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ウェールズ首相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウェールズ首相
ウェールズ国旗
現職者
ヴォーン・ゲシング英語版

就任日 2024年3月20日 (2024-03-20)
組織ウェールズ政府
ウェールズ内閣
ウェールズ議会
地位ウェールズ政府の長
呼称The Right Honourable
(イギリス及びコモンウェルス諸国内)
His Excellency
(それ以外)
所属機関ウェールズ政府、ウェールズ内閣、ウェールズ議会
上官ウェールズ議会
所在地カーディフ
指名ウェールズ議会
任命イギリス国王
任期5年
創設1999年5月12日
初代アラン・マイケル
略称FM
俸給年間£148,575(2022)[1] (£67,920の議員給与を含む)
ウェブサイトgov.wales/rt-hon-mark-drakeford-ms

ウェールズ首相(ウェールズしゅしょう、ウェールズ語: prif weinidog Cymru, 英語: First Minister of Wales)はウェールズ政府の首班でウェールズ国璽の管理者である。首相はウェールズの内閣を統括し、ウェールズ政府の政策の立案、発展、説明に主な責任を負う。首相はウェールズ議会 (Senedd Cymru) の議員のひとりであり、ウェールズ議会に指名された後、国王により正式に任命される。ウェールズの内閣の構成員やウェールズ政府の副大臣、法務官も首相によって任命される。ウェールズの政府の代表として、 首相は議会に対してこうした任命された人々の行動やウェールズ政府の行動に関する直接的な説明責任を負う。首相のオフィスはティ・ハイウェル (Tŷ Hywel) にある[2]。日本語ではウェールズ首相と表記される他[3][4][5][6]ウェールズ首席大臣と表記されることもある[7][8]

ウェールズ労働党に属するヴォーン・ゲシング英語版が初の黒人首相として2024年3月20日に選出された[9]

用語[編集]

1998年に初めてウェールズ統治法53項 (1) が制定された際には、この地位は議会首席大臣(ウェールズ語: Prif Ysgrifennydd y Cynulliad英語: Assembly First Secretary)として知られていた[10]。この職名が選ばれたのは、ウェールズ語で首相 (First Minister) を表す "Prif Weindog" は "Prime Minister" とも翻訳されることがあり、イギリス首相との混同を防ぐため違う職名がよいとされたからであった。2000年10月に職名の変更が行われた[10]。2006年ウェールズ統治法によってこの役職を正式に "First Minister" と呼ぶことが認められ、また首相はウェールズ国璽の管理者となった[11][12]

2021年10月22日に、この時の現職の首相であるマーク・ドレイクフォードは、自分のツイッターの肩書を@fmwales から@PrifWeinidogに変えているが、これについては "First Minister" や "Prime Minister" といった言葉のウェールズ語の短縮形をもっと使用する努力の一環と考えているメディアもある。英語では、この職位は依然として通常公式に "First Minister" とされている[13]

指名と任命[編集]

首相の地位の立候補者達は ウェールズ議会の議員達によって指名される[14] 。議員の過半数が投票した者が首相候補者として選出される[15]。このプロセスが発生すると、議長は在位中の君主に正式な手紙を送り、その後君主は指名された者をウェールズ首相に任命せねばならない[14]

役割  [編集]

1998年ウェールズ統治法における取り決めにより、行政上の機能がウェールズ議会に与えられており、しかるのちに個別に首相や他の閣僚、職員に必要に応じて委任される[10]。2006年ウェールズ統治法ができるまでは、これらは英国政府に委任された権限であった。しかしながら2007年の5月に法律が施行されてから、首相は国王によって指名され、ウェールズにおける王権を代表するようになる[11]。首相は英国の君主の同意を得て、一般的にウェールズ政府として知られているウェールズの大臣、副大臣、法務長官を任命する[11]

首相の一覧[編集]

首相 所属政党 選挙 内閣 在任期間 備考 副首相
001 アラン・マイケル
Alun Michael
ウェールズ労働党
(WLP)
1 マイケル 1999年5月12日
- 2000年2月9日
273日 (欠員)
002 ロドリー・モーガン
Rhodri Morgan
ウェールズ労働党
(WLP)
モーガン(臨時) 2000年2月9日
- 2000年10月16日
9年 + 304日 (欠員)
第1次モーガン 2000年10月16日
- 2003年5月1日
マイク・ジャーマン
ジェニー・ランダーソン(代理)
2 第2次モーガン 2003年5月1日
- 2007年5月26日
(欠員)
3 第3次モ-ガン 2007年5月26日
- 2007年7月19日
(欠員)
第4次モーガン 2007年7月19日
- 2009年12月10日
イェイアン・ウィン・ジョーンズ
003 カーウィン・ジョーンズ
Carwyn Jones
ウェールズ労働党
(WLP)
第1次ジョーンズ 2009年12月10日
- 2011年5月11日
9年 + 2日 イェイアン・ウィン・ジョーンズ
4 第2次ジョーンズ 2011年5月11日
- 2016年5月19日
(欠員)
5 第3次ジョーンズ 2016年5月19日
- 2018年12月12日[16]
(欠員)
004 マーク・ドレイクフォード
Mark Drakeford
ウェールズ労働党
(WLP)
第1次ドレイクフォード 2018年12月13日
- 2021年5月13日
5年 + 98日 (欠員)
6 第2次ドレイクフォード 2021年5月13日
- 2024年3月20日
(欠員)
005 ヴォーン・ゲシング
Vaughan Gething
ウェールズ労働党
(WLP)
ゲシング 2024年3月20日
-
92日 (欠員)

首相の年表[編集]

Mark DrakefordCarwyn JonesRhodri MorganAlun Michael

脚注[編集]

  1. ^ Determination on Members' Pay and Allowances: 2022-2023”. Senedd Cymru (2022年4月9日). 2022年12月10日閲覧。
  2. ^ Tŷ Hywel” (英語). senedd.wales. 2023年7月24日閲覧。
  3. ^ 第4章 2010年平等法(イギリス) - 内閣府”. www8.cao.go.jp. 内閣府(日本). 2023年7月24日閲覧。
  4. ^ 英エリザベス女王、医師の管理下に 滞在先のバルモラル城で」『BBCニュース』、2022年9月8日。2023年7月24日閲覧。
  5. ^ ジョンソン英首相、クリスマスの制限強化を発表 ウイルス変異種を確認”. CNN.co.jp. 2023年7月24日閲覧。
  6. ^ 英国に分裂の不安再び”. 日本経済新聞 (2020年7月29日). 2023年7月24日閲覧。
  7. ^ 林肇駐英日本国大使のウェールズ出張”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2023年7月24日閲覧。
  8. ^ Tweet”. Twitter. Wales in Japan. 2023年7月24日閲覧。
  9. ^ 英西部ウェールズで初の黒人首相 首相職、全て非白人男性 共同通信社 2024年3月20日配信 2024年3月20日閲覧
  10. ^ a b c The Constitution – The First Minister and Welsh Ministers: Quick guide”. Welsh Parliament. p. 1 (2007年4月). 2023年4月27日閲覧。
  11. ^ a b c Welsh Government | Law Wales”. law.gov.wales. 2023年4月27日閲覧。
  12. ^ The Welsh Seal of the National Assembly for Wales”. Welsh Parliament. 2023-04027閲覧。
  13. ^ Rawlings, Peter; Welsh, Alexander (2003-01). “Hamlet in His Modern Guises”. The Modern Language Review 98 (1): 166. doi:10.2307/3738193. ISSN 0026-7937. https://doi.org/10.2307/3738193. 
  14. ^ a b Appointing a new First Minister” (英語). senedd.wales. 2023年4月27日閲覧。
  15. ^ How is the First Minister of Wales nominated?” (英語). senedd.wales. 2023年4月27日閲覧。
  16. ^ We are officially First Minister-less. Diolch yn fawr iawn @AMCarwyn for strong leadership in difficult times.”. Twitter. Hefin David AM/AC. 2023年7月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]