陸軍 不明 MOHH2
ラビット アメリカ海軍 下士官(詳細不明) MOH2010
デュース アメリカ陸軍 不明 MOH2010 別名「D」。
ダンテ・アダムス アメリカ陸軍 特技兵 MOH2010
ブラッド "ホーク" ホーキンス アメリカ陸軍 大尉 MOH2010
プリーチャー 米軍タスクフォース 下士官(詳細不明) MOH:WF 本名「トム」
スタンプ 米軍タスクフォース 不明 MOH:WF

開発元[編集]

Danger Close Games (DreamWorks Interactive、EA Los Angeles)
MOHシリーズの生みの親であり、シリーズ開発の中心を担っている。
前々身のDreamWorks InteractiveがドリームワークスSKGの子会社であり、初代MOH開発チームのプロデューサーにスティーヴン・スピルバーグを起用していたことから、前年公開された映画「プライベート・ライアン」の素材や研究資料などの利用もあって本格的第二次世界大戦FPSとして話題となった。
その後DreamWorks Interactiveは2000年にEAに買収され、2003年にWestwood StudiosとEA Pacificと合併してEA Los Angelesと改称、2010年7月にMOHシリーズ開発チームとしてDanger Close Gamesと改称した。
  • Medal of Honor
  • Medal of Honor: Underground(PS版)
  • メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト (シングルプレイ)
  • メダル・オブ・オナー ライジングサン
  • メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲
  • メダル・オブ・オナー ヴァンガード (Budcat Creationsと共同開発)
  • メダル・オブ・オナー エアボーン
  • メダル・オブ・オナー(シングルキャンペーン)
  • メダル・オブ・オナー ウォーファイター
2015, Inc.
MOHAAの成功によりMOHシリーズを有名シリーズへと押し上げた立役者。
しかし主人公にヒーロー性を求めるか変哲もない一般性を求めるかで内部対立が起き、最終的にジェイソン・ウェスト(Jason West)やヴィンス・ザンペラ(Vince Zampella)など22名が退社しコール オブ デューティシリーズで名を馳せることになるInfinity Wardが設立される。
  • メダル・オブ・オナー アライドアサルト
  • メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード
  • メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦
TKO Software
  • メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2ND
  • メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト(マルチプレイ)
EA Canada
  • メダル・オブ・オナー ヒーローズ
  • メダル・オブ・オナー ヒーローズ2
Rebellion
  • Medal of Honor: Underground (GBA版 発売元はDestination Software)
Netherock Ltd
  • メダル・オブ・オナー アドバンス
EA Digital Illusions CE
バトルフィールドシリーズで有名なメーカー。
MOH2010のマルチプレイ開発を担当するもバトルフィールド バッド カンパニー2のデータ流用が多かったことやバトルフィールド3のベータテスト参加権が付属していたことなどからファンから「MOH2010はBF3の踏み台に使われた」などと不評を買う事となった。
  • メダル・オブ・オナー(マルチプレイ)

逸話[編集]

  • シリーズ名「メダル・オブ・オナー」は米国名誉勲章協会公認である。
  • コール オブ デューティーシリーズで有名なinfinity ward社はアライドアサルトの開発を担当した2015, Inc.社の社員の一部が集まって創設した会社である。アライドアサルトの開発時に「主人公のヒーロー性」の問題で意見の対立が起き、最終的には10数名の社員が退社。そして「プレイヤーはただの一兵士に過ぎない」理想を実現するため新たにInfinity Ward社を設立した。
  • アライドアサルトは2015, Inc.社によって製作されたが、のちのリロードなど続編は製作会社が変わりゲームのシステムも大幅に変わりほぼ別作品として考えたほうがいいだろう。
  • ロイター通信の発表で視覚能力向上に良いゲームソフトとして掲載されていた事がある。
  • アライドアサルトのオマハビーチはプライベート・ライアンと似たシーンが多いが、そのシーンはスティーヴン・スピルバーグ公認でクレジットに彼の名前が載っている。
  • 2002年10月14日に東京・秋葉原にある「ネッカ」で「メダル・オブ・オナー アライド・アサルト アジアチャンピオンシップ日本予選」が開催された。
  • 音楽はマイケル・ジアッキーノやクリストファー・レナーツ、ラミン・ジャワディとハリウッド映画の作曲家が参加し、録音などはハリウッドのスタッフが参加している。特にジアッキーノが参加したPS版のシリーズ1作目はゲームにおいて全編オーケストラの生音源が使用された最初期の作品である。これは音楽にも造詣が深いスティーヴン・スピルバーグが監修したことと無縁ではない。
  • ヨーロッパ強襲には佐藤賢太郎がオーケストレーターとして参加している。
  • ゲームの開発にはハリウッド映画の軍事アドバイザーであるデイル・ダイ元アメリカ海兵隊大尉を監修に迎えている。

外部リンク[編集]