露の団姫

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露の団姫(つゆの まるこ、1986年10月17日 - )は日本落語家尼僧上方落語協会MC企画所属。本名は鳴海ハトル。出囃子は「とんちんかんちん一休さん」。

人物・来歴

愛知県立名古屋南高等学校卒業。高校在学中より名古屋吉本NSCへ通った。身長160cm、血液型はA型。小学生の頃から、劇団ひまわりに所属しテレビ舞台俳優をし、芝居声楽ダンスを学んだ。

高校卒業を機に「究極のひとり芝居」である噺家になるため大阪へ移り、2005年3月7日露の團四郎に入門。同年8月、大師匠にあたる2代目露の五郎兵衛宅で住み込みでの内弟子修行を始める。「女流という枠にとらわれず芸によって性差を超えられる名人になる」がコンセプト。2008年3月7日、修行を終える。 天満天神繁昌亭はじめ、テレビ・ラジオ・高座で活躍中。

趣味はマッサージ読書川柳。「番傘わかくさ川柳会」の同人でもある。最近では趣味のゆるキャラをOBCラジオ『露の団姫のまんまるサンデー』内で毎週紹介し、“ゆるキャ落語家”を自称している。

2009年7月、利き酒師の資格を取得。2010年には露の団姫オリジナルゆるキャラ「ぽ〜ろhttp://twitter.com/#!/pororakugo」が誕生し、グッズはインターネットや落語会で販売されている。デザインはひこにゃんの作者も所属する桜井デザインによるもの。ネーミングは公式ブログでファンからの応募によって決まった。世界をかけめぐる芸人になるよう“マルコ・ポーロ”にかけて「ぽ〜ろ」である。2011年5月5日に着ぐるみもデビュー。twitterでつぶやいている。

2011年3月11日に太神楽曲芸師の豊来家大治朗と結婚[1]

落語家・講談師のユニット「セブンエイト」のメンバー。 同ユニット主催のイベント「7時だヨ!8人集合」に出演している。

2011年11月16日、天台宗で出家。法名「春香(しゅんこう)」。

2012年4月25日〜 比叡山行院へ。

2012年6月23日、比叡山行院での修行を終え、正式に天台宗の僧となる。

2014年4月22日、第一子誕生(男子)。

高座での団姫

着物は女流落語家でありながら男物を着ている。

入門までロングであった髪型もショートカットにし、一見少年のように見える。理由は「演出の幅を広げ、観客が落語の登場人物へのイメージをはたらかせやすくするため」としている。そのため中性的な雰囲気かつしっかりとした語り口で高座に上がっている。出家後はカツラを着用。

稽古をつけてもらった大師匠・2代目五郎兵衛の影響もあり、人情味のある噺を得意とする。

基本的に天満天神繁昌亭で見ることが出来る。西宮市内の「阿留酎」という居酒屋で2ヶ月に1度笑福亭喬介・桂三段らと共に「あるちゅう寄席」という勉強会を行っている。

最近では古典落語のほかに、自作の仏教落語(お説教落語)にも力を注いでいる。高校生の頃から仏教に深く関心を抱き、落語家になるか尼僧になるか迷って落語家になった。初代・露の五郎兵衛が僧侶であったことから二代目五郎兵衛にも関心を持ち、露の一門へ入門した経緯も語っている。 なお、師匠二代目露の五郎兵衛や夫、豊来家大治朗は、五郎兵衛の娘の露のききょうらの影響でクリスチャンとなっている

持ちネタ
  • 古典落語  
道灌松山鏡商売根問・鉄砲勇助・子ほめ寄合酒鹿政談平林千早振る・大仏の目・東の旅発端・めがね屋盗人・西遊記〜落胎泉の場〜・鉄拐・村芝居・夕立や・時うどん・狸の賽・阿弥陀池・一眼国 等。
  • 新作落語  
容疑者・田中登(作・今井ようじ
  • 仏教落語  
天台宗一隅を照らす落語(作・露の団姫)・法華経落語(作・露の団姫)・落語ジャータカ物語(作・さとう裕)

テレビ出演時の団姫

初のレギュラー番組となった、関西を代表する朝の情報番組『おはよう朝日土曜日です』(朝日放送)では、本来売り出し中のタレントやモデルがリポーターをする中、最年少の女流落語家という異色のリポーターである。そのため名古屋で購入したという自前のもんぺを番組内でよく着たり(番組内ではもんぺといわれているが正しくは作務衣である)、毎回出演時に得意の川柳をまとめとして披露する。

その反面、2008年度レギュラーをつとめたNHKあほやねん!すきやねん!』では『おはよう朝日です』とはまた違った一面を見せた。担当コーナーの「恋のレッスン1!2!3!」では、「AHO恋娘。」の一人としてダンスを披露しながら登場することもあった。の修行中・露の団姫としてモテないキャラのスタンスをとり、第4回の放送では最近の失恋を語ったりするなど、暴露話も多く、若年層への認知度を高くした。

また、NHK(BS)をはじめナレーションやトークショーの司会をすることもあり、独特の雰囲気でファン層を広げている。

主な出演

テレビ

ラジオ

書籍

その他

舞台

  • 「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」

映画

脚注

関連項目

外部リンク