マンガ 嫌韓流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
マンガ 嫌韓流
(マンガ けんかんりゅう)
著者 山野車輪
発行日 [単行本1巻]2005年7月26日
[単行本2巻]2006年2月22日
[単行本3巻]2007年8月28日
[単行本4巻]2009年4月30日
[セレクション1]2010年4月23日
[文庫版1巻]2011年2月23日
[文庫版2巻]2011年2月23日
[文庫版3巻]2011年3月26日
[文庫版4巻]2011年3月26日
[新版]2015年3月19日
発行元 晋遊舎
ジャンル 漫画
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 ムック
ページ数 [単行本1巻]275p
[単行本2巻]265p
[単行本3巻]260p
[単行本4巻]321p
[セレクション1]222p
[文庫版1巻]271p
[文庫版2巻]272p
[文庫版3巻]271p
[文庫版4巻]335p
[新版]254p
前作 CHOSEN――朝鮮――
コード [単行本1巻]ISBN 978-4-88380-478-8
[単行本2巻]ISBN 978-4-88380-516-7
[単行本3巻]ISBN 978-4-88380-630-0
[単行本4巻]ISBN 978-4-88380-944-8
[セレクション1]ISBN 978-4-86391-092-8
[文庫版1巻]ISBN 978-4-86391-238-0
[文庫版2巻]ISBN 978-4-86391-239-7
[文庫版3巻]ISBN 978-4-86391-246-5
[文庫版4巻]ISBN 978-4-86391-247-2
[新版]ISBN 978-4-8018-0174-5
Portal.svg ウィキポータル 漫画
[ Wikidata-logo-en.svg ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

マンガ 嫌韓流』(マンガ けんかんりゅう)は山野車輪による日本漫画作品。続編として『マンガ 嫌韓流2』や『マンガ 嫌韓流3』、『マンガ 嫌韓流4』があり、2015年(平成27年)には『マンガ 大嫌韓流』が出版された。また、『韓国のなかの日本』シリーズや『マンガ 嫌中国流』などの派生作品も出版されている。出版は晋遊舎

主な内容[編集]

嫌韓をテーマとしており、日韓問題竹島韓国併合歴史教科書問題等々)について、南朝鮮側の主張を批判する観点から描かれる。

コラムには西尾幹二西村幸祐大月隆寛下條正男などの保守系論客が寄稿している。

登場人物[編集]

本書をめぐる動き[編集]

  • インターネット書籍販売最大手のAmazon.co.jpにてランキング第一位となった。この事実は、朝鮮日報東亜日報中央日報聯合ニュースSBSテレビなど韓国の報道各社で速報された。
    • 発売後、本書の内容についての論争がインターネット上で起こった。
  • アメリカのニューヨーク・タイムズ[1]やイギリスのタイムズでも取り上げられた。
  • 夕刊フジなどの夕刊紙やスポーツ新聞は広告を掲載したが、朝日読売産経といった大手新聞社が『嫌韓流』の広告掲載を拒否したことが報じられた[2]。これについて読売および朝日は「広告掲載申し込みはなく、広告掲載拒否は事実ではない」と回答した[3]
  • 朝日新聞で掲載されているAmazon.co.jpの和書総合売り上げランキングが、(7月11日〜7月17日分)において、「※ランキングの対象書籍にコミックは含まれていません」という断り書きが記載されるようになった(他新聞社の同時期掲載Amazonのランキングも同内容)。以前はこのような断り書きは掲載されていなかった(7月4日〜7月10日分のランキング)が、8月1日〜8月7日分のランキングでは『新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖國論』が掲載されており、矛盾した状態になっていた。なお、このランキングは、『嫌韓流』がamazonのランキングに登場した直後、数日間更新が停止した状態に陥っている。
    • その後、8月15日〜8月21日分のランキングにおいて、「※Amazon.co.jpからのおことわり:これまで漫画のタイトルにつき除外しておりました『マンガ嫌韓流』と『マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究』を今回よりランキングに含めております。」との断り書きが入り、ランキングに掲載。前者が1位、後者が2位となった。
  • 2005年9月25日朝日新聞朝刊の書評欄で唐沢俊一による「『素直さ』がはらむ問いかけ」と題された書評が掲載された。
  • 2005年9月30日読売新聞夕刊に「自分に賛成する側を美男美女に書き、反対する側をそうではない様に書くのは、自分たちが中国や韓国が行っていると批判している印象操作そのものではないか」と、本書を批判する書評が掲載された。
  • 2005年10月3日中日新聞夕刊大波小波欄では「竹島問題について共感できた」などと、比較的好意的に取り上げられた[4]
  • 佐藤優外交官は「思想の質とその影響力は、まったく別の問題だ。功利主義者の筆者は、この種の知的水準があまり高くないにもかかわらず、現実に無視できない影響を与える思想(例えば、漫画家が行う歴史や政治思想の読み解き)がもつ危険性について、有識者はもう少し敏感になるべきと思う」と書いた[5]。後日、この漫画家とは小林よしのりのことかと問われた佐藤は「違います。『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)を描いた山野車輪さんのことです。」と語った[6]
  • 本作は小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』の強い影響力を受けていると、作者の山野自身が述べているが、小林は山野の作品に目を通さず、一部の伝聞を元に朝鮮人差別を助長する漫画として、『新・ゴーマニズム宣言』欄外[7]や『わしズム』内で批判した。また、匿名で政治的主張を展開する山野の姿勢についても同じく批判している[7]。ただし、差別だというレッテルについては『週刊金曜日』のインタビューで撤回を表明している。なお、小林は『ゴーマニズム宣言』は決して単なる絵解き漫画ではないという主張の上で、本作だけではなく、『ゴーマニズム宣言』の影響を受けて安直な政治を題材とした漫画が増えつつあること自体にも懸念を示していた[7]
  • 経済学者田中秀臣も「『マンガ嫌韓流』のように敵意を宣伝材料にして、『冬のソナタ』が韓国の良い部分を視聴者に喧伝しているとする思惑があるとする指摘は、話題づくりとしてもやりすぎである。ファン心理を解さない本は無粋なだけである」と指摘している[8]
  • 2013年からオーストラリアモナシュ大学通翻訳学部で日本語・韓国語と日韓関係を研究している博士課程(後半期)在籍中のジュワフニック・アダム(Adam Zulawnik)に『マンガ嫌韓流』が通翻訳学系博士論文の一部として英訳されている[9]
  • 2015年4月現在のシリーズ公称総発行部数は100万部(『マンガ 大嫌韓流』の帯に記載)。

書誌情報[編集]

単行本[編集]

文庫版[編集]

新版[編集]

関連文献[編集]

図書[編集]

記事[編集]

  • 井尻千男「BOOK STREET ベストセラー最前線 若者たちの猛反撃が始まった 山野車輪著『マンガ 嫌韓流』」、『Voice』、PHP研究所、2005年11月、 180-182頁、 ISSN 0387-3552
  • 板垣竜太「〈嫌韓流〉の何が問題か――歴史教育・メディア・消費文化・戦争とレイシズム」、『前夜 第1期』第11号、前夜、2007年 春、 35-45頁。
  • 板垣竜太「『マンガ嫌韓流』と人種主義――国民主義の構造」、『前夜 第1期』第11号、前夜、2007年 春、 20-34頁。
  • 大月隆寛「ベストセラー漫画『嫌韓流』は『ゴー宣』よりスゴイんです ナンとまぁ、あからさま!!」、『諸君!』第37巻第10号、文藝春秋、2005年10月、 164-172頁、 ISSN 0917-3005
  • 小倉紀蔵「「韓流」と「嫌韓流」に通底するもの」、『軍縮問題資料』第306号、宇都宮軍縮研究室、2006年5月、 84-89頁、 ISSN 0287-0177
  • 金守香「「韓流」と「嫌韓」、そして「多文化共生」 「大久保」という立ち位置から」、『Social design review = 21世紀社会デザイン研究学会学会誌』、21世紀社会デザイン研究学会、 103-114頁、 ISSN 1884-6378
  • 下川正晴「「韓流」「嫌韓流」「抗韓流」のはざま」、『現代コリア』第457号、現代コリア研究所、2005年12月、 19-28頁、 ISSN 0289-6303
  • 「嫌韓流の下にドジョウ何匹? 正統ナショナリズム本は苦戦」、『週刊朝日』第110巻(62号) (通号 4726)、朝日新聞出版、2005年12月30日
  • 「新聞が「広告拒否」したヨン様真っ青マンガ『嫌韓流』」、『週刊新潮』第50巻(31号) (通号 2509)、新潮社、2005年8月11日・18日、 ISSN 0488-7484
  • 「在日と書かれてマンガ「嫌韓流」を訴えた「織原城二」」、『週刊新潮』第53巻(13号) (通号 2639)、新潮社、2008年4月3日ISSN 0488-7484
  • 「「嫌韓流」に強烈反撃――「嫌日流」のトンデモ中身――「銭湯は混浴で頽廃的…」だって」、『週刊文春』第48巻(8号) (通号 2366)、文藝春秋、2006年3月2日、 46-48頁。
  • 杉浦基「表現行為における他者 『嫌韓流』の自家撞着」、『藝文攷』(通号 11)、日本大学大学院芸術学研究科文芸学専攻、2006年、 61-74頁。
  • 杉浦基「『嫌韓流』は如何なる蒙を啓くのか? [含 座長コメント]」、『マンガ研究』、日本マンガ学会、2007年10月、 25-33頁。
  • 宋安鍾「「韓流ブーム」/「北朝鮮バッシング」/「嫌韓流」現象と、日本版ネオリベラル「多文化主義」の「文化政治」」、『現代の理論』、明石書店、2007年 春、 52-60頁。
  • 丁貴連「「韓流」「嫌韓流」そして「韓流」」、『アジア遊学』第92号、勉誠出版、2006年10月、 20-31頁。
  • 鄭大均「帰属 「韓流」「嫌韓流」ブームの狭間で揺れる在日アイデンティティの危機」、『Sapio』第18巻(7号) (通号 386)、小学館、2006年3月22日、 75-77頁。
  • 長岡義幸「背景に日本のナショナリズムが!? 『マンガ嫌韓流』はなぜこれほど売れたのか」、『創』第35巻(11号) (通号 396)、創出版、2005年12月、 114-121頁。
  • 中西新太郎「ポップカルチャーと政治 開花する「Jナショナリズム」――『嫌韓流』をテクストに」、『世界』第749号、岩波書店、2006年2月、 104-111頁、 ISSN 0582-4532
  • 中村一成「インパクト・レヴュー Culture & Critique 「疚しさ」すら感じとれない思考への反駁――『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ(姜誠/太田修 他 著)」、『インパクション』、インパクト出版会、 171-175頁、 ISSN 0287-2897
  • 西村幸祐「ベストセラー『マンガ嫌韓流』を嫌う大マスコミ」、『Will』第12号、ワック、2005年12月、 84-93頁。
  • 原尻英樹「「嫌韓流」にみる日本定住コリアンのイメージ――朝鮮蔑視観と自己中心性の病」、『アジア遊学』第92号、勉誠出版、2006年10月、 10-19頁。
  • 韓英均「反韓と反日――嫌韓流からみえてくるもの」、『社学研論集』第16号、早稲田大学大学院社会科学研究科、 132-147頁、 ISSN 1348-0790
  • 福本拓「《マンガ嫌韓流》におけるマンガ表現の技法とその限界――作品の「読み」の側面に着目して」、『研究紀要』第13号、世界人権問題研究センター、2008年3月、 151-170頁、 ISSN 1341-9110
  • 古谷ツネヒラ「恩を仇で返す 韓流アニメは盗作だらけ」、『歴史通』第21号、ワック、2012年11月、 98-108頁。
  • 松本邦彦「多文化共生論と歴史認識 「嫌韓流」の挑戦を考察する」、『北東アジア地域研究』第18号、北東アジア地域研究編集委員会、 23-34頁、 ISSN 1882-692X
  • 毛利嘉孝「フジテレビのデモ騒動を考える テレビの信頼喪失と「嫌・韓流」」、『ぎゃらく』、放送批評懇談会、2011年12月、 30-33頁。
  • 山野車輪「BOOKS & MAGAZINES : interview ベストセラーの秘密 山野車輪「嫌韓流」の大ヒットは韓国が騒いだおかげ」、『Will』第17号、ワック、2006年5月、 150-153頁。
  • 山野車輪、呉善花「「韓流」は日本文化の盗用だ――『マンガ嫌韓流』こそ真の日韓相互理解に貢献できる 山野車輪 対談 呉善花」、『Voice』、PHP研究所、2006年5月、 164-173頁、 ISSN 0387-3552
  • Silvia Tartarini「On Japanese-Korean conflicts and relations as seen through comics: the case of Kenkanryu/Hyomillyu」、『沖縄県立芸術大学紀要』第16号、沖縄県立芸術大学、 31-45頁、 ISSN 0918-8924

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ ノリミツ・オオニシ (2005年11月19日). “Ugly Images of Asian Rivals Become Best Sellers in Japan” (英語). New York Times. 2010年6月15日閲覧。
  2. ^ 東京スポーツ2005年7月26日
  3. ^ 』 2005年12月号(p.118-119)
  4. ^ 2005年10月3日中日新聞夕刊大波小波欄
  5. ^ 小説新潮』 2008年10月号
  6. ^ 「よしりんと戦争勃発!」佐藤優ロングインタビュー(後編) 日刊サイゾー2008年9月30日
  7. ^ a b c 『ゴー宣・暫』第1巻、序幕『 悪人見参!』第三場『「絵解き」と情念の表現について』より。
  8. ^ 田中秀臣 『最後の『冬ソナ』論』 太田出版、2005年、94-95頁。
  9. ^ https://monash.academia.edu/AdamZulawnik

関連項目[編集]

外部リンク[編集]