近藤芳久

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近藤 芳久
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 秋田県山本郡山本町(現・三種町
生年月日 (1965-09-07) 1965年9月7日(58歳)
身長
体重
180 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1988年 ドラフト4位
初出場 1989年5月18日
最終出場 1999年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

近藤 芳久(こんどう よしひさ、1965年9月7日 - )は、秋田県出身の元プロ野球選手広島東洋カープ千葉ロッテマリーンズで活躍した。

来歴・人物

能代商高では1983年夏の甲子園県予選準々決勝に進出するが、金足農にコールド負け。卒業後は東芝に進み、菊池総、三原昇らの先発陣をリリーフとして支える。1988年日本選手権では、2回戦の日本たばことの対戦で勝利投手となり、チームの初優勝に貢献。他のチームメートに南渕時高丹波健二らがいる。

1989年にドラフト4位で広島に入団。1991年に一軍に定着し中継ぎとして起用される。1993年にはリーグ最多の60試合に登板した。1994年には先発も兼ね11勝を記録。その後は主に先発として起用されるが、1997年井上祐二と共に無償トレードでロッテに移籍。ロッテ時代は貴重な中継ぎとして活躍した。1999年限りで引退。

現役引退後はスカウトとして広島に戻った[1]中村恭平伊東昂大らの獲得に関わっている。

近ちゃんボール(速めの縦カーブ)と呼ばれた変化球を持っていた。1998年7月7日にロッテが連敗の日本プロ野球ワースト新記録となる17連敗目を喫した際、グリーンスタジアム神戸で行われた試合での延長12回、オリックスの広永益隆にサヨナラ満塁本塁打を打たれたのが彼であった(なお、敗戦投手藤田宗一であった。)。

エピソード

  • 投球後にズボンのベルトが切れて交換したものの、1球投げるとまた切れてしまい、1イニングに2度交換したことがある。これは後にバラエティ番組で紹介され、そのとき同僚の黒木知宏は「甘いものばかり食べているから…」と語っている。
  • 盗塁を阻止しようとしたキャッチャー吉鶴憲治の二塁への送球が低めに外れ、マウンドにいた近藤のを直撃したことがある。これも後にバラエティ番組で紹介され、「ついてないで賞」を受賞した。
  • 地元秋田で勝利を飾りヒーローインタビューを受けた時、観客から「秋田弁でしゃべれー」と言われ苦笑いをしていた。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1989 広島 4 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 32 7.2 5 1 4 0 1 5 0 0 2 2 2.35 1.17
1990 2 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 7 1.2 1 1 1 0 0 1 0 0 1 1 5.40 1.20
1991 29 0 0 0 0 2 3 3 -- .400 199 48.2 38 5 24 2 1 35 1 0 18 17 3.14 1.27
1992 15 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 94 22.1 18 3 9 2 1 16 1 0 12 11 4.43 1.21
1993 60 0 0 0 0 3 0 2 -- 1.000 355 84.1 60 10 43 4 2 74 3 0 38 29 3.09 1.22
1994 40 18 4 1 0 11 6 0 -- .647 581 137.1 128 16 52 5 1 88 3 0 60 54 3.54 1.31
1995 22 16 0 0 0 6 4 0 -- .600 431 98.1 106 14 38 3 6 50 1 0 49 44 4.03 1.46
1996 15 8 0 0 0 2 3 0 -- .400 232 50.0 55 8 31 2 1 36 0 0 38 32 5.76 1.72
1997 ロッテ 45 0 0 0 0 4 2 2 -- .667 238 57.0 46 5 24 1 3 50 2 1 27 26 4.11 1.23
1998 26 0 0 0 0 0 2 0 -- .000 141 31.0 36 4 12 1 0 27 2 0 20 18 5.23 1.55
1999 27 0 0 0 0 2 1 0 -- .667 138 33.2 27 5 9 0 1 28 0 1 18 15 4.01 1.07
通算:11年 285 42 4 1 0 30 21 7 -- .588 2448 572.0 520 72 247 20 17 410 13 2 283 249 3.92 1.34
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

  • 初登板 1989年5月18日対阪神戦(広島) 4-6 3回から登板、3回無失点 被安打1 奪三振2 四死球3
  • 初勝利 1991年5月23日対中日戦(岐阜) 11-7 7回2死より登板、2回1/3を1失点 被安打1 奪三振2 四死球3
  • 初セーブ 1991年5月26日対阪神戦(甲子園) 13-4 7回より登板、3回無失点 被安打1 奪三振0 四死球4
  • 初完投 1994年6月25日対ヤクルト戦(札幌円山) 8-1 被安打5 奪三振2 四死球5
  • 初完封 1994年7月8日対巨人戦(広島) 1-0 被安打7 奪三振4 四死球1

背番号

  • 29(1989年 - 1999年)

脚注

  1. ^ 週刊ベースボール2014年3月24日号 P20

関連項目