道北アークス

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株式会社道北アークス
DOHOKU ARCS COMPANY,LIMITED[広報 1]
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
079-8585
北海道旭川市流通団地1条1丁目33-1[1]
設立 1965年昭和40年)5月22日
(株式会社ふじ)[1]
業種 小売業
法人番号 2450001002584 ウィキデータを編集
事業内容 スーパーマーケット
代表者 六車亮(代表取締役社長
資本金 7億8,117万円
外部リンク 株式会社道北アークス
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株式会社道北アークス(どうほくアークス、DOHOKU ARCS COMPANY,LIMITED)は、「ウエスタン」「スーパーアークス」「スーパーチェーンふじ」「Da*マルシェ」などの屋号でスーパーマーケットを展開するアークスグループの企業。本社は北海道旭川市流通団地1条1丁目33-1に所在する。CGCグループの加盟企業である。本項では前身企業である株式会社ふじについても述べる。

概要[編集]

店舗は道北地域の上川総合振興局および空知総合振興局中空知・北空知に展開している[注 1]2012年にアークスグループで同じ道北を営業基盤としていた株式会社ふじ(存続会社)と株式会社道北ラルズ(消滅会社)が合併したことで誕生した。

ふじから継承した「スーパーアークス」「ウエスタン」「ベストプライス」「スーパーチェーンふじ」、道北ラルズから継承した「ラルズマート」、道北アークスとなってから展開を開始した「Da*マルシェ」の屋号で営業している。道北ラルズからは「ビッグハウス」の屋号も継承したものの、当社運営店舗は2021年までに消滅している(後述)。

株式会社ふじ時代[編集]

創業者の六車寛(1927年-2021年)はもともと下川町で商店を営業していたものの、1965年昭和40年)に名寄市へ移転[2]。同年5月22日に資本金770万円で株式会社ふじが設立され、6月に北海道名寄市大通南6丁目にスーパーマーケットの1号店、名寄駅前店を開店(1982年4月廃止)。1970年、 旭川地区に本格的出店のため、北海道旭川市東5条2丁目に株式会社旭川ふじ(あさひかわふじ)を設立。 1982年10月に北海道旭川市神楽5条9丁目に ふじホームセンターの1号店、神楽店を開店。1987年(昭和62年)10月に株式会社旭川ふじ、1990年平成2年)10月に株式会社セキネを吸収合併した[1][3]1993年(平成5年)にCGCグループに加盟[3]1995年(平成7年)11月に株式を店頭登録した[1]

「ウエスタン」「ベストプライス」「スーパーチェーンふじ」の屋号でスーパーマーケットを展開した。アークスグループに入ってからは「スーパーアークス」も展開した。

2004年10月に株式交換によって株式会社アークスの子会社となり、アークスグループ入りした。

2007年12月には留萌市に営業基盤を持つ株式会社中央スーパーと業務提携(アークスを交えての三者間の提携)しており[広報 2]、これは道北アークスにも引き継がれている。中央スーパーは提携以前からCGCグループに加盟している。しかし2019年6月に提携を解消し、その後中央スーパーはコープさっぽろと提携を結んでいる(中央スーパーの記事を参照)。

2012年7月にふじを存続会社として道北ラルズと合併、株式会社道北アークスとなった[4]。道北ラルズが運営していた「ビッグハウス」「ラルズマート」はそのまま継承された[5]

ストアブランド[編集]

現在[編集]

  • スーパーアークス
    • アークスグループの大型食品スーパーで使われている。2008年にふじがスーパーアークスウエスタン北彩都を開店させたことで使われ始めた。道北アークスになってから「ビッグハウス」「ベストプライス」より転換した店舗もある。
  • ウエスタン
    • ふじから継承したショッピングセンターパワーセンター)で使われている。また、このショッピングセンター内のスーパーマーケットについても「ウエスタン」が使われる(なおウエスタン北彩都については、上述の通りスーパーマーケット部分の店舗名としては「スーパーアークス」を称する)。
  • ベストプライス
    • ふじから継承した食品ディスカウントストア。
  • スーパーチェーンふじ
    • ふじから継承した食品専門のスーパー。
  • ラルズマート
    • 道北ラルズから継承した中型店舗のスーパー。
  • Da*マルシェ[広報 3]
    • Da*マルシェ(ダ・マルシェ)は道北アークスが2015年から使用を始めたもので、旭川市の周辺で人口の少ない地域へ出店する小型食品スーパー[6]。2015年3月1日に総合物流センター「DaMC」(「ダマック」、Dohoku arcs Mother Center の略)を開設し、子会社のナイス.フーズがデリカセンターを稼働させたことで、効率的に小商圏へ出店することが可能になったと判断された[6]
    • 2015年5月から6月にかけての愛別町上川町比布町への3店舗出店を皮切りに[7]、2023年4月15日現在は7店舗を展開している[広報 4]

過去[編集]

  • ビッグハウス
    • アークスグループの中型食品ディスカウントストアで使われている。道北ラルズから継承。1998年にラルズマート東光店をビッグハウス東光店に業態転換してから使われ始めた。
    • 道北アークスとなってから「スーパーアークス」への転換が進められ、当社の店舗で最後までビッグハウスとして残ったイーストタウン(滝川市)[9]が2021年(時期不詳)にスーパーアークスに転換されたことにより、当社運営の「ビッグハウス」は消滅した。

店舗[編集]

最新の店舗一覧については店舗一覧 (道北アークス)を参照。

道北アークス内での転換店舗
  • スーパーアークス
    • パルプタウン(旭川市) - 「ビッグハウス」から転換。
    • 西神楽(旭川市) - 「ビッグハウス」から転換。
    • 東光(旭川市) - ビッグハウス東光店を移転する形でスクラップアンドビルド
    • 深川店(深川市) - 「ビッグハウス」から転換。
    • 士別店(士別市) - 「ビッグハウス」から転換。
    • イーストタウン(滝川市) - 「ビッグハウス」から転換。
    • 永山中央(旭川市) - 「スーパーチェーンふじ」→「ベストプライス」から転換(「ベストプライス」からの転換は2022年7月[広報 6][広報 7])。
    • 六合(旭川市) - 「ベストプライス」から転換。(2022年9月転換)
    • 神居東(旭川市) - 「ベストプライス」から転換。(2022年10月転換)
    • 末広東(旭川市) - 「ベストプライス」から転換(2022年11月転換[注 2])。
特徴のある店舗

閉店した店舗[編集]

  • スーパーチェーンふじ上富良野店(旧店舗、上富良野町) - 2013年10月27日に移転のため閉店[12]
    • ダイイチ上富良野店(同年9月30日閉店)の跡地を当社が買収した[13]ことを受け、同所に同年11月1日に移転開業した[12]
  • ラルズマート芦別店(旧店舗、芦別市) - 2013年10月に移転のため閉店[14]
    • 道北ラルズから継承した店舗で、元は1998年に角幡商店から道北ラルズが買収した店舗であった[注 3]。閉店後、建物は取り壊され駐車場となっている。移転先は近隣で営業していたラルズプラザ芦別店(ラルズ運営)の1階で、同年11月15日に移転開業した。
  • ラルズマートマルカツ店 - 2017年3月19日閉店[広報 10]マルカツデパートのテナントとして入居していた。
  • スーパーチェーンふじ春光店(旭川市) - 2020年5月12日閉店[11]
  • スーパーチェーンふじ緑が丘店(旭川市)- 2020年5月19日閉店[11]
  • スーパーチェーンふじ旭町店(旭川市) - 2020年5月26日閉店[11]

関連会社[編集]

  • 株式会社ナイス.フーズ - 元はふじの子会社。豆腐やコンニャクなどの日配品を製造。2015年5月1日に弁当・惣菜を製造するデリカセンターを稼働させた[6]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 南空知地区には同グループのラルズが店舗を展開している。また道北ラルズ時代には網走支庁(現:オホーツク総合振興局)に展開していた店舗も存在したが、営業エリア再編で道東ラルズ(現:道東アークス)へ譲渡された。
  2. ^ 2022年11月当初の時点では「ベストプライス」であり[広報 8]、2022年11月にスーパーアークスへの転換が公式サイトで告知されている[広報 9]
  3. ^ ノンフィクション作家の角幡唯介はこの角幡商店の創業家出身である。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 流通会社年鑑 2003年版, 日本経済新聞社, (2002-12-20), pp. 334-336 
  2. ^ 道北アークス創業者六車寛氏の「お別れの会」、道北アークス大雪アリーナで開催”. 北海道リアルエコノミー (2022年4月28日). 2024年1月11日閲覧。
  3. ^ a b Wayback Machine”. web.archive.org (2002年4月5日). 2023年7月23日閲覧。
  4. ^ アークス/子会社のふじと道北ラルズを合併 - 流通ニュース 2012年5月1日配信 2017年4月30日閲覧
  5. ^ 「ふじ」と「道北ラルズ」が合併し7月に「道北アークス」発足、道北地域の食品スーパー運営1本化で経営効率高める - リアルエコノミー 2012年5月2日配信 2017年4月30日閲覧
  6. ^ a b c 道北アークス/小型店「ダ*マルシェ」を出店”. 流通ニュース (2015年5月11日). 2021年8月31日閲覧。
  7. ^ 道北アークス六車亮社長インタビュー 「小型店5年後50店、150億円新規に売上げる」 - リアルエコノミー 2015年4月2日配信 2017年4月30日閲覧
  8. ^ 道北アークス小型店「ダ・マルシェ」5店舗目、中富良野町に3月出店”. 北海道リアルエコノミー (2016年2月27日). 2022年2月28日閲覧。
  9. ^ 「スーパーアークス深川店」転換オープン、道北アークス地方都市で店舗力強化”. 北海道リアルエコノミー (2021年2月7日). 2023年2月8日閲覧。
  10. ^ 2012年7~12月の道内食品スーパー「新店」、「閉店」、「リニューアル」は合計31件。1~6月の19件から大幅増”. 北海道リアルエコノミー (2012年12月30日). 2022年8月3日閲覧。
  11. ^ a b c d 道北アークスが旭川市内の小型3店舗閉店、6月20日に「スーパーアークス豊岡3条店」居抜き新店”. 北海道リアルエコノミー (2020年5月18日). 2022年8月3日閲覧。
  12. ^ a b ≪会員情報≫道北アークスふじ上富良野店 店舗移転のお知らせ”. かみふらの十勝岳観光協会 (2013年10月22日). 2024年1月23日閲覧。
  13. ^ 上富良野店を道北アークスに売却 ダイイチ”. 十勝毎日新聞 (2013年9月12日). 2024年1月23日閲覧。
  14. ^ 衣料の「ラルズプラザ芦別店」と食品の「ラルズマート芦別店」が同一建物内に入り15日午前9時オープン”. 北海道リアルエコノミー (2013年11月8日). 2022年1月7日閲覧。

広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]

  1. ^ 連結子会社の合併及び存続会社の商号変更に関するお知らせ”. 株式会社アークス (2012年5月1日). 2022年3月8日閲覧。
  2. ^ 株式会社中央スーパーとの業務提携契約書締結及び株式会社中央スーパーへの取締役派遣のお知らせ (PDF) - 2008年3月4日公開 2017年4月30日閲覧
  3. ^ (株)道北アークス小型店舗「Da*marche」(ダ*マルシェ)オープンのお知らせ (PDF) - 2015年5月8日公開 2017年4月30日閲覧
  4. ^ (株)道北アークス「Da*marche歌志内店」オープンのお知らせ”. 道北アークス (2023年4月7日). 2023年5月14日閲覧。
  5. ^ スーパーアークス西神楽 11月21日リニューアルオープン!!”. 道北アークス (2014年11月21日). 2014年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月2日閲覧。
  6. ^ 永山中央店閉店案内”. 道北アークス (2022年5月27日). 不詳時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月28日閲覧。
  7. ^ スーパーアークス永山中央 品揃えを充実!!リニューアルオープン致しました!!”. 道北アークス (2022年7月15日). 2022年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月28日閲覧。
  8. ^ 2022 11月お買い物カレンダー”. 道北アークス (2022年10月14日). 2022年11月27日閲覧。
  9. ^ スーパーアークス末広東”. 道北アークス (2022年11月16日). 2022年11月27日閲覧。
  10. ^ ラルズマートマルカツ店 閉店のお知らせ”. 道北アークス. 2022年1月7日閲覧。

関連項目[編集]

  • 旭川パワーズ - ウエスタンパワーズが出店している。
  • 旭川大雪アリーナ - ネーミングライツ(命名権)を取得し、名称が「道北アークス大雪アリーナ」となっている。
  • 国策共栄 - 旭川市の企業。1992年にスーパーマーケット事業より撤退しているが、その後の店舗を当社で営業しているものもある(当該記事を参照)。

外部リンク[編集]