ブルーボトルコーヒー

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Blue Bottle Coffee, Inc.
業種 コーヒー
設立 2002年 (22年前) (2002)
創業者 James Freeman
本社
主要人物
James Freeman
ウェブサイト bluebottlecoffee.com
オークランドにあるブルーボトルの店舗
BLUE BOTTLE KOBE CAFE
ブルーボトルコーヒーの日本第1号店である清澄白河ロースタリー&カフェ

ブルーボトルコーヒー英語: Blue Bottle Coffee, Inc.)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オークランドに本社を構えるコーヒー製造販売企業である。サードウェーブコーヒーの代表格とみなされている[1]ネスレのグループ企業の一つ。

注文を受けてから豆をひき、バリスタの手で一杯ずつドリップして提供するのが特徴[2]。創業者が米紙に語るところによれば「日本のコーヒー文化に大きな影響を受けた」という[2]。店舗では日本製のコーヒードリッパーやケトルなども用いられている[2]。また、もともとコーヒーを冷やして飲む習慣がなかった米国で、「京都/Oji」という名のアイスコーヒーをメニューに加えた[2]

米国のカフェではコルタードコーヒーである「ジブラルタル」といったオフメニューアイテムも用意されている[3]。このジブラルタルは日本のカフェでも提供されている。サンフランシスコを拠点とする競合コーヒー企業にはフォーバレルコーヒーリチュアル・コーヒー・ロースターズがある[4]

沿革[編集]

オークランドで創業後、他地域に拡大しており、フェリービルサンフランシスコ近代美術館屋上庭園などサンフランシスコ各地にカフェを出店した[3]。2010年、ニューヨークに初出店した[5]

2012年、かつて独立系コーヒー企業であったスタンプタウン・コーヒー・ロースターズ等と同様の道を歩み、ベンチャーキャピタルから2000万ドルを調達した[6]

2015年4月には、サンフランシスコを本拠とするベーカリーチェーンの「TARTINE BAKERY & CAFE」を買収し傘下に収めた[7]

2017年9月、スイスの食品・飲料会社ネスレが株式の68%を買収し、同社のグループ企業となった[8]

日本での展開[編集]

2015年2月6日にはアメリカ国外初の直営店舗として日本東京都江東区平野清澄白河駅付近)に「清澄白河ロースタリー&カフェ」を開店した[9][10]。なお、この店舗の進出以前にも、東京都渋谷区宇田川町西武百貨店渋谷店モヴィータ館地下のオープニングセレモニー内に2009年10月23日に開店したカフェ「POTLUCK」(ポットラック)で「ブルーボトルコーヒー」のコーヒー豆を使用したコーヒーが提供されていた[11]が、このカフェは1年後に閉店している。

2019年1月時点で、日本国内では16店舗が営業している。[12]

2021年9月17日に、前橋市白井屋ホテルにカフェをオープンした[13]

2022年1月時点で、日本国内では24店舗を運営している。

2022年3月からは「ブルーボトル コーヒートラック」の継続的な運営を開始している。[14]

2023年3月31日に、京都市に予約制のコーヒーコースを提供する「BLUE BOTTLE STUDIO - KYOTO -」(ブルーボトルスタジオ キョウト)を開店した。[15]

日本・米国以外での展開[編集]

2019年5月3日には海外店舗としては二番目の進出国で韓国のソウル市城東(ソンドン)区聖水(ソンス)(ソウル地下鉄2号線トゥソム駅1番口)に韓国1号店をオープンした。

2020年4月に香港では1店舗目となるカフェをオープンした。

2022年2月に上海に中国国内初のカフェをオープンした。

脚注[編集]

  1. ^ "Peet's rides coffee's 'third wave' with stake in Intelligentsia". Reuters. 30 October 2015. 2015年10月31日閲覧
  2. ^ a b c d 「特別な一杯を 上」『京都新聞』、2014年3月13日。
  3. ^ a b “Blue Bottle: The best coffee you may ever drink”, CNN Money, (September 2011), オリジナルの2012年12月14日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20121214055213/http://features.blogs.fortune.cnn.com/2011/09/23/blue-bottle-coffee-james-freeman/ 
  4. ^ “Small Bay Area Coffee Roasters Spread Out”, The New York Times, (April 4, 2010), http://www.nytimes.com/2010/04/09/dining/09sfdine.html?_r=0 
  5. ^ Morabito, Greg (2010年2月23日). “SF's Blue Bottle Coffee Co. Hits The 'Burg This Week”. Eater NY. http://ny.eater.com/archives/2010/02/sfs_blue_bottle_coffee_hits_the_burg_this_week.php 2010年8月26日閲覧。 
  6. ^ “Blue Bottle Cashes in on Coffee Authenticity”, Wired.com, (October 16, 2012), http://www.wired.com/business/2012/10/blue-bottle-cashes-in/ 
  7. ^ ブルーボトルコーヒー、全米No.1のベーカリー「タルティーン ベーカリー&カフェ」を買収 - Fashionsnap.com・2015年4月21日
  8. ^ ネスレ、ブルーボトルコーヒーを買収 独立子会社として運営へ”. IT Media (2017年9月15日). 2017年9月16日閲覧。
  9. ^ ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー&カフェ(2015年2月) 青山カフェ(2015年3月)をオープン (PDF) - ブルーボトルコーヒー、2014年10月1日
  10. ^ ブルーボトルコーヒー創業者が語る、日本進出が必須だった理由 - 伏見学、Business Media 誠、 2015年02月12日
  11. ^ 渋谷「オープニングセレモニー」にカフェ-米ブルーボトルコーヒーも提供, (2009年10月20日), http://www.shibukei.com/headline/6448/ 
  12. ^ ブルーボトル店舗一覧 | BLUE BOTTLE COFFEE オンラインストア”. www.rakuten.ne.jp. 2020年1月10日閲覧。
  13. ^ 10月06日 2021【SPECIAL INTERVIEW】白井屋カフェがオープンするまで(ブルーボトルコーヒー公式サイト)
  14. ^ BLUE BOTTLE COFFEE TRUCK 豊洲公園に登場、アウトドアシーンに向けたブレンドコーヒー「アウトドア ブレンド」もトラック先行発売 (2022年3月17日)”. エキサイトニュース. 2023年2月26日閲覧。
  15. ^ Satake, Yuki (2023年3月29日). “京都に世界初の「ブルーボトル スタジオ」がオープン。創業者のこだわりが詰まったコーヒーコースに注目”. ELLE. 2023年4月29日閲覧。

外部リンク[編集]