ポーランドの教育

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キェルツェにあるリツェウム(高校)

ポーランドの教育(ポーランドのきょういく)は7歳から6年間の初等学校シコワ・ポドゥスタヴォーヴァ (szkoła podstawowa)で始まる。13歳になると3年間の下層中等課程であるギムナジウム (gimnazjum)に入学し、試験を受けて卒業する。上層中等課程はいくつかの選択があるが、もっとも一般的なのが3年制の普通高等学校リツェウム (liceum)と4年制の技術高等学校テフニクム (technikum)である。両課程とも課程修了と大学入学資格を兼ねた統一試験マトゥーラ(matura。英国のAレベルやフランスバカロレアとほぼ同等である)に合格すれば卒業できる。その上に位置するのが高等教育であり、学士 (licencjat または inżynier)、修士 マギステル(magister)、博士ドクトル (doktor)と続く。

歴史[編集]

1960年代に建てられたヴロツワフの小学校

1773年に結成されたポーランド・リトアニア共和国国民教育委員会 (Komisja Edukacji Narodowej)は、歴史上初めての教育省だといわれている。

第二次世界大戦中に起こったポーランド分割により、ポーランドの教育の大部分は秘密下に行われた。

ポーランド人民共和国時代の教育は、全ての学生のリテラシー(読み書き能力)向上に非常に貢献したが、その一方で他教科、とくに歴史学経済学の分野は、事実でなくプロパガンダを好んで教えたため劣っていた。

その後、社会主義政権が解消され、1999年9月1日よりポーランドの教育組織は改正された。初等学校が8年から6年に短縮され、中等課程は4年制のリツェウムから3年制のギムナジウムと3年制のリツェウムの計6年に変わった。つまり8・4制が、6・3・3制に改められた。

学校成績の等級[編集]

多少ポーランド独特の部分を含んだ以下の評価システムが用いられている。

初等・中等教育[編集]

古いシステム[編集]

1990年代初頭まで用いられた古いシステムは4段階評価であった。

  • 2 (niedostateczna 不可)
  • 3 (dostateczna 可)
  • 4 (dobra 良)
  • 5 (bardzo dobra 優)

学年度末に成績評価があり、2を取ると留年か、特別に招集された委員会メンバーを前にして追試(egzamin komisyjny)を受けて成績評価を変えるしかなかった。3以上の評価を受ければ次のレベルに進むことができた。

年間に提出した宿題や試験の点数なども同じ等級 (2, 3, 4, 5)で成績がつけられるが、その成績にプラスやマイナス、教師によってはダブル・マイナスをつけて細分化することもあった。この分数になるような成績は最終的な評価では認められなかったが、通常こういったプラス、マイナスを含む成績を合計して算出した年間平均値を最終成績とした。5は予定された学習内容の達成度が常に100%であることを示すが、時には「常に期待以上の出来」という意味で5+が与えられることもあった。

ゆえに評価の目盛りは以下のとおり14種類である。( )はまれに使用される尺度である。=はイコールではなく、ダブル・マイナスを意味した。

2, 2+, (3=), 3-, 3, 3+, (4=), 4-, 4, 4+, (5=), 5-, 5, (5+)

新しいシステム[編集]

Goleniowieにある第一ギムナジウム(中学)

1990年代はじめに、1と6を加えた新しい評価方法が導入された。

  • 1 (niedostateczna 不可)
  • 2 (mierna 貧 のちに dopuszczająca 及)
  • 3 (dostateczna 可)
  • 4 (dobra 良)
  • 5 (bardzo dobra 優)
  • 6 (celująca 秀)

新システムでは1が落第、2から5が及第、6が優秀である。旧システムのようにプラスやマイナスを加える。ただし、6に値しない成績は5+と評価されるため、6にマイナスを加えることはめったにないし、落第するしないの分かれ目が1と2であるため、1にプラスがつくこともほぼない。評価の目盛りは以下のとおり。( )は時折用いられ、(( ))はめったに用いられない評価

1, ((1+)), (2=), 2-, 2, 2+, (3=), 3-, 3, 3+, (4=), 4-, 4, 4+, (5=), 5-, 5, 5+, 6, ((6-))

合格の分かれ目で追試験を受けなければならないのは、旧システムでは3(または3-)、新システムでは2(または2-)である。どの科目で1(旧システムでは2)を取っても留年となり合格した科目含めてやり直すはめになるため、教員は落第評価をできるだけ避け、年度末の最後の週に何がしかの特別試験をもうけて、2(旧システムでは3)に修正できるようにしている。その結果、落第評価を受ける科目は通常、「重要」とされるポーランド語や数学といった科目に限られている。

高等教育[編集]

大学レベルの教育は2から5の範囲で0.5ずつに区切った数字評価を用いている。

  • 2.0(落第)
  • 3.0(合格できる最低の成績)
  • 3.5
  • 4.0
  • 4.5
  • 5.0(最高の成績)

2.5や5.5という成績はなく、「常に期待以上の出来」という成績は5.0で表される。3.0-は「かろうじて合格」という意味で非常にまれに用いられるが、正式には3.0と何ら変わりはない。

高等教育の成績評価は学期末に1回ではなく、学期ごと年2回行われる。科目によっては最終成績が一つの試験結果の評価であったり、学期を通した成績評価であったりする。後者は一般的に学期中の評価をすべて合計して何らかの尺度によって最終的に2.0-5.0の範囲に換算される。

落第成績は単にその科目の再履修を意味するだけである。再試験や時には「委員会試験」といわれる特別試験を受ければ評価の修正も可能ではある。頻繁に落第評価がつけられているため、多数の学生が初めての履修科目で落第することがある。

外国語[編集]

ポーランドの学校ではふつう一つか二つの外国語が教えられている。最も一般的な言語は以下のとおりである。(PDF 英文

在ワルシャワ日本人の教育[編集]

ワルシャワ日本人学校小学校中学校のみである。幼稚園は現地校に通わせる日本人が多い。原則として9月からの入園となるが、空きがあれば途中からの入園も可能である。体育や音楽の指導、観劇、クリスマス会、仮装パーティなど楽しい内容である。

  • Przedszkole Nr311(311番幼稚園)
    al. Jana Sobieskiego 72b Warszawa
  • Przedszkole Nr344(344番幼稚園)
    ul. Maklakiewicza 9a Warszawa
  • The International Preschool(アメリカ大使館に関係のある幼稚園)
    ul. Zawrat 14 Warszawa

高等学校は日本へ帰国して進学、ポーランド国内のインターナショナル・スクール、国外にある日本の私立高校(私立在外教育施設)などの選択がある。

日本人学校以外の学校に通うこともできる。

  • The International American School(ワルシャワ市内 英語 地下鉄Kabaty近く)
    ul. Dembego 18 Warszawa
  • The British School Sp.zo.o.(ワルシャワ市内 英語 地下鉄Wilanowska近く)
    ul. Limanowskiego 15 Warszawa
  • Szkoła Francuska w Warszawie(ワルシャワ市内 フランス語)
    ul. Walecznich 4/6 Warszawa
  • The British International School of Warsaw(ワルシャワ郊外 英語)
    ul. Zielona 14 Piaseczno
  • The American School of Warsaw(ワルシャワ郊外 英語)
    ul. Warszawska 202 Konstancin-Jeziorna  

外部リンク[編集]

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