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ミステリアスアイランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ミステリアスアイランド (Mysterious Island) は、東京ディズニーシー (TDS)にあるテーマポートの一つ。時は1873年海図にも登場しない南太平洋孤島にある活火山の巨大なカルデラに築かれた、科学者ネモ船長秘密基地という設定である[1][2]。ネモ船長は、ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』、『神秘の島』に登場する科学者で、テーマポート自体は両作品と『地底旅行』をコンセプトにしている[2]

ネモ船長の秘密基地があるとされるカルデラはプロメテウス火山と呼ばれる人工火山のものであり、プロメテウスとはギリシア神話に登場する火を司る神・プロメーテウスに由来する[3][4]。火山の高さは約51メートルと、東京ディズニーランドシンデレラ城と同じ高さで[5]、園内のほとんどの場所から眺めることができ、ランドマーク的な役割を果たす[4]

物語

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独自の規律と判断基準をもち、一般社会から隔絶した環境で生きる、国籍も経歴も不明の謎の天才科学者・ネモ船長が築き上げたのが、この秘密基地である。ネモ船長は19世紀の人々が考えつかなかった発明研究を行っており、潜水艇ノーチラス号や小型潜水艇による深海調査、地底深くまで掘り進めることができる削岩機、地底走行車による地底世界の探検などを、アトラクション海底2万マイル」や「センター・オブ・ジ・アース」で体験することができる[2]

ネモ船長の「ネモ」は、ラテン語で「誰でもない」を意味し、その名の通り正体不明の謎の天才科学者である[6]。ネモ船長が我々の前に姿を現すことはなく、アトラクション内では声のみで登場するほか、「海底2万マイル」の研究室肖像画が1枚あるのみである[7]。自家発電で動く潜水艇や地熱発電機、空気中を伝って送られた電力を光に変換する照明器具など、自然の力を無駄なく活用していることから、ネモ船長は自然の脅威を研究し、そこから得られる資源を享受したいと願っていると考えられる[6]。ネモ船長のモットーは「Mobilis in Mobili(モビリス イン モビリ)= 変化を持って変化する」であり、時代とともに変化する環境の中で自然と共存していくことを意味している[6]

一般社会から隔絶して生きていたネモ船長が研究成果を公表するようになったのは、1870年代に入ってからである[8]。これは、改定や地底深くでの体験での発見に心を動かされ、それらを世界中の人々に共有したいと考えるようになったからである[9]。また、ネモ船長は平和で素晴らしい世界を築きたいという夢を抱いており、そのために成果を公開し、すべてを捧げる覚悟をしているのである[7]

景観

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巨大なカルデラの内部には、ネモ船長が作ったという設定の回廊型の歩道「プロムナード[10]」があり、秘密基地内を歩き回ることができる[11]。歩道は3か所の出入り口に接続しており、1つ目はメディテレーニアンハーバーとつながる火山岩のトンネルである[12]。2つ目はマーメイドラグーンとつながる出入り口付近の岩の切れ目で、ここにはウィア・ゲート[10]と呼ばれる水門が設けられている。これは外海の波や部外者の侵入を防ぐ役割を持つが、水で濡れた跡があり、必要に応じて開閉される設定であると推測される[7][12]。また、ポートディスカバリーへとつながる半円アーチ状のトンネルはカルデラ・コリドー (Caldera Corridor) と呼ばれる[10][12]

ウィア・ゲートの前の歩道には、ヴィクトリア朝風のデザインの円で飾られた「N」のマークがある。これはネモ船長のイニシャルを意味するだけでなく、彼専用の飛行機「アルバトロス号」の着陸点であり、付近には飛行機のタイヤ痕も見られる[7][12]。アルバトロス号はジュール・ヴィヌスの小説『征服者ロビュール』に登場する飛行機と同名の発明品で、「アルボトロス」は英語でオキノタユウ(アホウドリ)を意味する[13]

カルデラの低い部分にあるドックには、ネモ船長が開発した潜水艇ノーチラス号が停泊している。「ノーチラス」はギリシア語で船員、船舶を、英語でオウムガイを意味しており、ネモ船長はオウムガイの殻内の液体量で浮力をコントロールする特性から着想を得て発明した[6]。ノーチラス号は、海水に含まれる塩化ナトリウムを利用して自家発電できるという設定で、ネモ船長自身が海底旅行に使用していたとされている[12][14]。ノーチラス号はいつでも出港できるよう準備が行われているという設定で、水面には泡が吹き出している[6]。アトラクション「海底二万マイル」にあるネモ船長の研究室には、ノーチラス号の模型がある[6]

ネモ船長の発明品として、エリア内の各地で見られる型の照明器具も挙げられる。この照明器具は他の照明とは異なり電線がなく、ヴォルケイニア・レストラン内にある地熱発電機からトランスフォーマー(変圧器)を通して無線で電力が送られている[2][13]

施設

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アトラクション

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ショップ

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  • ノーチラスギフト

レストラン

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  • ヴォルケイニア・レストラン
  • ノーチラスギャレー
  • リフレッシュメント・ステーション

サービス施設

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脚注

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出典

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  1. 講談社 2025, p. 86.
  2. 1 2 3 4 畑山 & 宮原 2007, p. 66.
  3. 講談社 2021, p. 78.
  4. 1 2 畑山 & 宮原 2007, p. 78.
  5. 講談社 2021, p. 73.
  6. 1 2 3 4 5 6 講談社 2025, p. 92.
  7. 1 2 3 4 畑山 & 宮原 2007, p. 67.
  8. 講談社 & WDJ 2006, pp. 84–85.
  9. 講談社 & WDJ 2006, p. 5.
  10. 1 2 3 講談社 2025, p. 87.
  11. 畑山 & 宮原 2007, pp. 66–67.
  12. 1 2 3 4 5 講談社 & WDJ 2006, p. 82.
  13. 1 2 講談社 2025, p. 93.
  14. 講談社 2025, pp. 92–93.

参考文献

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  • 講談社ハートウォームシリーズウォルト・ディズニー・ジャパン 編『海の絵本』講談社、2006年8月26日。ISBN 978-4063789515 
  • 畑山信也、宮原志夫 著、東京図鑑 編『東京ディズニーシー物語』講談社、2007年3月20日。ISBN 978-4-06-213717-1 
  • ディズニーファン編集部 編『東京ディズニーリゾート トリビアガイドブック』講談社〈My Tokyo Disney Resort〉、2021年7月6日、73頁。ISBN 978-4-06-524508-8OCLC 1259667583 
  • 講談社 編『もっと知りたい! 東京ディズニーシー くわしすぎる大図鑑』講談社、2025年8月19日。ISBN 978-4-06-538091-8 

関連文献

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  • ディズニーファン』2005年9月号 - 静岡大学教授の小山真人秋田大学教授の林信太郎が「火山学者も本物と錯覚する」と評して、プロメテウス火山に見られる地層の分析と解説を特集記事として執筆したものが掲載されている。
  • 「知的観光資源としてのテーマパークの活用法 (Theme park as an intellectual resource for tourists) 」 (J159 006) - 小山、林が2006年に発表した論文。
  • 「映画・小説・テーマパークで学ぶ地震と火山」 - 小山が『sabo』vol.89 2007年1月(砂防・地すべり技術センターの機関誌)に寄稿した文章。

関連項目

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外部リンク

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