九州産交バス松橋営業所
九州産交バス松橋営業所(きゅうしゅうさんこうバスまつばせえいぎょうしょ)は九州産交バスの営業所の一つ。
所在地
- 併設バス停:松橋産交
松橋営業所と別に九州産交バス管轄で熊本市南区富合町にある国町(こくちょう)駐車場に6台程、南区川尻町のリバグリーン八幡(やはた)に2台駐在しており、国町駐車場においては日中、三角営業所管轄の車両も休憩に入る。
産交バス管轄では下益城郡美里町原町194−1に砥用車庫を設けており、大型・中型車両4台が駐在されている。 かつては宇城市小川町吹野に駐在車庫1台(海東車庫)を設けていたが、路線廃止と同時に駐在も廃止された。
担当路線
主に熊本市中心部と市南部(迎町・世安町・十禅寺町・平田町・日吉・近見町・南高江・元三町・野田・川尻町・富合町)、および熊本市南側の熊本都市圏(宇土市、宇城市不知火町・松橋町)の路線を担当する。国道3号線(大慈禅寺経由)、川尻市道、国町・宇土駅方面を経由する系統のほとんどの路線が当営業所を発着点にしているほか、宇土市街地循環バス(行長しゃん号)や砥用方面へ向かう産交バス路線も担当している。また当営業所の担当路線ではないが、産交バス八代営業所が運行する八代方面の路線や産交バス三角営業所が運行する三角方面の路線も当営業所を発着点にしている。
運行系統
太字は系統記号。熊本都市圏路線車はアルファベット+数字-(ハイフン)数字、八代市発着路線は独自の数字のみの系統記号が付与されている。
★印は深夜バス運行路線(水道町発)。運賃は通常片道運賃の2倍。さくらカードは利用不可。金曜・土曜と祝前日が平日の場合のみ運行。金曜・土曜・祝前日が「日曜・祝日ダイヤ」の場合は運行されない。
松橋産交発着
- R3-5 松橋産交-桜町BT ※川尻バイパス・新道系統(ショッピングプラザ宇土・宇土駅東口・南田尻・緑川橋・大慈禅寺・元三町・熊本農業高校前・十禅寺町・迎町経由)
- K6-0 松橋産交-県会議事堂(宇土駅・国町・合志町(川尻市道)・日吉校前・迎町・桜町BT・水道町・味噌天神前・水前寺公園前・県庁前経由)★
- ※松橋産交行きの系統記号はR1-5。 深夜系統は水道町が始発地(系統記号は同じ)。
その他の担当路線
- R2-1 国道・川尻町-桜町BT(リバグリーン八幡・岡町・くまもと工芸会館前・川尻駅前・南高江・下近見・上近見・十禅寺・世安町・日銀前経由)
- R2-2 国道・川尻町(国町・緑川橋・杉島・加勢川橋・岡町・くまもと工芸会館前・川尻駅前・南高江・下近見・上近見・十禅寺・世安町・日銀前経由)
- R3-3 宇土駅東口-桜町BT(国道・川尻バイパス経由)
- R3-4 大慈禅寺・南区役所-桜町BT(国道・川尻バイパス経由)
- K6-0 市道・川尻町-県会議事堂(リバグリーン八幡・川尻町(旧道・市道)・岡町・くまもと工芸会館前・川尻駅前・南高江・合志町・刈草・下近見・上近見・十禅寺・世安町・日銀前・桜町BT・味噌天神・県庁前経由)
- ※川尻方面の系統記号はR1-1
- K6-0 川尻町・国町-県会議事堂(緑川橋・杉島・加勢川橋・川尻町(旧道)・岡町・くまもと工芸会館前・川尻駅前・南高江・合志町・刈草・下近見・上近見・十禅寺・世安町・日銀前・桜町BT・味噌天神・県庁前経由)
- ※川尻方面の系統記号はR1-2
産交バス(旧:産交観光バス)管轄路線
- 松橋駅-砥用中央(南田・松橋インター入口・糸石・堅志田新道・佐俣の湯・永富経由)(学生通学対策の為、平日・土曜ダイヤのみ1往復宇土本町二丁目発着がある。平日・土曜ダイヤ砥用側の始発便、平日ダイヤ松橋側の最終便・土曜ダイヤ松橋側の2便目は宇土本町二丁目始発。)
※かつては松橋産交(発、止め)や堅志田旧道経由、松橋営業所担当で松橋産交-堅志田(止め、発)もあった。
- 詳細は行長しゃん号の項目を参照
- 松橋産交-三角産交(三角駅)(宇城市不知火支所前・不知火温泉センター・松合・穂刈道・フェリーターミナル前経由) ※現在は三角営業所単独運行、以前は当営業所も運用していた。
- 5 松橋産交-八代市役所前(松橋支援学校前・鏡四つ角・パトリア千丁・大村橋・出町経由)※八代営業所運行
- 4 松橋産交-八代産交(宇城警察署前・豊福・小川四ツ角・宮原・八代IC前(高速入口)・八代駅前・出町・八代市役所前・ゆめタウン八代経由)※八代営業所運行[1][2][3][4][5]
かつてはこの産交バス管轄路線において熊本市内への運用(松橋産交 - 済生会病院 - 東バイパス - 桜町BT線(K1-5系統)や、宇土本町 - 走潟農協前 - 天明総合支所前 - 野口町 - 桜町BT線(S4-5系統))もあったが、2021年8月1日のダイヤ改正を以って廃止され、うちK1-5系統においてはリバグリーン八幡発着に短縮の上、熊本営業所に移管された。
車両
- 基本的に国産4メーカーすべて揃えているが、導入比率としては日野またはいすゞ車が多い。また、ノンステップ車両などの新車も続々導入している反面、九州産交バスの中では唯一古い年式の車両も在籍していたことでも知られていた(車齢20年以上の車両で時として熊本都市圏路線の運用にも入っていたが現在は廃車済み)。ノンステップ車両は、2008年以降日野・レインボーやいすゞ・エルガを導入している。九州産交バスの他の営業所に比べ、かなり遅い導入となった。また西東京バス・京王バス・京浜急行バス・新京成バス・横浜市交通局・西武バス・大阪市交通局・神戸市交通局からの移籍車両も導入している。かつては1997年まで直通運用だった熊本~赤瀬~三角産交も三角営業所と共通運用していた事があり、松橋営業所で新車で導入した平成3年、5年、6年式の大型一般車両もこの長距離運用に就いていた。
- 九州産交グループの中で昭和60年代から平成初頭にかけて大量導入されたいすゞジャーニーKの中で新規で数少ないトップドア車(No.2727)が2018年4月に八代営業所より転属してきた。トップドア車両は市内では乗降に2ドアより時間を要する為、晩年までは県北、県南、天草地域で使用される事がもっともでありながら、使用路線は県庁線、走潟線といずれも産交バス(旧産交観光バス)管轄路線であるとは言え恐らくこのタイプで熊本市内を走るのは初であった。また砥用線では本務車都合時の予備車として使用された。尚、当該車両は親会社から西日本車体工業製のノンステップ中型ロング車1台(No.344)が移管されたことにより2020年秋に廃車された。
また、特例としては産交バス(旧産交観光バス)の管轄として松橋~砥用線があるが現在もほぼ大型車で運用している。(かつてはこの砥用線も熊本都市圏路線と同様に親会社の九州産業交通所有であり、産交観光バスへの管轄移管は三角営業所が同社に全面移管したと同時である1995年であり、他の路線に比べ比較的遅かった。) また、現在では熊本市内への運用がなく、地方のみで大型車だけの定期運用では九州産交グループ全域でもこの砥用線のみであり、本来ならばこのようなローカル路線には中型車両や小型車両での運行がメインであるのに対して、この砥用線においては当該沿線地域在住の小中学生や、松橋駅で乗り換えによって宇城市や宇土市・八代市などへの通勤通学での利用者がもっとも多く、熊本都市圏路線並みの乗客輸送量を誇り、このため従来の中型車や小型車での輸送は困難により大型車両のみで運用しており、現在の車両は県外他事業者からの移籍車両2台(うち1台のワンステップ車は親会社から再移籍)を専属車両、親会社の自社発注車で移管されて来たノンステップの中型ロング車1台を不定期に使用している。但し点検又は故障、松橋営業所扱いの日祝ダイヤの砥用線の一部では上記で記載された日野リエッセや中型車両で運用する事もある。
かつての親会社の九州産業交通時代から現在まで砥用線は専用車両を使用しているが、親会社管轄時代、実態調査(乗降調査)を行う場合にその関連機器(整理券機、運賃箱等)を搭載した平成3年式の日野・ブルーリボン、平成5年式の三菱ふそう・エアロスターの2台の何れかが期間限定で砥用線に入っていた。またこの2台には新製後、後年に砥用線対策としてバックアイカメラを搭載されて運用に就いていた。また平成7年には数十年振りの砥用線専用の「新車」としていすゞ・キュービック(U-LV224M、No.2996)が配属されたが、管轄が当時の産交観光バスに移管後は専用車両を解かれて国町駐在車両になったが晩年の2008年秋に山鹿営業所へと転属後、2013年秋に大阪市交通局からの移籍車両と入れ替わりに運用離脱及び廃車になった。バックアイカメラは新製より搭載していた。
また砥用線は長年、九州産交で多く見られた中扉増設改造車の最後の活躍の場でもあった。(最後の改造車は旧空港線リムジンバス(日野ブルーリボンHU・型式P-HU236BA・平成1年式)からの転用車両2台で、晩年は1台は教習車へ転用されたが現在は2台とも廃車済)。
ギャラリー
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営業所を出る富士重工新7E車体のKL-LV280N1エルガ(No.272)
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営業所に入るPKG-LV234N2エルガ(No.737)
脚注
- ^ 八代市地域公共交通再編実施計画を策定しました。
- ^ 八代市地域公共交通再編実施計画の国土交通大臣認定
- ^ 広報やつしろ2017年9月号 P10~P11より
- ^ 阿蘇・小国・高森・八代 ダイヤ改正(認可申請中)に伴う運行内容について
- ^ 2017年10月1日ダイヤ改正のご案内