大西洋連邦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Higasikatatom (会話 | 投稿記録) による 2014年11月9日 (日) 10:54個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ガンダムシリーズ関連用語一覧削除)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

大西洋連邦(たいせいようれんぽう)は、アニメ機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空国家

概要

アメリカカナダメキシコイギリスアイルランドアイスランドグリーンランドなどによる連邦国家であり、首都ワシントンD.C.

選挙により選ばれた大統領を元首とする共和制。大統領の官邸及び執務オフィスはホワイトハウスになっている。東アジア共和国ユーラシア連邦と共に地球連合の中心的国家であり、軍事面以外にも強い発言権を有している。反コーディネイター色の強く、ブルーコスモスの構成員を多く抱えている。

地球連合軍初の量産型モビルスーツ「ストライクダガー」や、第2期GAT-Xシリーズは、この国のミシガン州デトロイト市にあるメーカーで開発、製造された。また、在来兵器においても、イージスシステムの開発元ロッキード・マーティン社、制空戦闘機スピアヘッドの開発元P・M・P社コスモグラスパーの共同開発元の一つアドヴァンスト・スペース・ダイナミック社が所在する。

なお、パトリック・ザラは、地球上において遺伝子操作によるコーディネイター誕生が国際法で禁じられた後、大西洋連邦にて極秘裏に生まれたコーディネイターである。

劇中での動向

機動戦士ガンダムSEED

マリュー・ラミアスらアークエンジェルのクルーが所属する国家であり、ヘリオポリスにおいて、GATシリーズの5機とアークエンジェルを極秘に開発していた。アラスカ基地防衛戦では、地球連合軍首脳の中枢を占める大西洋連邦将校(その多くがブルーコスモスシンパ)が事前に潜水艦で脱出した上でサイクロプスを起爆させ、同地にその大半が投入されていたザフト侵攻軍を壊滅させた。この際、基地防衛にあたっていたユーラシア連邦将兵の多くが巻き添えにされたが、大西洋連邦側はこの犠牲をザフトの大量破壊兵器によるものと対外的には発表した。

アークエンジェルの離脱後は、地球連合軍の中心勢力として後期GAT-Xシリーズであるフォビドゥンカラミティレイダーと、地球連合軍初の量産型MSであるストライクダガーを開発し、実戦配備を行った。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

停戦後、穏健派であるジョゼフ・コープランド大統領が当選し、ブルーコスモスの弱体化により反プラント世論は沈静化していたが、ユニウスセブン落下テロ事件とそれに呼応した反ナチュラル主義者によるテロが頻発したことで再び反プラントの急先鋒となった。また、この一件により旧イギリスの首都ロンドンに破片が落下し、さらにポーツマスが水没した。

ロード・ジブリールを始め、ロゴスの幹部が深くかかわっており、開戦後はその強大な軍事力を背景に戦争を推し進めた。しかし、この時はそれほど望んでいない戦争をジブリールから「強引に開戦」させられたうえ、第1撃であるプラントへの核攻撃もカーペンタリア攻撃も成功せずコープランド大統領とジブリールとの関係は良好とは言えないものとなる。次にジブリールはスエズへの増援を要求したが大統領はその場で明確に拒否はしなかったものの派遣そのものは見送られ、かわりにオーブ海軍が派遣された。その後、ギルバート・デュランダルによりロゴスの存在は暴露され、デストロイによりベルリンを始めユーラシア西側での暴虐が明らかにされると事態が一変し、東アジア共和国を初めとした連合内部の反ロゴス、反ブルーコスモス派が反ロゴス同盟軍を結成、各地で反ロゴスの暴動も発生した。ジブリールらロゴス関係者はヘブンズベースに逃れるも壊滅した。その後、コープランド大統領はダイダロス攻防戦からデスティニープラン発表時においてアルザッヘル基地に滞在していた。

その後、月面ダイダロス基地に逃れたジブリールはレクイエムを独断でプラントへ向け照射するが、首都アプリリウスを撃ち損ねたために手痛い反撃を受けることになる。ジブリールは死亡し、レクイエムは最小限の損傷のみで陥落、接収ののち修理されザフトの戦力となった。ギルバート・デュランダルがデスティニー・プランを発表するとオーブ連合首長国スカンジナビア王国が反対の声明を出したのに呼応し、アルザッヘル基地から艦隊を発進させるが直後にレクイエムによって基地は破壊され、同基地に滞在していたコープランドは死亡した。月面戦力の一部はメサイア攻防戦に参戦した。その後の動向は不明。

余談