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筑波サーキット

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日本の旗 筑波サーキット
概要
所在地 茨城県 下妻市 村岡
運営会社 財団法人 日本オートスポーツセンター
営業期間 1970年 -
主なイベント 全日本ロードレース選手権
F4
FJ1600
コース2000(4輪)
コース長 2.07km
コーナー数 14
ラップレコード 50秒23 (1979年)
星野一義
マーチ792 BMW (F2
コース2000(2輪)
コース長 2.07km
ラップレコード 55秒142 (2009年)
伊藤真一
KeihinKoharaR.T. (ホンダ・CBR1000RR) (JSB1000
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筑波サーキットつくばサーキット)は、茨城県下妻市にあるサーキットである。財団法人日本オートスポーツセンター(JASC)が運営に当たっている。

概要

1970年6月22日オープン。全長2070mと鈴鹿サーキット富士スピードウェイなどと比べるとコース長は短いが、オープン当初から首都圏におけるモータースポーツの重要拠点として活躍してきた。

かつては4輪の全日本F3選手権全日本ツーリングカー選手権(JTCC)などが開かれ、現在は2輪の全日本ロードレース選手権F4FJ1600などジュニア・フォーミュラのレース、それに一般的な走行会などが広く開かれている。

コース解説

筑波サーキット概要にあるコース全体の写真を見ると分かるように、狭い敷地を最大限に利用し、多様なコースが設置されている。

敷地内をほぼ完全に網羅する本コース(コース2000)は比較的高低差の少ないコースだが、コーナーのバリエーションに富み、走行にはいろいろな要素が要求される。

本コースの1コーナーと第2ヘアピンに挟まれるように設置されているオーバルコースは、オートレースの選手養成用のコースである。これは財団法人日本オートスポーツセンターがオートレースJKA)の関連団体であるためである。

本コースの最終コーナーのすぐ外側に設置されている、ホームベースのような形の部分がジムカーナ場である。ここでは各種練習会やジムカーナ大会などが行われている。JASC自身も1998年から2010年まで筑波サーキットビギナーズジムカーナシリーズを開催し(年間7戦)、毎回満員御礼の非常に人気のあるシリーズとして定着していた。

2001年にはそれまで「東コース」と呼ばれていたミニバイク用のコースが全面改修され、一周ほぼ1000mの4輪も走行可能な「コース1000」としてオープン。本コースに「コース2000」の名称が与えられたのもこの時である。コース1000は非常に見晴らしの良い安全なコースであることが特徴で、サーキット初心者にも最適なコースである。 本コースは「TC2000」と呼ばれることもある。

筑波サーキットの安全に対する姿勢は高く、特にコース2000における救護体制は特筆に値する。各ポストにオフィシャルが待機しているのはもちろんのこと、常に何名ものスタッフがコントロールタワーにおいてコース内に設置された複数のカメラでコースをモニターしており、重大な事故が起きれば、コントロールタワー横に止めた救急車で直ちに現場に向かえる体制が整っている。「筑波ならば死なずに済む」という評判もある。この救護体制は隣接するコース1000にも適用されている。

また、筑波サーキットはモータースポーツ専門のDVDソフトであるベストモータリングの主要なテストコースであり、これまでに行われてきた数々のテストランの舞台となっている。現在は土屋圭市服部尚貴伊藤大輔などが筑波サーキットでテストランをしている。ベストモータリング1995年3月号では、服部尚貴F3000マシンで、セミウェット路面ながらもそれまでのコースレコードである松本恵二の51秒2を3秒2上回る48秒0を記録した。6年後の2001年3月号では、脇阪寿一フォーミュラニッポンマシンで46秒台を記録し、上の記録を塗り替えた。

コースレコード

TC2000 (4輪)

カテゴリー 記録 ドライバー メーカー・車種 樹立日
F2 50秒23 星野一義 マーチ・792/BMW 1979年12月1日
F3 51秒312 ダレン・マニング ダラーラ・F399/トヨタ 1999年4月17日
F4 54秒397 栗原宗之 ウエスト・056 2006年8月20日
FJ1600 57秒993 山崎信介 FV95 2000年8月6日
GC 51秒23 松本恵二 MCS4+マーチ・822/BMW 1983年6月12日
チューニングカー 53秒589 谷口信輝 HKS・CT-230R(CT9A改)

TC2000(2輪)

カテゴリー 記録 ドライバー メーカー・車種 樹立日
JSB1000 55秒142 伊藤真一 ホンダ・CBR1000RR 2009年4月4日
J-GP2 58秒134 小西良輝 ホンダ・CBR600RR 2010年4月3日
GP250 57秒430 中野真矢 ヤマハ・YZR250 1998年5月16日
GP125 59秒697 坂田和人 ホンダ・RS125R 2005年5月14日
GP-MONO 1分01秒273 中木亮輔 アームストロング・WR250F 2007年5月13日
ST600 58秒176 豊田浩史 ヤマハ・YZF-R6 2010年4月4日

利用方法・ライセンス

個人が貸切することも可能である。翌年度(1月~12月)の貸切はおおよそ前年の9月くらいに募集が掛けられる。詳細についてはJASCのホームページ内でもアナウンスされる。数少ない首都圏に位置するサーキットであることや、比較的貸切費用が安いことなどから非常に人気が高いため、実績のない団体によるコース2000、コース1000の土日祝の貸切はなかなか難しいようである。

JASCの開催するライセンス講習会を受講することで、ファミリーライセンス等の取得が可能である。これによって、非常に安価にコース2000、コース1000を走行する事ができる(4000円/30分、コース2000、4輪車の場合)。

交通アクセス

ここでは筑波サーキットへの公共交通機関のアクセス方法を記す。

宗道駅前には「宗道タクシー」の営業所があるが全部で5台しかないため、常総線石下駅あるいは下妻駅からのタクシー利用も選択肢となる(石下は3社計16台、下妻は5社)。

外部リンク