ティナ・ウェイマス

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ティナ・ウェイマス
Tina Weymouth
Tina weymouth tom tom club.png
基本情報
出生名 マルティナ・ミシェル・ウェイマス
Martina Michèle Weymouth
生誕 (1950-11-22) 1950年11月22日(70歳)[1]
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州コロナード[1]
ジャンル  ニュー・ウェイヴポスト・パンクアート・パンクファンク
職業  ミュージシャンアーティスト作曲家作家
担当楽器 ボーカル, ギター, ベース, キーボード, シンセサイザー,
活動期間 1975–
レーベル EMI, サイア・レコーズ

マルティナ・ミシェル・ウェイマス (Martina Michèle Weymouth [1]、1950年11月22日[1] - )は、アメリカのミュージシャン、シンガー、ソングライター、作家。ニュー・ウェイヴ・グループ、トーキング・ヘッズトム・トム・クラブのオリジナル・メンバーであり、ベーシスト。夫はトーキング・ヘッズのドラマーでもあるクリス・フランツ[2]。2002年、ウェイマスはトーキング・ヘッズのメンバーとしてロックの殿堂入りを果たした[3]

生い立ち[編集]

1950年、ローラ・ブシェッジと米海軍副提督であるラルフ・ウェイマスの娘として、カリフォルニア州コロナードで生まれる[1]トム・トム・クラブで共演しているラニ・ウェイマスとローラ・ウェイマス、 サルバドール・ダリ美術館の設計者である建築家のヤン・ウェイマスを含む7人の兄弟がいる。 母方の曽祖父はブルトン人の詩人、アナトール・ル・ブラズ[4][5]

12歳のとき、ウェイマスはナンシー・タフツが指揮するアマチュア音楽グループであるポトマック・イングリッシュ・ハンドベル・リンガーに参加し、一緒にツアーを行い、 14歳で、独学でギターの練習を始めた[6][7]。高校ではチア・リーディングをしていた[8]

フランツとは1971年に出会い、その一年後には付き合い始めた。1977年に結婚[9]

トーキングヘッズ[編集]

ロードアイランド・スクール・オブ・デザインの学生時代にクリス・フランツとデヴィッド・バーンに出会った。彼らは後にバンドを結成し、 ベース・プレーヤーを探していた。 ウェイマスはフランツの要請でバンドに加わったが、当時はベースを演奏した経験がなく、加入後にベースの学習と演奏を始め、その5か月後にデビューとなった[8]

ウェイマスは、 ワイヤー (バンド)ペル・ウブなどのグループのミニマルなアート・パンクのベースラインとダンサブルなファンク風のリフを組み合わせて、トーキング・ヘッズのサウンドの基盤を作った[10]。。ウェイマスのベースプレイはジェイ・Zセレーナ・ゴメス等にサンプリングされており、ウェイマスのベースプレイ抜きでは「サイコ・キラー」、「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」、「ワンス・イン・ア・ライフタイム」などの曲のグルーブはなかったとされる[11]

ベーシストとしてはドナルド・ダック・ダンジェームズ・ジェマーソンの影響を受けている[12]

ソニック・ユースのキム・ゴードン、ハイムのエステ・ハイムはウェイマスの影響を受けた[11]

その他の音楽活動[編集]

トーキング・ヘッズの活動休止が長期にわたったため、ウェイマス、フランツ、コンパス・ポイント・オールスターズが中心となり1980年にトム・トム・クラブを結成。

1990年半ばにトーキング・ヘッズのフロントマン、デヴィッド・バーンが新たなトーキング・ヘッズのアルバムを制作することに興味を示さなくなったことが明らかになったとき、ウェイマス、フランツ、 ジェリー・ハリソンの3人が「ザ・ヘッズ(The Heads)」を名乗り、アルバム『ノー・トーキング、ジャスト・ヘッド』をリリースした。他のバンドのボーカリストにボーカルを取らせる形での活動だった。 ウェイマスはバーンを批判し、「友情を取り戻すことのできない男」と彼を説明した。 [13]

1978年5月13日、トロントのトーキングヘッズで演奏するウェイマス

彼女はハッピー・マンデーズの1992年のアルバム『Yes Please! 』を共同プロデュースした。またオルタナティブ・ロックバーチャル覆面音楽プロジェクト、ゴリラズのトラック "『19-2000』にバッキング・ボーカルとパーカッションで参加している。

2002年、ウェイマスは、インディペンデント・アーティストのキャリアをサポートするための第2回インディペンデント・ミュージック・アワードの審査員を務めた[14]

彼女は2003年にチックス・オン・スピードのアルバム『99 Cents』に収録されたトム・トム・クラブの 『おしゃべり魔女』のカバーで、ル・ティグレのメンバーらと共演した[15]

チックス・オン・スピードの 「おしゃべり魔女」はオランダのチャートで2位まで達し[16]、ベルギーのダンスチャートで5位[17]英国シングルチャートでは7位を記録した[18]

私生活[編集]

ウェイマスとクリス・フランツは1977年に結婚。コネチカット州フェアフィールドに住んでおり、2人の息子がいる[19]

姪のキャサリン・ウェイマスは 、ワシントンポストの最高経営責任者を務めた[20]

使用楽器[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e Tina Weymouth”. IMDb. 2020年8月28日閲覧。
  2. ^ Barrett (2011年10月20日). “The 20 Most Underrated Bass Guitarists”. Paste Monthly. 2016年4月4日閲覧。
  3. ^ Talking Heads” (英語). Rock & Roll Hall of Fame. 2018年4月16日閲覧。
  4. ^ Heritage-d'Anatole Le Braz aux talking heads dated August 31, 2012 at letelegramme.fr
  5. ^ Bowman, David (2001). This Must Be the Place: The Adventures of Talking Heads in the 20th Century. New York City: HarperCollins. p. 10. ISBN 978-0-380-97846-5. https://archive.org/details/thismustbeplace00davi 
  6. ^ Tina Weymouth”. Biography. 2018年6月7日閲覧。
  7. ^ Talking Heads - Tina Weymouth”. Spinterview. 2018年6月7日閲覧。
  8. ^ a b stromatolite. “ティナ・ウェイマス(Talking Heads, TomTom Club)は、紅一点女性ベーシストの元祖。” (日本語). FLOATER'S WALTZ. 2020年8月27日閲覧。
  9. ^ Clarke, John (2013年7月4日). “Q&A: Tom Tom Club's Chris Frantz and Tina Weymouth Talk Marriage” (英語). Rolling Stone. 2020年8月28日閲覧。
  10. ^ Courogen, Carrie (2017年9月15日). “40 Years Later, Talking Heads’ Most Valuable Member Is Still Its Most Under-Recognized” (英語). PAPER. http://www.papermag.com/40-years-late-talking-heads-most-valuable-member-is-still-its-most-under-recognized-1-2482571556.html 2018年9月26日閲覧。 
  11. ^ a b 40 Years Later, Talking Heads’ Most Valuable Member Is Still Its Most Under-Recognized” (英語). PAPER (2017年9月15日). 2020年8月28日閲覧。
  12. ^ July 27th, in Music |. “The Genius of Tina Weymouth: Breaking Down the Style of Talking Heads and Tom Tom Club’s Basslines” (英語). Open Culture. 2020年8月28日閲覧。
  13. ^ Blackman, Guy (2005年2月6日). “Byrning down the house”. The Age. http://www.theage.com.au/news/Music/Byrning-down-the-house/2005/02/04/1107476787488.html 2007年6月1日閲覧. "In March, 2007, Weymouth described Byrne as "a man incapable of returning friendship". She told Glasgow's Sunday Herald: "Cutting off attachments when a thing/person is perceived to have served its purpose or there is a perceived threat to ego is the lifelong pattern of his relations"." 
  14. ^ Past Judges”. Independent Music Awards. 2011年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月14日閲覧。
  15. ^ Phares (2003年). “99 Cents – Chicks on Speed”. AllMusic. Rovi Corporation. 2011年2月26日閲覧。
  16. ^ www.top40.nl”. 2016年10月31日閲覧。
  17. ^ Ultratop.be – Chicks on Speed – Wordy Rappinghood” (Dutch). Ultratop. Ultratop & Hung Medien/hitparade.ch. 2011年2月26日閲覧。
  18. ^ The Official Charts Company – Chicks on Speed”. Official Charts Company. 2011年2月26日閲覧。
  19. ^ Tina Weymouth”. Nndb.com. 2011年9月14日閲覧。
  20. ^ Ahrens, Frank (2008年2月8日). “Post Co. Names Weymouth Media Chief and publisher”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/07/AR2008020701162.html 2009年9月15日閲覧. "She [Katharine Weymouth] is a niece of Tina Weymouth, the bass guitarist in the new wave band Talking Heads." 
  21. ^ Bass Player Magazine Interview with Tine Weymouth”. 2007年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月13日閲覧。

外部リンク[編集]