ハイパーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ハイパーカー(Hyper Car)とは、自動車の分類の一種である。メガカーとも呼ばれる。

メルセデス-AMG プロジェクトワン

概要[編集]

1999年のパガーニ・ゾンダの登場以降に生まれたとされる、公道スポーツカーの一区分[1]。既存のスーパーカーの概念では捉えきれない、さらに高額(一般的には億円単位)で高性能なスポーツカーを指す。1500馬力や400km/hに到達するものなど、スペックだけなら世界選手権レベルのレーシングカーと同等かそれ以上のものを有し[2]、外観もレーシングカーに近い。

特にハイブリッドカーEVの技術が発達した2010年代以降は多数の高級車メーカーが参入しているほか、普段量産車を手がけていない企業もハイパーカー市場に参入することも多い。

その高額さからほとんどが限定生産で、生産台数が5台未満のものも珍しくない。

モータースポーツ[編集]

トヨタ・GT-One TS020(LM-GT1規定)

1990年代、公道規則に合致したスポーツカーをベースとするLM-GT1規定およびFIA-GT1規定のもとに、稀少生産の高性能公道モデルが多種登場した。これらは「ハイパーカー」という概念より先に登場したため一般的にはそうは呼ばれていないものの、億円単位の価格でレーシングカーのフォルムと性能を有しており、十分ハイパーカー足り得るものだった。しかしコストの高騰ゆえに相次ぐ撤退から、1999年を持って両規定は廃止された。

それから約20年後の2020年、ル・マン24時間レース/FIA 世界耐久選手権(WEC)ではハイブリッドのワークスとノンハイブリッドのプライベーターの戦闘力の乖離が著しいLMP1規定に代わり、ハイパーカーをベースとしてコストも低く抑えた新たなハイパーカー規定を採用することになった[3]

世界的なグランドツーリングカー(GT)レースのスポンサー活動で知られるブランパンは2015年に『ブランパンウルトラスポーツクラブ』を誕生させており、ハイパーカーを用いたアマチュアレースを開催している[4]

WECのハイパーカー規定[編集]

2019年6月にフランス西部自動車クラブ(ACO)が発表したハイパーカーのレギュレーションは以下の通り[5][6]

  • 車重は最低1100kg。
  • エンジン出力は最高750馬力に制限され、サルト・サーキットのラップタイムは3分30秒前後になる見込み。エンジン出力は後輪の駆動にのみ使用される。
  • ハイブリッドモーターの搭載は任意。ただしハイブリッドを採用する場合、モーター出力は最高270馬力に制限される。またモーターは前輪駆動にのみ用いられる(つまりハイブリッド車両は必然的に四輪駆動となる一方で、非ハイブリッド車両は二輪駆動となる)。
  • 現行のLM-GTEクラスにも採用されている、人間性を排除したアルゴリズムを採用するBoP(Balance of Performance)により、車種間の性能調整が随時行われる。
  • 市販車として参戦する場合、2年間で20台以上の車両を生産しホモロゲーションを得る必要がある。プロトタイプとして参戦する場合はこの制限を受けない。

車種[編集]

マクラーレン・セナ
栃木県の人材派遣会社であるアスパークが開発したOWL

脚注[編集]

関連項目[編集]