ストーリーヴィル (アルバム)

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ストーリーヴィル
ロビー・ロバートソンスタジオ・アルバム
リリース
録音 カリフォルニア州ロサンゼルス The Village Recorder
ルイジアナ州メテリー Southlake Studios
ルイジアナ州ニューオーリンズ ウルトラソニック・スタジオ、キングスウェイ・スタジオ
カリフォルニア州ブレントウード Zeitgeist Studios
カリフォルニア州サンタモニカ Ground Control
スコットランド St. Claire Studio
ジャンル ロック
時間
レーベル ゲフィン・レコード
プロデュース ロビー・ロバートソン、ゲイリー・ガーシュ、スティーヴン・ヘイグ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 9位(ノルウェー[1]
  • 20位(スウェーデン[2]
  • 24位(ニュージーランド[3]
  • 30位(イギリス[4]
  • 60位(オランダ[5]
  • 69位(アメリカ[6]
  • ロビー・ロバートソン アルバム 年表
    ロビー・ロバートソン
    (1987年)
    ストーリーヴィル
    (1991年)
    ネイティヴ・アメリカン
    (1994年)
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    ストーリーヴィル』(Storyville)は、カナダロック・ミュージシャン、ロビー・ロバートソン1991年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    アルバム・タイトルは、ジャズの発生に大きな影響を与えたが1917年に閉鎖されたニューオーリンズの売春地区ストーリーヴィルに由来している[7]。ニューオーリンズの音楽と伝承に立ち入って制作されたアルバムで[8]ミーターズネヴィル・ブラザーズのメンバーに加えて、リバース・ブラス・バンド、ザイオン・ハーモナイザーズ、コード・ブルーといったニューオーリンズのグループもレコーディングに参加した[9]。また、ザ・バンド時代の盟友であるリック・ダンコガース・ハドソンも参加している。

    「ゴー・バック・トゥ・ユア・ウッズ」はブルース・ホーンズビーとの共作で、ホーンズビーはキーボードとバッキング・ボーカルでも参加し、また、この曲のレコーディングにはミーターズのメンバー4人も参加した[10]。日本盤CDにボーナス・トラックとして収録された「ザ・ファー・ロンリー・クライ・オブ・トレインズ」には坂本龍一が参加している[11][12]

    反響[編集]

    本作はアメリカのBillboard 200で69位に達した[6]。本作からのシングル「ホワット・アバウト・ナウ」は『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで15位、モダン・ロック・チャートで28位に達し、「ゴー・バック・トゥ・ユア・ウッズ」はメインストリーム・ロック・チャートで32位に達した[6]

    ノルウェーのアルバム・チャートでは3週連続で9位を記録した[1]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はロビー・ロバートソン作。

    1. ナイト・パレード "Night Parade" – 5:09
    2. ホールド・バック・ザ・ドーン "Hold Back the Dawn" – 5:28
    3. ゴー・バック・トゥ・ユア・ウッズ "Go Back to Your Woods" (Robbie Robertson, Bruce Hornsby) – 4:51
    4. ソープ・ボックス・プリーチャー "Soap Box Preacher" – 5:19
    5. デイ・オブ・リコニング "Day of Reckoning (Burnin' for You)" (R. Robertson, David Ricketts) – 6:46
    6. ホワット・アバウト・ナウ "What About Now" (R. Robertson, Ivan Neville) – 5:09
    7. シェイク・ジス・タウン "Shake This Town" – 5:23
    8. ブレイキン・ザ・ルールズ "Breakin the Rules" – 5:51
    9. リザレクション "Resurrection" – 5:20
    10. サイン・オブ・ザ・レインボウ "Sign of the Rainbow" (R. Robertson, Martin Page) – 5:26

    日本盤ボーナス・トラック[編集]

    1. ザ・ファー・ロンリー・クライ・オブ・トレインズ "The Far Lonely Cry of Trains" – 2:54

    他メディアでの使用例[編集]

    「ブレイキン・ザ・ルールズ」は、映画『夢の涯てまでも』(1991年公開)のサウンドトラックで使用された[13]。また、ロビー・ロバートソンが音楽を担当した映画『ジミー・ハリウッド』(1994年公開)のサウンドトラックでは、本作から「ソープ・ボックス・プリーチャー」「ホワット・アバウト・ナウ」「ブレイキン・ザ・ルールズ」「ザ・ファー・ロンリー・クライ・オブ・トレインズ」が使用された[12]

    参加ミュージシャン[編集]

    • ウォーレン・ベル - ソプラノ・サックス(on #1, #4, #9)
    • Amadee Castenell - テナー・サックス(on #1, #3, #4, #8, #9)
    • フレッド・ケンプ - テナー・サックス(on #1, #4, #9)
    • Anthony Dagradi - ソプラノ・サックス(on #3, #8)
    • Carl A. Blouin - バリトン・サックス(on #3, #8)
    • ダン・ヒギンズ - アルト・サックス、アルト・フルート(on #5)
    • リチャード・ミッチェル - テナー・サックス(on #5)
    • ステイシー・コール - トランペット(on #1, #4, #9)
    • Brian Graber - トランペット(on #3, #8)
    • マーク・アイシャム - トランペット、フリューゲルホルン、ホーン・アレンジ(on #5)
    • Duane Van Paulin - トロンボーン(on #1, #3, #4, #8, #9)
    • Ken Kugler - トロンボーン(on #5)
    • ジョン・J. ミッチェル - バスクラリネット(on #5)
    • リバース・ブラス・バンド - ホーン、パーカッション(on #7)
    • コード・ブルー - バッキング・ボーカル(on #1, #3, #7)
    • リック・ダンコ - バッキング・ボーカル(on #2)
    • Chief Bo Dollis - バッキング・ボーカル(on #3)
    • Chief Monk Boudreaux - バッキング・ボーカル(on #3)
    • ニール・ヤング - バッキング・ボーカル(on #4)
    • Carmen Twillie - バッキング・ボーカル(on #5)
    • Clydene Jackson - バッキング・ボーカル(on #5)
    • ロイ・ギャロウェイ - バッキング・ボーカル(on #5)
    • イヴォンヌ・ウィリアムス - バッキング・ボーカル(on #5)
    • アーロン・ネヴィル - バッキング・ボーカル(on #6, #10)
    • デヴィッド・ベアウォルド - バッキング・ボーカル(on #7)
    • マイク・ミルズ - バッキング・ボーカル(on #7)
    • ザイオン・ハーモナイザーズ - バッキング・ボーカル(on #7, #9, #10)
    • ワーデル・カゼア - ホーン・アレンジ(on #1, #3, #4, #8, #9)

    脚注[編集]