フロムイエロートゥオレンジ
種類 | 株式会社 |
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略称 | fyto、フィト[1] |
本社所在地 |
日本 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-2-9 新宿ワシントンホテルビル本館2F |
設立 | 1994年3月1日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 8011001045273 |
事業内容 |
音楽・映像配信事業 音楽制作・編曲 ゲーム・デジタルコンテンツの企画・開発・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 飯野由香 |
資本金 | 10,000,000円 |
関係する人物 |
飯野賢治 江口勝敏 |
外部リンク | fyto.com |
株式会社フロムイエロートゥオレンジ(英: From Yellow To Orange Co., Ltd.)は、デジタルコンテンツ制作を主業務とする日本の企業。ゲームクリエイターの飯野賢治によって設立された株式会社ワープを前身とする。
社名は文字通り「黄色からオレンジへ」を表す。「知識・好奇心・ユーモア」を意味する黄色に、「情熱・元気・血」をイメージする赤色を足して、オレンジ色に変化させるという想いが込められている[2]。
概要
[編集]1994年に飯野賢治がコンシューマーゲームの開発のために株式会社ワープを設立。数々のプラットフォームでゲームソフトをリリースした後、2000年にコンシューマーゲーム業界から撤退した。これを機に社名を株式会社スーパーワープに変更して、ネットワークサービス、DVDタイトルの制作、オンライン音楽サービス、ネットワークゲーム制作へと事業範囲を広げた[3]。
2001年8月に社名を株式会社フロムイエロートゥオレンジへ改め[4][5]、IT関連の企画・デザイン・ブランディングなどを主に行った[2]。
2009年3月26日、任天堂がWiiウェアの新作『きみとぼくと立体。』を発表。同時に配信が開始された。飯野がこのゲームの企画やディレクションを担当した[6]。彼の約9年ぶりとなるコンシューマーゲーム業界への復帰作はユーザーに歓迎された[7]。
2012年、音楽プロデューサーの江口勝敏が代表取締役CEOに就任、飯野と代表を兼任した。
2013年2月20日、飯野が高血圧性心不全により逝去したことが、公式ホームページにて江口の名義で発表された[8]。享年42歳だった。
2022年8月より、飯野の妻である飯野由香が代表取締役に就任した[9]。
飯野の逝去から10年となる2023年に「飯野賢治没10周年記念プロジェクト」が展開された。ワープ時代に制作されたゲーム作品の音楽や、飯野の著書がデジタル配信された[10]。また、クリエイターを題材としたドキュメンタリーを配信するYouTubeチャンネル「Archipel」の企画として、飯野のドキュメンタリー映像が公開された。飯野と生前に親交があったゲームクリエイター(飯田和敏、上田文人、小島秀夫、斎藤由多加、西健一、水口哲也)や、俳優の浅野忠信、ピエール瀧らが彼を追想した[11][12]。
2024年7月18日、画面のない音だけのゲームとして話題となったソフト『リアルサウンド 〜風のリグレット〜』を、発売から27周年の記念日に、オーディオブックとして配信開始した[13]。
沿革
[編集]- 2003年
- 着うた配信サイト「熱烈!アニソン魂」サービス開始[14]
- 2004年
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- 熱烈!アニソン魂「アニたまLIVE in AJF2004」(Shibuya O-WEST)開催[15]
- 熱烈!アニソン魂「アニたまLIVE at EAST」(Shibuya O-EAST)開催[16]
- 2008年
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- 音楽配信サービス開始
- iPhone/iPod touch用アプリ『newtonica』発売[17]
脚注
[編集]- ^ “Action Policy”. フロムイエロートゥオレンジ. 2013年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月31日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. フロムイエロートゥオレンジ. 2024年7月31日閲覧。
- ^ 「ワープ、“スーパーワープ”に社名を変更--事業の中心をゲームからネットワークサービスへ」『ASCII.jp』2000年4月28日。2024年7月31日閲覧。
- ^ “Company”. フロムイエロートゥオレンジ. 2013年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月31日閲覧。
- ^ “Partner Listings”. Neoteny. 2001年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月31日閲覧。
- ^ “飯野賢治氏が家庭用ゲーム業界にカムバック! Wiiウェア『きみとぼくと立体。』を発表、配信”. ファミ通.com (2009年3月30日). 2024年7月31日閲覧。
- ^ “Game Developers Conference 2009現地レポート|約10年ぶりにゲーム業界に復帰 Wiiウェア「きみとぼくと立体。」フロムイエロートゥオレンジ飯野賢治氏インタビュー”. Game Watch (2009年3月27日). 2024年7月31日閲覧。
- ^ “御礼”. フロムイエロートゥオレンジ. 2013年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月31日閲覧。
- ^ a b c “『Dの食卓』鬼才・飯野賢治を17年間支えた“ゲームクリエイターの妻”飯野由香さんインタビュー。常に隣にいた妻だからこそ見えていたもの”. ファミ通.com (2023年5月13日). 2024年7月31日閲覧。
- ^ “なぜ今、『Dの食卓2』や『エネミー・ゼロ』など飯野賢治作品の楽曲がサブスク解禁されるのか?妻の由香さんに聞いてみた”. Game*Spark (2023年5月4日). 2024年7月31日閲覧。
- ^ “飯野賢治没後10年。小島監督、上田文人、浅野忠信、ピエール瀧らが語る特別企画が始動!映像とテキストでその歩みを振り返る”. Game*Spark (2023年5月4日). 2024年7月31日閲覧。
- ^ Archipel (2023年12月23日). Memories of Kenji Eno. Archipel. YouTubeより2024年7月31日閲覧。
- ^ 「『リアルサウンド~風のリグレット~』オーディオブックが本日(7/18)配信開始。故飯野賢治氏が手がけた“音だけ”のゲームが新たな形で甦る」『ファミ通.com』2024年7月18日。2024年7月31日閲覧。
- ^ 「エキサイト、アニソン専門の着うたサイトをオープン~韓国でも配信開始」『ITmedia Mobile』2003年12月18日。2024年7月31日閲覧。
- ^ アニソンLive大全集:熱烈!アニソン魂 vol.1 「アニたまLive」 in AJF2004 (DVD). フロムイエロートゥオレンジ. 2004年11月17日. ASIN B000666VP6。
- ^ アニソンLive大全集:熱烈!アニソン魂 vol.2 「アニたまLive」 at EAST (DVD). フロムイエロートゥオレンジ. 2004年11月17日. ASIN B0007N3520。
- ^ 「西健一氏、飯野賢治氏による対談が実現 「iPhoneのために作ったゲーム『newtonica』」で新作を披露」『GAME Watch』2008年10月3日。2024年7月31日閲覧。
- ^ “グループ企業探訪 第139回 株式会社NTTスマイルエナジー” (PDF). NTT 技術ジャーナル (2012年). 2024年7月31日閲覧。
- ^ “NTTスマイルエナジーミーティング2011”. 気ままにビューティーライフ (2011年11月13日). 2024年7月31日閲覧。
- ^ 「「ゲームクリエイター 飯野賢治」は,何を遺したのか。「イルカの学校」特別講義「夭折の鬼才 飯野賢治を学ぶ。」聴講レポート」『4Gamer.net』2013年4月9日。2024年7月31日閲覧。
- ^ “飯野賢治没10周年企画”. フロムイエロートゥオレンジ (2023年). 2024年7月31日閲覧。
- ^ ““初音ミク”「16歳アニソンボカロ」アルバム(サカモト教授P)配信開始!!”. PressWalker (2024年4月21日). 2024年7月31日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- フロムイエロートゥオレンジ (@fyto_com) - X(旧Twitter)
- フロムイエロートゥオレンジ (@from_yellow_to_orange) - Instagram
- 旧社名時の公式ウェブサイト
- 株式会社ワープ - ウェイバックマシン(1999年4月29日アーカイブ分)
- 株式会社スーパーワープ - ウェイバックマシン(2000年10月18日アーカイブ分)