ボーン・アイデンティティー
ボーン・アイデンティティー | |
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The Bourne Identity | |
監督 | ダグ・リーマン |
脚本 |
トニー・ギルロイ ウィリアム・ブレイク・ヘロン |
原作 |
ロバート・ラドラム 『暗殺者』 |
製作 |
ダグ・リーマン パトリック・クローリー リチャード・N・グラッドスタイン |
製作総指揮 |
ロバート・ラドラム フランク・マーシャル |
出演者 | マット・デイモン |
音楽 | ジョン・パウエル |
撮影 | オリヴァー・ウッド |
編集 | サー・クライン |
製作会社 | ケネディ/マーシャル |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ UIP |
公開 |
2002年6月14日 2003年1月25日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $60,000,000[1] |
興行収入 |
$121,661,683[1] $214,034,224[1] 16.0億円[2] |
次作 | ボーン・スプレマシー |
『ボーン・アイデンティティー』(The Bourne Identity)は、2002年のアメリカ映画。記憶を失った男ジェイソン・ボーンを巡るサスペンス・アクション映画。原作はロバート・ラドラムのベストセラーのスパイスリラー小説『暗殺者』(The Bourne Identity)。『ボーン』シリーズの第一作で、続編は『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』、『ボーン・レガシー』、『ジェイソン・ボーン』。
北アメリカでは2002年6月6日にプレミア上映されたのち、6月14日に2638館で公開され、週末興行成績で初登場2位になり、トップ10内に5週間いた。日本では2003年1月25日に日劇3系列ほかで公開され、同日公開の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を抑え週末興行成績(全国9大都市集計)では初登場から2週連続で1位となった。2003年度の全米ビデオレンタルでレンタル数1位獲得。
あらすじ
銃で撃たれて負傷した男がマルセイユ沖で漁船に救助された。船医に手当された男は記憶を失っており、手がかりは皮膚の下に埋め込まれていたスイス・チューリッヒの銀行口座を示すマイクロカプセルのみ。男は複数の言語を操り、海図の判読やロープワークまでこなせたが、自らの名前を含めた過去を思い出すことだけはできなかった。
回復した男は漁船が帰港した港で船を下り、船医から餞別として受け取った現金を使ってTGVに乗り、スイスへ向かった。到着早々に公園で野宿した男はパトロール中の警察官たちに見とがめられるが、小突かれると体が反応し、彼らを瞬時に昏倒させてしまう。いったん奪った拳銃を捨てて公園から逃げ出した男は翌朝、マイクロカプセルが示した銀行を訪れ、貸し金庫のコンテナを開ける。その中身はパリ在住の「ジェイソン・ボーン」という名前が記されたアメリカ合衆国パスポートをはじめとして、彼の写真が使われているが様々な変名が記された多数の偽造パスポート、複数の通貨からなる大量の札束、そして拳銃だった。男はそれらを持ち出し、拳銃だけを残して銀行を立ち去る。
ボーンは自分の正体を確かめる為にアメリカ領事館を訪れるが、彼は現地警察によって手配されていた。銀行に潜入していたCIA情報員によって、彼の出現が通報されていたのだった。領事館詰めの海兵隊員の追跡をかわした彼は、たまたま居合わせたマリーに金を払い、彼女の車(赤い「ミニ」)に乗って自分が住んでいたアパートのあるパリに向かう。
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キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | フジテレビ版 | ||
ジェイソン・ボーン | マット・デイモン | 平田広明 | 三木眞一郎 |
マリー・クルーツ | フランカ・ポテンテ | 湯屋敦子 | 魏涼子 |
アレクサンダー・コンクリン | クリス・クーパー | 菅生隆之 | 堀勝之祐 |
ワード・アボット | ブライアン・コックス | 糸博 | 富田耕生 |
ニクワナ・ワンボージィ | アドウェール・アキノエ=アグバエ | 藤本譲 | 谷口節 |
"教授" | クライヴ・オーウェン | 楠大典 | 江原正士 |
ニコレット"ニッキー"・パーソンズ | ジュリア・スタイルズ | 沢海陽子 | 百々麻子 |
ダニー・ゾーン | ガブリエル・マン | 宮本充 | 川島得愛 |
ジャンカルロ | オルソ・マリア・グェリニ | 福田信昭 | 宝亀克寿 |
イーモン | ティム・ダットン | 相沢まさき | 星野充昭 |
マーシャル | デビッド・セルバーグ | 西村知道 | 稲葉実 |
アラン | ハリー・ギルバート | 伊藤亜矢子 | |
クラウディア | ケイティー・サイン | 小暮英麻 | |
リサーチ#1 | ウォルトン・ゴギンズ | 伊藤健太郎 | 斉藤次郎 |
リサーチ#2 | ジョシュ・ハミルトン | 後藤敦 | 白熊寛嗣 |
遺体安置所の所長 | ヒューバート・セイント・マカリー | 牛山茂 | |
遺体安置所の係員 | フィリップ・デュラン | 丸山壮史 | |
領事館員 | 伊藤和晃 | ||
受付#1 | 重松朋 | 木下紗華 | |
コム#1 | 下山吉光 |
- ソフト版
- 日本語版制作スタッフ:演出:神尾千春、翻訳:栗林とみ子、制作:ACクリエイト
- フジテレビ版:初回放送2006年7月8日『土曜プレミアム』
- 日本語版制作スタッフ:演出:高橋剛、翻訳:栗林とみ子、制作:ブロードメディア・スタジオ
- その他:志村和幸、樋口あかり、谷昌樹、石住昭彦、魚建、幸田夏穂、すずき紀子、奥田啓人、最上嗣生
- ソフト版で原語版の音声を流用しているフランス語などのセリフも日本語で吹き替えている。また、ソフト版では字幕のみである各エージェントへのメールの内容を音声で読み上げている。
備考
- 原作小説は1988年にもテレビのミニシリーズ『スナイパー/狙撃者』(The Bourne Identity)[3] として映像化されている。監督はロジャー・ヤングで、リチャード・チェンバレンがジェイソン・ボーンを演じた。1990年にテレビ朝日の日曜洋画劇場で『スナイパー/地獄の暗殺者』の題でも放送され、VHS・DVD題は『狙撃者/ボーン・アイデンティティ』である。続編はない。
- 題名であり主人公の名前でもある「ボーン」(Bourne)は、「小川」を意味する一般的な姓の一つ。「ジェイソン」(Jason)もギリシャ神話の英雄が由来のごく一般的な名の一つである。イニシャルはジェームズ・ボンドと同じ「JB」
- 主題歌は3部作全て、モービーの「エクストリーム・ウェイズ」を採用している。3作目は新録された「アルティメイタム・ヴァージョン」となっている。
- 本作をベースに『Robert Ludlum's The Bourne Conspiracy』というタイトルのゲームが製作され、北米でXbox 360とプレイステーション3で発売された。日本でも発売される予定だったが、諸事情により発売中止となっている。
出典
- ^ a b c “The Bourne Identity (2002)”. Box Office Mojo. 2011年5月17日閲覧。
- ^ 2003年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ スナイパー/狙撃者 - allcinema
関連項目
- エシュロン - 作中に登場する全世界盗聴システム。
- パルマ―・ジョンソン
- ミニ (BMC)
外部リンク
- 公式ウェブサイト(英語)[リンク切れ]
- ボーン・アイデンティティー - allcinema
- ボーン・アイデンティティー - KINENOTE
- The Bourne Identity - オールムービー(英語)
- The Bourne Identity - IMDb(英語)