ウスター
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ウスター City of Worcester ![]() | |
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位置 | |
![]() ウスターの位置 | |
座標 : 北緯52度12分 西経02度13分 / 北緯52.200度 西経2.217度 | |
行政 | |
国 | ![]() |
連合王国 | ![]() |
リージョン | ウェスト・ミッドランズ |
カウンティ | ウスターシャー |
市 | ウスター |
地理 | |
面積 | |
市域 | 32.28 km2 (12.8 mi2) |
人口 | |
人口 | (2011年現在) |
市域 | 98,768人 |
その他 | |
等時帯 | 西ヨーロッパ時間 (UTC+0) |
夏時間 | 西ヨーロッパ夏時間 (UTC+1) |
郵便番号 | WR1-5 |
市外局番 | 01905 |
公式ウェブサイト : www.worcester.gov.uk |
ウスター(Worcester、発音: /ˈwʊstər/ )は、イングランド、ウスターシャー州の中心都市で、同州の州都である。難読の地名であり、ウースターの日本語表記も世界地図などで多く見られる。バーミンガムから南西に約48km、グロスターから北に約47kmの場所にある。市内中央部をセヴァーン川が流れており、それを見下ろすようにウスター大聖堂がそびえ立っている。
調味料のソース発祥の地であり、ウスターソースの語源でもある。
歴史[編集]
古代ローマ期から集落が営まれ、サクソン人の城砦が築かれるなど古い歴史をもつ。司教座が置かれたのは680年のことである。
中世には羊毛や皮革の交易で栄えたが、1651年に清教徒革命(イングランド内戦)でチャールズ2世がスコットランド軍と共にウスターへ入ったため、町はオリバー・クロムウェル率いるイングランド共和国軍に包囲され戦場と化した(ウスターの戦い)。18世紀後半からは手袋製造と陶磁器生産が発展し、19世紀初頭にはイギリスで最大の手袋生産地に成長した。陶磁器も18世紀来に王室御用達となり、ロイヤルウースター磁器の産地として名声を博してきた。
ウスター大聖堂[編集]

ウスター大聖堂 (Worcester Cathedral) 、正式名称「キリストならびに処女マリア主教座聖堂」 (Cathedral Church of Christ and the Virgin Mary) は、ウスターにあるイングランド国教会の大聖堂である。
大聖堂は1084年に工事が始まり、おそらく1092年までにクリプトと内陣が完成していた。大聖堂の地下納骨堂は、イギリス最大であるノルマン様式のクリプトである。身廊はノルマン様式で建てられたというが、現在では様々な様式が複雑に入り組んでいる。回廊の東側には円形の12世紀のチャプター・ハウスがある。建物の最長約130m、幅44m、美しい14世紀の中央塔は高さ62mある。19世紀の改修工事を行ったのはジョージ・ギルバート・スコットであった。
聖歌隊席と高祭壇の間に、ジョン王(1167年 - 1216年)の墓がある。同王の墓像は、イギリス国内にあるイングランド王の墓像では最古のものとしても知られる。
高祭壇の北側には、アーサー王子の墓とチャントリー・チャペルがある。アーサーはヘンリー7世の長子で、キャサリン・オブ・アラゴンを妻にしたが、1502年に15歳で死亡した。残されたキャサリンは、アーサーの弟である第2王子ヘンリー8世と婚約し、ヘンリーの即位により王妃となった。
交通[編集]
ウスターはロンドンから180kmの地点にある。
姉妹都市[編集]
出身人物[編集]
- ウィリアム・モリス - モーリス自動車創設者、慈善家
- エドワード・エルガー - イギリスの作曲家。ウスター近郊に生まれ、晩年にウスターで暮らした。
- ハンナ・スネル - イングランドの女性兵士
- フィリップ・ヘンリー・ゴス - イングランドの自然学者、科学作家