ワインスタイン・カンパニー
ザ・ワインスタイン・カンパニー(The Weinstein Company, 略称:TWC)は、アメリカ合衆国の独立系映画会社。 1979年にミラマックスを創業した映画業界の実力者、ハーヴェイ・ワインスタインとボブ・ワインスタイン兄弟が、2005年にミラマックスを退社した直後に創設した。ミラマックスの所有していたレーベル、ディメンション・フィルムズ(Dimension Films)はワインスタイン兄弟とともに新会社に移っている。
2006年以降のラインナップでは、アンソニー・ミンゲラ、ケヴィン・スミス、ジョン・マッデン、スティーヴン・フリアーズ、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノら、ミラマックス時代にワインスタイン兄弟が育てた監督たちがこの会社のために撮影するほか、チェン・カイコー、黒沢清などかつてミラマックスが配給を手がけたアメリカ国外の監督たちの映画もこの会社で配給されたり製作されたりする予定になっている。
社史
- 2005年10月5日 ニューヨークに同社設立。その後、ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンがアドバイザーとして参加。
- 2005年11月、クライヴ・オーウェンとジェニファー・アニストン主演の映画『すべてはその朝始まった』が最初の映画リリースとなった。2006年1月にはCGアニメーション映画『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』を配給し、初の全米1位を獲得している。
- 2006年3月にはメトロ・ゴールドウィン・メイヤーと配給で協力することを発表している。MGMはワインスタイン・カンパニーが製作した映画のアメリカ国内での配給を行い、映画の権利はワインスタイン・カンパニーが長期にわたり保有する計画となっている[1]。またワインスタイン・カンパニーとハバード・メディア・グループはアート系映画を放送するケーブルテレビチャンネル、 Ovation TV を買収すると発表した。
- 2006年10月には大手金融機関ゴールドマンサックス社、ペリー・キャピタル社、日本のソフトバンクを始めとするコンソーシアムを組み、5億ドルを調達し、中国映画への出資を決める。その他、日本のSBIホールディングスおよびフジテレビジョン、ニッポン放送は共同で2005年11月にワインスタイン・カンパニーに出資している。[2]
- 2007年4月に同社の虎の子映画監督クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの共作『グラインドハウス』を全米公開したが、製作費70億円で興収30億円と不発に終わり、世界公開のプランの大幅変更を余儀なくされる。
作品
- すべてはその朝始まった Derailed (2005)
- リバティーン The Libertine (2005)
- トランスアメリカ Transamerica (2005)
- ヘンダーソン夫人の贈り物 Mrs. Henderson Presents (2005)
- ミス・ポター Miss Potter (2006)
- シッコ Sicko (2007)
- 愛を読むひと The Reader (2008)
- 正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 Crossing Over (2009)
- イングロリアス・バスターズ Inglourious Basterds (2009)
- NINE Nine (2009)
- キャピタリズム〜マネーは踊る〜 Capitalism: A Love Story (2009)
- ジャンゴ 繋がれざる者 Django Unchained (2012)