ジャック・ザ・ストリッパー

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ジャック・ザ・ストリッパー (Jack the Stripper) は、ロンドンで起きた連続殺人事件の犯人のあだ名。いまだに犯人自体が特定されていない。1964年から1965年にかけて事件はおこり、「ロンドン裸体殺人」(London Nude Murders)、「ハマースミス殺人」(Hammersmith Murders)、「ハマースミス裸体事件」(Hammersmith Nudes case) として知られている(ハマースミスロンドン特別区内にある地名である)。

概要[編集]

被害者学的な見地では「切り裂きジャック」(ジャック・ザ・リッパー)に類似しており、ジャック・ザ・ストリッパーというあだ名は彼から取られている。6人の売春婦を殺害。その遺体はロンドンの各所、ないしはテムズ川に遺棄されている。被害者の全てとは言えないもののその多くは、強制的なディープ・スロートの結果、窒息死したものと考えられている。

BBCジャーナリスト、アンソニー・サマーズは、被害者の内の2人はプロヒューモ事件に末端的な繋がりがあったと報道している。被害者のうちの数人は、秘密パーティやポルノ映画に出演に従事していたことが知られている。幾人かの執筆家は、被害者達はそれぞれお互いのことを知っており、ストリッパーは彼女たちが出演したポルノ映画の関係者かもしれないと、仮説を立てている。

ジャック・ザ・リッパーと同様に、ストリッパーによる凶行は彼の凶行の終結により納まる。また、この事件には警察の調査により確かな手掛かりがある。ストリッパーは特定されていないが、犯罪執筆家ドナルド・ランベローは凶行終結後、南ロンドンで自殺した青年がストリッパーであった可能性を指摘している。この主要な容疑者は、ロンドン・アクトン地区にあるヘロン商業団地の警備員をしていた男である。また、この男は、ロンドン市警察の著名な殺人担当刑事で、この事件の陣頭指揮を行っていたジョン・デュ・ロースにより犯人と目されている。男の住居の周辺には、事件後遺体の一部が隠されていたとされるペンキ屋があり、男が犯人と特定できる物証は無かったものの、家族は男の自殺に不可解な物を感じた。最近の書籍では、ボクシングの世界ライトヘビー級王者であった男が犯人として名前を挙げられているが、立証されていない。

ヒッチコックによるスリラー映画フレンジー』は、この事件を大まかなベースとしている。