東美
Sマート新大工店 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒850-8505 長崎県長崎市浜町1-22 長崎松竹会館 |
設立 | 1966年(昭和41年)10月 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 2310001001220 |
事業内容 | スーパーマーケットの運営 |
代表者 | 取締役社長 佐々木達也 |
資本金 | 4000万円 |
従業員数 | 320名 |
支店舗数 | 店舗一覧を参照 |
主要子会社 | エスマート |
関係する人物 | 佐々木房男(創業者) |
外部リンク | http://www.s-tobi.com/ |
株式会社東美(とうび)は、長崎県で総合スーパーマーケット「S東美(エス-)」を運営している企業である。CGCグループに加盟している。関連会社が運営するスーパーマーケット「Sマート(エス-)」、「STAY(ステイ)」についても本項で解説する。
沿革
前身は、創業者の佐々木房男(1903年4月11日-1981年10月5日)が1923年(大正12年)11月に創業した「佐々木防水布雨具店」である。当時は黒一色の雨合羽が主流であったが、色付きの防水用薬剤を開発して青や黄色の「明るい色の雨合羽」を売り出し、その好評から「雨合羽の佐々木」と呼ばれる様になる。
長崎市恵美須町で2年、西古川町で3年営業の後、1929年(昭和4年)、浜町の本通り(現在の三菱UFJ銀行長崎支店の向かい)に進出し、2年後の1930年(昭和5年)には衣料雑貨、化粧品、小間物などを加えて、屋号を「佐々木百貨店」と改めて開店。百貨店の呼称を使った長崎で最初の事例とされる。しかし、まだ基礎が浅かった為、ワシントン会議に次ぐ不況に対応できず、1935年(昭和10年)に倒産する。
佐々木は、十八銀行の当時の営業部長が朝鮮銀行の満州各地支店長に紹介状を書いてくれたおかげで大連に落ち着き、冀東政府の下で、長崎・佐賀・熊本などの物産を販売する「山田屋商店」を興して再起をはかる。後に天津の造幣局払下げで三井、三菱に競り勝ち巨利を得て、冀東貿易公司のほか数社の事業を経営する。やがて、大東亜戦争(太平洋戦争)に突入すると天津での事業からは撤退し、長崎〜大連航路の最後の便で長崎に引き揚げる。
1941年(昭和16年)、酒屋町(現在の栄町、魚の町辺り)で、鉄鋼工場を併設した「旅館松竜」を開業。鉄鋼工場では旋盤用の切削油が不足していたが、かつての防水用薬剤開発の経験を生かし、切削油を開発して使用していた。それを聞きつけた軍関係者からの研磨剤の製作依頼も受ける。その後、旅館松竜は1945年(昭和20年)8月9日の原爆投下で焼失してしまう。
1945年(昭和20年)10月、疎開させていた高級美術品を集め、東浜町(現在の浜町)に進駐軍向けの高級美術品店「佐々木美術品店」を開業。 1947年(昭和22年)6月に、衣料と洋品専門の店「東洋美装店」として再発足する。
1951年(昭和26年)3月24日・25日には、総数50名のモデルが出演して春のモードを紹介する、長崎初のファッションショーを開催。昭和30年代後半の佐々木は、創業の思いにも繋がるレインコート販売に執念を燃やしており、雨が降り出したらすぐに、東洋美装店担当の広告代理店に依頼してNBC長崎放送でレインコートのラジオCMを流してもらい、大売れしたという。NBCがテレビ放送を開始する様になると『サンセット77』、『0011ナポレオン・ソロ』の提供スポンサーとなる。
1966年(昭和41年)9月、新地通西浜の町角の長崎松竹映画劇場跡地[1]で工事を進めていた場所に店舗を移転し、同年10月1日に屋号を「S東美」と改称して現在の地に開店した。工費5億8000万円をかけた鉄筋コンクリート造で、地下1階・地上8階・塔屋3階建てという、近隣の岡政、浜屋両百貨店に並ぶ高層店舗であった。地上6階までをS東美が使用し、7・8階は長崎松竹劇場・ビリヤード・麻雀などの娯楽施設、屋上には遊園地・バッティングセンターを備えていた。
1968年(昭和43年)3月にはスーパーマーケット「Sマート」を運営する関連会社「エスマート」を創設する。
2011年(平成23年)9月、S東美本店の地下食料品売場を全面改装。
フロア概要
S東美本店
- 1968年(昭和41年)開業
- 所在地:長崎市浜町1-22
階 | S東美本店 フロア概要 |
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5F | コミュニティースペース |
4F | 家庭用品・寝具・カーペット、ベスト電器 |
3F | 紳士・婦人用(肌着・靴下・パジャマ)、ランジェリー・ファンデーション、友の会カウンター |
2F | 婦人・子供衣料、バッグ・エプロン |
1F | ストッキング・タバコ・傘、プルネール、スターバックスコーヒー、ミスタードーナツ |
B1F | 食料品・日用品、パールドライ、月香園、梅のや |
Sマート・STAY
- Sマート田上店(長崎市田上) - 1982年(昭和57年)4月28日開店
- Sマート茂木店(長崎市茂木町) - 1987年(昭和62年)11月28日開店
- Sマート新大工店(長崎市新大工町) - 2000年(平成12年)11月27日開店
- STAY新漁港店(長崎市京泊) - 1991年(平成3年)9月11日開店
関連会社
- 東洋興産 - 不動産管理会社
- 東美友の会 - 友の会運営会社
- 東美商事 - 商事関連
その他
- 毎月1日に「一日商い」、第2(もしくは3)月曜日に「東美の日」、月末に「感謝祭り」のセールを実施している。
- 1991年(平成3年)、ダイエー(現:イオン[2])が月初めの1日のセール企画「一の市」のテレビCMを大量に流した影響で、S東美は同期間の売り場が閑散としていた為、対抗策として「一日商い」を開始した。名前の由来は、証券業界の恒例である月初めから数字を上げていく事。
- トレーディングスタンプのブルーチップに加盟しており、同社のBEAMシステムを使った会員カード「com.card(コムカード)」を発行している。
- 1970年、ニチイ(後のマイカル)・寿屋と共同で九州ニチイを設立したが、店舗の出店などは行われず解散している。
参考文献
- 嘉村, 国男『新長崎年表』 下(初版)、長崎文献社、1976年6月20日、244頁。
- 田栗, 奎作『長崎浜の町繁昌記』(初版)浜市商店連合会、1983年1月15日、224、264、274、292、335頁頁。
- 市制百年長崎年表編さん委員会 編『市制百年長崎年表』(初版)長崎市役所、1989年4月1日、279頁。
- 『日本スーパー名鑑2010年版 店舗編』 下(初版)、商業界、2009年11月20日、3663-3664頁。
- 佐々木 房男、1966、「出世とは"世に出る"ことだという」、田代 藤良(編)『郷土の人と事業・百人百話 No.1』、九州観光文化協会 pp. 120-122
- 佐々木 房男、1972、「おのれの努力以外にない-徹底した経営哲学-」、『男性山脈・上巻』、長崎新聞社 pp. 364-366
- 佐々木 達也、2002、「月初めの「一日商い」、NBCや広告代理店担当者と侃々諤々の議論の末に大成功」、長崎放送(編)『長崎放送50年史』、長崎放送 pp. 481-482
- 2007、「佐々木房男」、『長崎県 人物・人材情報リスト 2007』、日外アソシエーツ p. 150
外部リンク
- S東美・Sマート・STAY
- CGC
- S東美・Sマート・STAY - 店舗情報 - 浜んまち.com
- S東美 (@stobi_honten) - X(旧Twitter)
- リョーユーパン - S東美プルネール
- 長崎 浜町 S東美店 | スターバックス コーヒー ジャパン
- 加盟店一覧 - コム.カード