勇留島
勇留島 | |
---|---|
所在地 |
ロシア(実効支配) 日本(領有権主張) |
所在海域 | 太平洋(北海道) |
所属諸島 | 歯舞群島 |
座標 | 北緯43度25分11秒 東経146度4分11秒 / 北緯43.41972度 東経146.06972度 |
面積 | 10 km² |
海岸線長 | 2.3 km |
最高標高 | 44 m |
プロジェクト 地形 |
[1]勇留島(ゆりとう)は、歯舞群島の島の一つである。ロシア名はユーリ島(Остров Юрий)、英語表記は"Yuri"または"Iurii"。
島の名前の由来は、アイヌ語の「ユウロ(それの鵜がたくさんいる→鵜の島)」あるいは「ウリル(鵜の島)」から。
地理
勇留水道を挟んで秋勇留島が南にあり、北には志発島がある。地名の由来にもあるように、崖には鵜が生息している。戦前は、北洋、中千島への漁業の根拠地であり、缶詰工場などの加工施設が設けられた。
歴史
江戸時代の当初は無人島であった。
- 1799年、ネモロ(根室)とアッケシ(厚岸)両場所のアイヌが立会い、秋勇留島などとともに双方の入会地となり、後にネモロ側の漁場となった[2]。
- 1945年、ソ連軍が占領。
- 1959年、日本側は根室市の一部に編入する。
- 1991年、ソビエト連邦の崩壊後に成立したロシア連邦が実効支配を継承。
現在もロシア連邦が占領・実効支配しているが、日本も領有権を主張している。
当該地域の領有権に関する詳細は千島列島及び北方領土の項目を、現状に関してはサハリン州の項目を参照。
脚注
参考文献
- 『北方領土地名考』 北方領土問題対策協会編、1978年
- 『北方領土関係資料総覧』 行政資料調査会北方領土返還促進部、1977年11月4日