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長井龍雪

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長井 龍雪(ながい たつゆき、1976年1月24日 - )は新潟県出身のアニメーション監督演出家

代表作は『とらドラ!』『とある科学の超電磁砲』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など。

経歴

2000年に『HAND MAID メイ』のシリーズ全体の制作担当制作進行を務め、11話では演出助手として監督の木村真一郎と共に演出を手がけた。その後も『G-onらいだーす』『こすぷれCOMPLEX』などの木村の監督作品に参加し、同じく木村が監督の『まぶらほ』『まほらば 〜Heartful days』では監督補佐を務めた。また『まぶらほ』は木村が『ぽぽたん』と掛け持ちで監督をしていたため、多忙な木村に代わり27歳の若さで監督業と1話の絵コンテと演出を経験した。

2006年に『ハチミツとクローバーII』で初監督。

2007年にはバンダイナムコグループ経営統合後、旧バンダイ傘下のサンライズが初めて手がけたナムコ作品のオリジナルアニメであり、サンライズ創立35周年記念作品というビッグプロジェクトであった『アイドルマスターXENOGLOSSIA』で監督を務めた。

2008年から2009年に監督した『とらドラ!』で一躍脚光を浴びる。

2009年から2010年には『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品である『とある科学の超電磁砲』の監督を務めた。

2011年に自身初となる完全オリジナルアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の監督を務め、芸術選奨新人賞メディア芸術部門を受賞した。

業界入りしてから現在に到るまで一貫してフリーランスで活動している。

人物

  • 20代少し前に『新世紀エヴァンゲリオン』の深夜の一挙放送を観て「アニメって格好良い」と考えるようになり、そこからアニメに興味を持つようになるが、その時点ではアニメ業界に入る気は全く無かったという[1]
  • アニメ業界に入る前は一般企業で営業をやっていたが、その後「東京が楽しいから」という理由ですぐに脱サラする[1]。その後はアルバイトを転々とし、バイク便等を経験したが[2]最終的に『フロム・エー』に載っていた制作進行の求人を見てアニメ業界へと入ることとなる[3]
  • その後、小さなグロス会社で制作進行を務めるが、本人曰く「車と相性が良くなかった」ため、会社を辞めるか演出になるかの2択という状況になり、演出を務めるようになったという[1]
  • アニメーター出身ではないが絵が上手く、『とらドラ!』のキャラクターデザイン総作画監督を務めた田中将賀は、「(『とらドラ!』でキャラの表情が豊かなのは)監督のコンテの画のおかげ」「キャラがこういう心情だからこういう表情をする、というのがコンテから分かりやすく伝わってきた」と語っている[4]。また、田中が企画した『とらドラ!』のスタッフ同人誌にイラストを寄稿している[5]

作品リスト

テレビアニメ

 監督作品 

 参加作品 

OVA

劇場アニメ

脚注

  1. ^ a b c 月刊アニメージュ 2011年7月号「中村健治×長井龍雪 ノイタミナ対談」
  2. ^ 埼玉新聞 2011年4月24日 「月刊サイタマニア」インタビューにて。
  3. ^ 春香とやよいの弥生式らじお』第31回でゲスト出演した際の本人の発言。
  4. ^ 「季刊S(エス)」2009年 07月号「長井龍雪・田中将賀 インタビュー」
  5. ^ 五十六 (2009年12月9日). “コミケ告知”. 羽合町. 2010年4月3日閲覧。
  6. ^ 『明坂聡美の「明けテレ」』での劇中アニメ

関連項目