オール・シュック・アップ

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オール・シュック・アップ
チープ・トリックスタジオ・アルバム
リリース
録音 モントセラトロンドン Air Studios[2]
ジャンル ハードロックパワー・ポップ
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 21位(日本[3]
  • 24位(アメリカ[4]
  • チープ・トリック 年表
    デイ・トリッパー
    (1980年)
    オール・シュック・アップ
    (1980年)
    ワン・オン・ワン
    (1982年)
    テンプレートを表示

    オール・シュック・アップ』(All Shook Up)は、チープ・トリック1980年に発表した5作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    蒼ざめたハイウェイ』(1977年)以降のスタジオ・アルバムをプロデュースしてきたトム・ワーマンが外されて、ビートルズとの仕事で知られるジョージ・マーティン(プロデューサー)及びジェフ・エメリックレコーディング・エンジニア)が起用された[1]。ただし、バン・E・カルロスによれば、レコード会社の方はプロデューサーの変更に対し否定的だったという[1]。「ストップ・ディス・ゲーム」は、当初は「Can't Stop the Music」というタイトルだったが、ヴィレッジ・ピープルを題材とした映画『ミュージック・ミュージック』(原題: Can't Stop the Music)との混同を避けるために改題された[1]

    本作リリース前の1980年8月25日、トム・ピーターソンがバンドを脱退した[5]

    反響[編集]

    バンドの母国アメリカでは、Billboard 200で24位に達し、バンドにとって4作目の全米トップ40アルバム(EPを含む)となった[4]。また、シングル「ストップ・ディス・ゲーム」はBillboard Hot 100で48位を記録した[4]。日本盤LPは1980年11月1日に発売され、オリコンLPチャートでは6週トップ100入りし、最高21位を記録した[3]

    評価[編集]

    スチュワート・メイソンはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「チープ・トリック史上初の、全く面白くないアルバム」「T・レックスの一連のヒット曲を想起させるであろう"Baby Loves to Rock"は歓迎すべき曲だが、このアルバムを救うには至っていない」と批判している[6]。一方、David Frickeは1981年3月19日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中4点を付け「サウンド及び激情は、バンドが1977年に発表したデビュー・アルバムの、無骨なヘヴィメタルがゴリゴリする様に近い」「チープ・トリックは単に新たなビートルズというだけでなく、ザ・ムーブエレクトリック・ライト・オーケストラが引き継いできたビートルズ的な英国ポップの伝統と、ザ・フーヤードバーズに通じるハードロックを、長きにわたり魂を込めて継承してきた一連の流れの最新版である」と評している[7]。また、渋谷陽一は本作の日本盤LPのライナーノーツにおいて「先祖帰りともいえる内容になっている。一枚目の音に近いのだ」と評している[8]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はリック・ニールセン作。

    1. ストップ・ディス・ゲーム - "Stop This Game" (Rick Nielsen, Robin Zander) - 3:54
    2. ジャスト・ガット・バック - "Just Got Back" - 2:03
    3. ベイビー・ラヴズ・トゥ・ロック - "Baby Loves to Rock" - 3:16
    4. キャント・ストップ・イット - "Can't Stop It but I'm Gonna Try" - 3:30
    5. ワールズ・グレイテスト・ラヴァー - "World's Greatest Lover" - 4:49
    6. ハイ・プリースト(オブ・リズミック・ノイズ) - "High Priest of Rhythmic Noise" - 4:10
    7. ア・タンブリン・ダウン - "Love Comes a-Tumblin' Down" - 3:05
    8. アイ・ラヴ・ユー・ハニー - "I Love You Honey but I Hate Your Friends" - 3:50
    9. ゴー・フォー・ザ・スロート - "Go for the Throat (Use Your Own Imagination)" - 3:00
    10. フー・ザ・キング - "Who D'King" (R. Nielsen, Bun E. Carlos) - 2:15

    2006年リマスターCDボーナス・トラック[編集]

    1. グッド・タイムズ・バッド・タイムズ(シングル・ヴァージョン) - "Everything Works If You Let It"
    2. デイ・トリッパー(ライヴ・ヴァージョン) - "Day Tripper (Live)" (John Lennon, Paul McCartney)
    3. キャント・ホールド・オン(ライヴ・ヴァージョン) - "Can't Hold On (Live)"
    4. グッド・ガール(未発表スタジオ・ヴァージョン) - "Such a Good Girl"
    5. テイク・ミー・アイム・ユアーズ(未発表スタジオ・ヴァージョン) - "Take Me I'm Yours" (R. Nielsen, R. Zander)

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注・出典[編集]

    [ヘルプ]
    1. ^ a b c d Swanson, Dave (2015年10月24日). “35 Years Ago: Cheap Trick Reach a Turning Point With 'All Shook Up'”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2017年8月26日閲覧。
    2. ^ Cheap Trick - All Shook Up (Vinyl, LP, Album) at Discogs
    3. ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.200
    4. ^ a b c Cheap Trick - Awards”. AllMusic. 2016年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月26日閲覧。
    5. ^ Swanson, Dave (2015年8月25日). “That Time Tom Peterson Left Cheap Trick”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2017年8月26日閲覧。
    6. ^ Mason, Stewart. “All Shook Up - Cheap Trick”. AllMusic. 2017年8月26日閲覧。
    7. ^ Fricke, David (1981年3月19日). “All Shook Up - Rolling Stone”. 2017年8月26日閲覧。
    8. ^ 日本初回盤LP (25・3P-240)、再発CD (MHCP 2016)ライナーノーツ(渋谷陽一、1980年10月3日)