マスク・オブ・ゾロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
マスク・オブ・ゾロ
The Mask of Zorro
監督 マーティン・キャンベル
脚本 ジョン・エスコー
テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
製作 ダグ・クレイボーン
デイヴィッド・フォスター
製作総指揮 ローリー・マクドナルド
ウォルター・パークス
スティーヴン・スピルバーグ
出演者 アントニオ・バンデラス
アンソニー・ホプキンス
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
スチュアート・ウィルソン
音楽 ジェームズ・ホーナー
撮影 フィル・メヒュー
編集 トム・ノーブル
製作会社 アンブリン・エンターテインメント
トライスター・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 SPE/コロンビア
日本の旗 SPE
公開 アメリカ合衆国の旗 1998年7月17日
日本の旗 1998年10月10日
上映時間 136分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $95,000,000[1]
興行収入 $250,288,523[1]
次作 レジェンド・オブ・ゾロ
テンプレートを表示

マスク・オブ・ゾロ』(The Mask of Zorro)は、1998年製作のアメリカアクション映画マーティン・キャンベル監督、アントニオ・バンデラスアンソニー・ホプキンスキャサリン・ゼタ=ジョーンズ出演。歴代の『怪傑ゾロ』映画として初めて、スペイン人であるバンデラスがゾロを演じた。日本語字幕は菊地浩司

この作品はヒットを記録し、2005年には引き続きキャンベル監督、バンデラス、ゼタ・ジョーンズ出演による続編『レジェンド・オブ・ゾロ』が制作されている。

あらすじ[編集]

1821年ラス・カリフォルニアスの最後のアルタ・カリフォルニア総督であったラファエル・モンテロは民衆の不満が高まりサンタ・アナ率いる革命軍の侵攻が迫る中、農民の処刑を餌に覆面の剣士怪傑ゾロを捕らえようとしたが、その策謀は、ゾロを英雄視する農民たちによって妨げられる。その中にはホアキンとアレハンドロのムリエッタ兄弟の姿があった。モンテロと対峙したゾロはその首筋に「Z」の字を刻み、愛馬トルネードに跨って朝日に剣を閃かせ、歓声を上げる観衆の前を走り去る。その夜、予てからスペイン貴族ディエゴ・デラ・ベガがゾロの正体ではないかと目を付けていたモンテロはディエゴ邸を襲う。ディエゴは捕らえられ、闘いの際にディエゴの妻が殺され、幼い娘エレナはモンテロに奪われてしまう。

20年後、モンテロがカリフォルニアに戻ってきたことを知ったディエゴは、隙を見て脱獄し海岸で雪辱の機会を狙うが、そこでモンテロの娘として美しく成長したエレナを引き連れているのを目にして思いとどまる。間もなくディエゴは、つまらないお尋ね者に身を落としたアレハンドロに出くわす。アレハンドロは兄ホアキンと徒党を組み、旅行者から金銭を騙し盗っていたが、アメリカ人の軍人ハリソン・ラブに兄を殺され、酒に溺れていた。ディエゴはアレハンドロに剣術をたたき込み、民衆の奉仕者たる品格を説き、ゾロの後継者に鍛え上げる。

スペイン貴族を装ってモンテロのパーティーに紛れ込みエレナと情熱的なダンスを交わしたアレハンドロは、さらにモンテロが地主達を抱き込んでサンタ・アナの領地から密かに金鉱山を開発し、メキシコからカリフォルニアを買い取って再び統治者におさまろうとしていることを知る。ディエゴはアレハンドロにゾロの覆面 (mask of Zorro) を譲り、モンテロの邸に忍び込ませる。モンテロやラブを退けて鉱山のありかを記した地図を盗み出したゾロことアレハンドロはエレナとも対決し、ドレスを破って打ち負かす。

金鉱山の所在が公になるのを恐れたモンテロは鉱夫ら共々爆破して証拠の隠滅を目論むが、ゾロはモンテロの野望を挫くため鉱山へ行き、ディエゴはエレナに自分が本当の父親であることを告げ、2人してゾロを助けに向かう。ゾロとディエゴはそれぞれの仇敵・ラブとモンテロとの決闘となり、エレナは囚われていた鉱夫たちの解放に奔走する。ついにラブはゾロが手にした自らの剣で刺し貫かれ、黄金を積んだトロッコと共に墜落してきたモンテロに巻き込まれる。鉱山は大爆発するもゾロとエレナは鉱夫達の救出に成功、銃弾を受けたディエゴはアレハンドロにあとを託して死んでゆく。やがてアレハンドロとエレナは結婚して息子にも恵まれ、カリフォルニアには怪傑・ゾロが返り咲いたのだった。

キャスト[編集]

  • アレハンドロ・ムリエッタ / 二代目ゾロアントニオ・バンデラス
    ホアキンの弟。幼少期に兄と共にディエゴに出会っている。その後、兄弟で盗賊行為を行っていたが、ラブに兄を殺害される。ホアキンを失った後、酒場で自暴自棄になっていた時にディエゴと出会い、剣や心得など様々な教えを受ける。これを機に精神的にも肉体的にも成長してゆき、さらにはエレナとも恋に落ちる。
  • ドン・ディエゴ・デ・ラ・ベガ / 一代目ゾロアンソニー・ホプキンス
    カリフォルニアの名士であるスペイン貴族。かつて民衆を守る英雄「ゾロ」として活躍していたが、ゾロとしての仕事を終えたその日に正体を見破っていたラファエルによって捕らえられ、妻は死亡、娘のエレナとは引き裂かれることになる。それから20年後、ラファエルがカリフォルニアに帰還したその日に海岸で大衆に紛れて復讐を果たそうとするが、何も知らずにラファエルにより育てられていたエレナの姿を見て思いとどまる。後継者としてアレハンドロを鍛え、育てる。
  • エレナ・モンテロキャサリン・ゼタ=ジョーンズ
    ディエゴとエスペランザの娘。幼児の折母エスペランザを失い、父ディエゴと引き離された末、ラファエルの娘として育てられる。一見美しい貴族の娘だが、父親譲りの強い気性の持ち主で、剣術の使い手でもある。
  • ドン・ラファエル・モンテロスチュアート・ウィルソン
    スペイン領カリフォルニア最後の総督。ゾロことディエゴに敵愾心を抱く一方、エスペランザに思いを寄せていた。彼女が自分とディエゴの戦いの巻き添えになって死亡した直後、ディエゴを捕らえて牢獄へ送り、エレナを自分とエスペランザの娘として育てた。それから20年後、ある野望を胸に抱えてカリフォルニアへと戻る。
  • ハリソン・ラブマット・レッシャー
    アメリカ人の軍人で階級は大尉。ラファエルがカリフォルニアに帰国後、私兵部隊の隊長として雇われていた。剣術と拳銃の使いに手慣れている。勇敢な軍人だが、自ら手にかけたホアキンの首とジャックの手首を瓶詰めにするなど冷徹な一面を持つ。
  • エスペランザ・デ・ラ・ベガジュリエッタ・ローゼン
    ディエゴの妻。美しく貞淑な女性で、ディエゴのみならずラファエルからも思いを寄せられていた(ラファエル曰く、本来は自分の妻にする予定であった)。ゾロとして活躍するディエゴを心配していた矢先、その不安が的中。ディエゴをかばう形で犠牲となる(ちなみに彼女を撃った兵士は直後、ラファエルに刺殺された)。
  • ホアキン・ムリエッタヴィクター・リヴァース
    アレハンドロの兄。弟と2人合わせて200ペソの賞金首「ムリエッタ兄弟」として手配されていた盗賊。ガルシアを騙してお宝を馬車ごと手にした直後、ラブ率いる部隊と遭遇。ラブに撃たれて負傷し、自らは逃げ切れないと判断、アレハンドロを逃がした直後、追っ手に取り囲まれた際に銃で自決した。その首級はラブに斬りおとされ、酒を飲む為のコレクションにされた。
  • 三本指のジャックL・Q・ジョーンズ
    左手の指が3本の中年のならず者。かなりのベテランだが仲間のアレハンドロやホアキンと違い、賞金を掛けられていない。お宝を手にした直後、ラブに撃たれ死んだかと思われていたが、金鉱山で働かされていた。地主たちが鉱山を訪れた際に、ラブに銃殺された。
  • ドン・ルイストニー・アメンドーラ
    ラファエルと深い繋がりのある有力地主。彼のおかげで他の地主共々、サンタ・アナに土地や財産を没収されること無く生き長らえることが出来た。それから20年後、カリフォルニアに戻ってきたラファエルの野望達成に、重要な役割を果たす。
  • アレハンドロ少年時代ホセ・マリア・デ・タヴィラ
    両親を失い、ホアキンと共に教会で世話になっている少年。ゾロを発見し、ホアキンと共にその危機を救う。
  • ホアキン少年時代ディエゴ・シエレス
    アレハンドロ共々ゾロを慕う活発な少年。ゾロを助けた後、お礼として銀のメダルを受け取る。そのメダルは後にアレハンドロの手に渡ることに。
  • ガルシアホセ・ペレズ
    メキシコ軍の下士官で、階級は伍長。ムリエッタ兄弟やジャックに部下共々騙され、お宝を積んだ馬車を奪われた。アレハンドロと因縁がるのか、その後も何度も対峙する。
  • ドン・ペドロ
  • ドン・ヘクトール
  • ドン・フリオ
    カリフォルニアの地主達。ラファエルとは旧スペイン領時代からの付き合いだが、ルイスほど信頼しているわけでもない。

日本語吹替[編集]

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 日本テレビ
アレハンドロ・ムリエッタ/二代目ゾロ アントニオ・バンデラス 大塚明夫 森田順平
ディエゴ・デ・ラ・ベガ アンソニー・ホプキンス 津嘉山正種 樋浦勉
エレナ・モンテロ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 松熊明子 石塚理恵
ドン・ラファエル・モンテロ スチュアート・ウィルソン 有川博 野沢那智
ハリソン・ラヴ大尉 マット・レッシャー 大塚芳忠 家中宏
ドン・ルイス トニー・アメンドーラ 坂口芳貞
三本指のジャック L・Q・ジョーンズ 千田光男 小林清志
エスペランザ・デ・ラ・ベガ ジュリエッタ・ローゼン 高島雅羅 土井美加
その他 大友龍三郎
中庸助
田中亮一
私市淳
野島健児
仲野裕
宝亀克寿
島香裕
辻親八
小山武宏
山像かおり
田中正彦
中田雅之
滝沢ロコ
落合るみ
池田勝
辻親八
廣田行生
星野充昭
水間真紀
出口佳代
清水敏孝
浅野るり
河内麻友子
楠見尚己
演出 向山宏志 佐藤敏夫
翻訳 松崎広幸 たかしまちせこ
調整 金谷和美 栗林秀年
音響・効果 VOX
猪飼和彦
プロデュース 吉岡美惠子
制作 ACクリエイト スケアクロウ
初回放送 2001年10月12日
金曜ロードショー

その他[編集]

  • ラブの制服は1870年代以降のもので、騎兵が使っていたライフルも1860年代に登場したものである。劇中の時点ではシャコー帽を着用しており、フリントロック式カービン銃を採用していた。
  • 貴族のふりをしたアレハンドロはパリリスボンサンフランシスコ経由でやって来たとモンテロに言っているが、サンフランシスコと改称するのは1847年1月で、1841年当時にはヤーバ・ブエナ英語版と呼ばれていた。
  • アレハンドロの召使いを装う際にディエゴは「ベルナルド」と名乗るが、これは原作に登場する主人公ディエゴが持っていた召使いの名でもある。
  • サウンドトラックには、劇中のアレハンドロとエレナの踊るタンゴだけが収録されていない。

脚注[編集]

  1. ^ a b The Mask of Zorro (1998)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月11日閲覧。

外部リンク[編集]