アソシエイテッド・インディペンデント・レコーディング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

アソシエイテッド・インディペンデント・レコーディング (Associated Independent Recording: AIR) は、EMIから独立したビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンと、彼のパートナー、ジョン・バージェスによって、1965年のロンドンに設立されたレコーディング会社である。

また、1969年から自社の録音スタジオを運営している。

オックスフォード・ストリート[編集]

AIRが最初期に運営していたスタジオは、オックスフォード・ストリート214の建物の4階部分にあり、大小2つずつからなる4つのスタジオと、MIDIプログラミング・ルームがあった。ここには2台のベーゼンドルファーピアノ、防音ブース、Neve Electronicsに特注した56チャンネルのミキシング・コンソールが備えられていた。

AIRモントセラト[編集]

1970年代半ばに、AIRはカリブのモントセラトにもうひとつのスタジオを設立した。1986年にスタジオの概要を以下のように伝えている。

"Recently refurbished control room now featuring 60 channels by SSL with automation and TR and 12 fully integrated channels by Rupert Neve of Focusrite, two 32track Mitsubishi X850 digital machines and 24track Studer A800. Digital mixing on two Mitsubishi X86. Very comprehensive ancillary equipment list."

80年代にリリースされたエルトン・ジョンの3枚のアルバムのほか、ダイアー・ストレイツの大ヒットアルバム『ブラザーズ・イン・アームス』が、1984年から1985年にかけてこのスタジオでレコーディングされている。ポール・マッカートニーポリスローリング・ストーンズデュラン・デュラン、リトル・リバー・バンド、スーパートランプといったアーティストも、このスタジオでレコーディングをした。

しかし、1989年9月に襲来したハリケーン「ヒューゴ」によって壊滅的な被害を受け、スタジオはそのまま閉鎖された。

なお、モントセラトのスタジオで使用されていたミキシングコンソールやマイク等の機材の一部は、後にジョージ・マーティンが音響設計に参画して建設されたファンハウス札幌スタジオ(1993年開業。現・芸森スタジオ)に譲渡されている。

AIRリンドハースト・ホール[編集]

AIRスタジオはアルフレッド・ウォーターハウスによって設計され、リスティッド・ビルディングのグレードIIに認定されているリンドハースト・ホール(ロンドン西部ハンプステッド近郊)を1991年に引き取り、改修を施した後の1992年にレンタル録音スタジオとしてオープンした。現在ではクラシックやポピュラー音楽の収録のほか、映画音楽、テレビのポストプロダクション効果音テレビゲーム音楽の分野における、ロンドンの重要施設としての役割を担っている。

参考[編集]