フリップル
ジャンル | パズルゲーム |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | タイトー |
発売元 | タイトー |
音楽 | 古川典裕 |
人数 | 1 - 2人(協力プレイ) |
稼働時期 |
INT 1989年7月 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) IARC:3+ |
デバイス |
8方向レバー 1ボタン |
システム基板 | Lシステム |
CPU | Z80 (@ 6 MHz) |
サウンド | YM2203 (@ 3 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.00Hz パレット256色 |
『フリップル』 (Flipull) は、1989年にタイトーから稼働されたアーケード用パズルゲームである日本国外では主に『Plotting』のタイトルで発売されている。
主人公を操作し、持っているブロックと同じマークのブロックに当てる事でブロックが消去されるシステムとなっている。
同年にファミリーコンピュータ、1990年にゲームボーイに移植された他、欧州ではAmiga、Amstrad CPC、Atari ST、コモドール64、GX4000、ZX Spectrumに移植された。2002年から2005年にかけては携帯電話ゲームとして配信された。
アーケード版は後に、日本国内ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 上巻』(2005年)に、北米および欧州ではPlayStation 2、Xbox、Windows用ソフト『Taito Legends』(2005年)に収録。2022年にアーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信された。
イギリスのゲーム誌『Amiga Power』の「best game of all time」では第23位を獲得した[1]。
ゲーム内容
全60ステージ。レバー(上下2方向のみ使用)、1ボタン(ブロック発射)でプレイヤーが持っているブロックと同じマークのブロックに当ててブロックを消していくゲーム。ステージ開始時およびミス直後に持っているスペシャルブロックは全ブロックに当てることができる。
発射したブロックは横方向に飛び、壁や天井、パイプ(縦方向のみ通り抜け可能)に横から当たると、下方向に落ちる。当てたブロックと同じ種類のブロックが複数個並んでいると貫通して一度に消え、個数に応じて高得点が得られる。ブロックを消したあと、別の種類のブロックに当たると、発射したブロックと入れ替わってプレイヤーの手元に飛んでくる(地面に当たった場合は発射したブロックがそのまま戻ってくる)。ブロックは横か上から当てることができるが、天井やパイプの配置によって、当てることのできない列があるステージもある。発射したブロックと当てたブロックの種類が違っていた場合は何も消せないまま発射したブロックがそのまま戻ってきて、ファミリーコンピュータ版およびゲームボーイ版のみ戻ってきたブロックの衝撃で主人公が震えて2秒ほど動けなくなる。
残りブロック数がクリア条件以下になればクリアとなる(アーケード版はステージ0の「トレーニングステージ」から開始する。それに限り1ミスするかタイムオーバーでもクリアとなる)。アーケード版はクリア条件を満たした時点で即クリア、ファミリーコンピュータ版およびゲームボーイ版は、クリア条件を満たしたうえで手詰まりまたはタイムオーバーになるとクリアとなる。クリア時には残りブロックの数が少ないほど多くボーナス点が入る。どこに発射してもブロックが消せなくなったらミスとなり、スペシャルブロックの数を1つ消費する。スペシャルブロックの数が0の時にミスをするか、スペシャルブロックが何個あっても制限時間がなくなるとゲームオーバー。アーケード版はステージ59をクリアするとエンディングとなり、ゲーム終了となる。
アーケード版では隠し要素として、残り時間を10秒以下、かつタイトーマーク柄(青色)のブロックを持った状態でクリアすると、効果音が鳴ってスペシャルブロックの所持数が1つ増える[2]。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
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1 | フリップル | 1989年12月15日 |
ファミリーコンピュータ | タイトーCP開発部 | タイトー | 512キロビットロムカセット[3] | TFC-FP-3900 | ||
2 | フリップル | 1990年3月16日 1990年4月 |
ゲームボーイ | タイトー | タイトー | 512キロビットロムカセット[4] | DMG-FPA DMG-FP-USA |
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3 | Plotting | 1990年 |
Amiga Amstrad CPC Atari ST コモドール64 GX4000 ZX Spectrum |
Twilight | Ocean Software | フロッピーディスク ロムカセット |
- | ||
4 | フリップル | 2002年9月24日 |
mova503/504iシリーズ (iアプリ) |
タイトー | タイトー | ダウンロード (G@meパーク) |
- | [5][6] | |
5 | フリップル | 2002年11月1日 |
J-スカイ (Javaアプリ) |
タイトー | タイトー | ダウンロード (Game selection) |
- | [7][8] | |
6 | タイトーメモリーズ 上巻 | 2005年7月28日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66057 | アーケード版の移植 | [9] |
7 | フリップル | 2005年11月10日 |
BREW対応機種 (EZアプリ) |
タイトー | タイトー | ダウンロード (タイトーゲームエキスポ) |
- | [10] | |
8 | Taito Legends | 2005年10月14日 2005年10月25日 |
PlayStation 2 Xbox Windows |
タイトー Empire Interactive Atomic Planet |
Empire Interactive セガ |
DVD-ROM | PS2: SLES-53438 SLUS-21122 |
アーケード版の移植 | |
9 | タイトーメモリーズ 上巻 TAITO BEST |
2006年7月6日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | TCPS-10160 | 廉価版 | |
10 | タイトーメモリーズ 上巻 エターナルヒッツ |
2007年6月28日 |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66775 | 廉価版 | |
11 | フリップル | 2022年5月26日 |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
タイトー | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植 | [11][12][13][14] |
- ファミリーコンピュータ版
- 全50ステージ。コンティニューは3回まで。エンディング後は裏面が始まり、これを含めると全250ステージ(50ステージクリアごとに同内容のエンディングが流れ、ステージ250クリアのエンディング後はゲームオーバーとなる)。ブロック配置とクリア手順が固定の詰めパズル的なADVANCEモードもあり、こちらも全50ステージ。このモードは制限時間がなく手数が制限されており、手詰まり1回でゲームオーバーになるが、コンティニューが無限にできる。主人公とブロックの配置がアーケード版と左右対称になっている。
- ゲームボーイ版
- タイトーとしては初の携帯型ゲーム用ゲームソフト。全32ステージ。コンティニューは3回まで。クリア後はエンディングなどなくステージ1の配置と同じステージ33が始まるが、ステージ49で残りブロック数の表示が異常になり、すべてのブロックを消してもクリアできなくなる。ゲーム中の音楽や、主人公とブロックの配置がアーケード版と左右対称になっている点など、ファミリーコンピュータ版に準拠した仕様となっている。
- PlayStation 2版
- 『タイトーメモリーズ 上巻』に収録。アーケード版に忠実な移植。
スタッフ
- ファミリーコンピュータ版
- ディレクター:高橋章二
- オリジナル・コンセプト:沼田和博
- ソフトウェア・ディレクター:しみずみつぎ
- プログラマー、キャラクター・デザイナー:すずきのぶゆき
- 音楽エディター、サウンド・エディター:こしなかのぼる、溝口功
- ゲーム・デザイン:NISHIYAMAN
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.12点(満30点)となっている[3]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「非常にシビアなゲームだ」と難易度に関して否定的なコメントで紹介されている[3]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.24 | 2.73 | 3.30 | 3.15 | 3.41 | 3.29 | 19.12 |
- ゲームボーイ版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、合計21点となっている[19]。
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.63点(満30点)となっている[4]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ゲームボーイ オールカタログ」では、「ブロックの消し方が難しい」と難易度に関して否定的なコメントで紹介されている[4]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.03 | 2.70 | 3.07 | 2.87 | 2.93 | 3.03 | 17.63 |
脚注
- ^ Amiga Power magazine issue 0, Future Publishing, May 1991
- ^ ゲーム芸人フジタ、男色ディーノ (27 May 2022). 第362回 アーケードアーカイバー フリップルスペシャル!. ハムスター. 該当時間: 3:42:15. 2022年5月27日閲覧。
- ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、326頁。
- ^ a b c d 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、202頁。
- ^ “iモード「G@meパーク」に「フリップル」追加” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2002年9月19日). 2020年8月22日閲覧。
- ^ 田名網陽平 (2002年9月19日). “タイトー、あのパズルゲームが携帯で遊べる iアプリ「フリップル」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年8月22日閲覧。
- ^ 津田啓夢 (2002年10月30日). “タイトー、J-スカイのJavaアプリ向けパズルゲーム追加” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2020年8月22日閲覧。
- ^ “オリジナル要素も「フリップル」J-PHONEで配信” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2002年10月31日). 2020年8月22日閲覧。
- ^ 平洋/北村孝和/鴫原盛之/福田柵太郎/佐伯憲司 (2005年8月5日). “PS2ゲームレビュー「タイトーメモリーズ 上巻」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年8月22日閲覧。
- ^ “BREW対応思考型パズルゲーム「フリップル」” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2005年11月9日). 2020年8月22日閲覧。
- ^ “Switch/PS4『アケアカ フリップル』が5月26日に配信。時間内に同じマークのブロックをぶつけて消していくシンプルなパズルゲーム” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2022年5月25日). 2022年5月26日閲覧。
- ^ 屋敷悠太 (2022年5月25日). “「アケアカ」、1989年発売の「フリップル」が5月26日配信開始” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2022年5月26日閲覧。
- ^ maru (2022年5月25日). “PS4/Switch「アーケードアーカイブス フリップル」5月26日に配信。同じブロックを消していく名作パズルゲーム” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2022年5月26日閲覧。
- ^ Gamer編集部 (2022年5月25日). “ブロックをぶつけて消していくパズルゲーム「アーケードアーカイブス フリップル」がPS4/Switchで5月26日に配信!” (日本語). Gamer. ixll. 2022年5月26日閲覧。
- ^ a b c d “Plotting for Amiga (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月17日閲覧。
- ^ a b c d e f “Plotting for Atari ST (1990)”. Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月17日閲覧。
- ^ a b “Plotting for Game Boy (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月17日閲覧。
- ^ a b “フリップル まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年1月28日閲覧。
- ^ a b “フリップル まとめ [ゲームボーイ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年1月28日閲覧。
- ^ “Plotting for ZX Spectrum (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月17日閲覧。
- ^ “Plotting for Commodore 64 (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月17日閲覧。